地獄の沙汰も慈愛次第!婚約者は姉を溺愛したので私は真実の愛を貫きます!

ユウ

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第三章時を超えた想い!純白の絆が奇跡を生む!

30歌姫ご立腹





魔物討伐隊の件が起きる少し前にウィンリィは学園を休んでいた。
領地で少し問題が起きたとだけ友人に伝えていたのだが、家の事情を軽々しく聞くことはできなかった。


「私が何故怒っているか知っていて?」


「はい…」


「私が不在の間に起きたことをセフィーナに聞いたのよ。家の事情とは言えぞ駆け付けられなくて申し訳なかったけど…貴女、もう少し自分の事を考えられないの?」

「ごめんなさい」

「改善ができないのに謝罪は良くなくてよ?」

「ひぃ!」

言っていることは真っ当だった。
ディアナがここで謝罪しても改善する気がないならその謝罪は意味がない。



「国の状況は理解しているわ。ルーカスさんの事も聞いているし…だけど、貴女分かっているの?」

「え?」

「自己犠牲なんて糞よ」


(今糞って言った?)


平素から完璧な令嬢であるべく振舞っているウィンリィからありえない言葉を聞いた。


「一時的な自己犠牲は意味がないわ。貴女が無理をしても権力者たちは痛くもかゆくもない。だってただの金ずるの一人だもの…まぁ消耗品が死のうがどうでもいいのだから」

「言葉が過ぎる!」


「事実よ。大体貴女は今まで何をしていたの?」

「うっ…」


怒りの矛先はセフィーナにも向けられる。


「主の暴走を止めるのも護衛騎士の役目でしょう?侍女である彼女はディアナを止められないけど貴女は違うでしょ」

「理不尽だろう!」

「そうね。私も傍にいなかったし…先帝陛下の命がなけば」


「「「は?」」」


この場にいる全員が素っ頓狂な声を出す。


「忘れたの?私の母は帝国の貴族よ」


「他国の貴族であることは聞いていたが…」

「別にたいしたことはないわ。私の母が帝国の宰相の妹なだけだし」


「「「何だってぇぇぇ!」」」」


驚愕の事実だった。
帝国の宰相と血縁者だなんて初耳だった。


学園内では一部では見下されたり、男を誘惑する一族だとか言われていたが。


「少しばかり帝国も厄介なことになってしまったのよ」

「厄介?」

「ええ、帝国でも魔物がいきなり狂暴化して、しかも原因不明の病が発生している状態なの」


あっさりと他国の内情をバラすウィンリィに違和感を感じた。


「どうしたの?」

普段の慎重なウィンリィとは思えない。


「私はね、もう御免なのよ」

「え?」

「あの馬鹿女の所為で迷惑を被るのは。しかもあろうことに帝国でも問題が連続で起きているのよ」

「目が…目が!」


「あの女の所為で風の精霊と風のエルフがストライキを起こしたのよ!」



ウィステリア王国から風の精霊の気配が消えたのは力が衰えたのではなく、契約を一方的に切ったことが原因だった。




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