悪役令嬢と弟が相思相愛だったのでお邪魔虫は退場します!どうか末永くお幸せに!

ユウ

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第三章雇われ国王物語

8隣国へ

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悩みに悩んだ末に俺は話を受けることになった。
俺に選択権はほとんどなかったけど考え方を変える事にした。


別に彼女と結婚する訳じゃない。
手紙の内容を見るとリーシェとの婚約しても結婚は強制じゃない。

俺を養子縁組という形を取ればいいし。
リーシェにに良い人が出来れば円満な婚約解消をできるように婚約する前に誓約書を書けばよい。



そんなわけでエリンデール王国に出向き顔合わせをする事になった。



現在広間にて。


「本日はようこそ遠路はるばるからお越しくださり誠にありがとう」

「フィルベルト殿下、良く来てくれましたな」


「陛下、私はもう王子でもありません」

「そうだったか…噂は聞いているが、大変であったな」


他国から軽んじられるエリンデール王国の国王。
婿に迎えられ、王としての器はないと言われる一方で貧しくとも形見からの評価はどれ程悪くない理由の一つ。


それがこの温和な雰囲気と、優しさだった。
ただ優しいだけでじゃないことは俺も知っているし、少し優柔不断であるが。



「この度は…」

「堅苦しい話は無しにしましょう。来てくださったと言う事は前向きに受け入れてくれたと言う事でよろしいかしら」

「そのことに関してですが、いくつか条件が御座います」

「条件?なんじゃ、申してみよ」

「出来る限りの事をさせていただきます」


本来なら俺のような立場で条件を付きつけるのは良くない。


だけど譲れない。


「婚約は保留にしてあくまで中継ぎという立場で王位を受け継ぐ条件と私の部下を側近に迎えていただきたいのです」


「はて…」

「それは?」


俺の言葉に二人は首をかしげるも、ちゃんと耳を傾けてくれた。


「私は廃嫡になった身です。しかも外国の元王子という立場です」

「存じておりますわ」

「我が国ではその程度の事は問題ない。まぁ大国では許されないだろうが」


問題はなくとも叩く貴族はいないわけではない。

「リーシェ王女に相応しい相手ができた時に私は後見人という立場にしていただきたいのです。彼女も形見の狭い思いをさせてくありませんし…何より愛情深いお二人のご息女です」


愛のない結婚は貴族、王族なら当然だ。
だが昔から知る親しい彼女には幸せになって欲しい。

しっかりしてるし、きっと俺よりも強くて頼りがいのある男性が望ましい。


「私はこの国が好きです。できれば力になりたいですが…こちらもややこしい立場にあります」


「まぁ…そのような」

「これ以上は無理意地できん。じゃが、人生とは解らんものじゃぞ…時の流れに身を任せよう」



良かった。
二人は納得して貰えたようで。


まぁ、両陛下は無体な真似をする事はないと思ったのだが。


「それで、リーシェ王女は?」

「ああ、娘ならば」


ダダダダ!


足音が聞こえた。


「父上!母上!」


乱暴に扉を開かれる音が響き渡った。




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