冷遇ですか?違います、厚遇すぎる程に義妹と婚約者に溺愛されてます!

ユウ

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第一章

2.行き違い

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私達の間で行き違いがあるのか、それとも、何かの手違いがあるのかと思っていたら。


「どうやら我々の間で誤解があるようだね」

「はい、旦那様」


お父様とお母様が一息つきながら改めて話をした。


「スチュアート家はマリアンヌを婚約者に望んだのではなく、エリーゼを望まれということでしょうか」

「マリアンヌ嬢…はて、私達がロミオのお相手に望んだのはエリーゼ様だったののですが」

「ええ、何処でそんな手違いが」

心底驚いた表情をする二人だったが、もっと驚くのは私だ。


「何故彼女と私が…ありえない」

「これロミオ、失礼でしょう」

「申し訳ありません」

礼儀正しく控えめで優しいロミオ様が思っていても他人の悪口を言うことはない。

なのにこの言われようは――。


「では、最初からエリーゼを?」

「はい、ですが…相手は公爵令嬢の御長女ですわ。難しいかと思いながらなんと陛下と交渉をしてましたの」

「何時頃からでしょうか」



交渉って、そんな事までしていたの!


「初耳です」

「申し訳ありません。身分的に難しいとも言われておりましたのですが、陛下が条件を付きつけられまして」


条件ってなんの条件を付きつけたのだろうか?


「エリーゼ嬢を欲しくば元老院とチェスをして勝利しろ。そうすれば認めてやると」

「元老院…」

なんて無茶な事を。
相手は裏の支配者と呼ばれ歴代の王の助言者でもある。

そんな人を相手にチェスで勝て?


「なんと無謀な」

「陛下はそれぐらいの事ができないならば、エリーゼ嬢はやれない。身分も低く才能もなく守る力のない男にはやれなと…」

「陛下がそのような」

社交界では蔑ろにされている私をそこまで心配してくださっていたなんて。


「エリーゼ嬢は優秀な方ですわ。特にロベルト様が寵愛しているのですから…奪うならそれぐらいできなくてはなりません」

「奪う!」

お母様が仰天し、声を荒げてしまったけど、お父様も固まってた。

「はい、随分前からロベルト殿下はエリーゼ様を正妃の望みだったようで」

「知りませんでした…」

私とロベルト殿下はお茶飲み仲間で、後は弟の自慢を聞く受け皿のようなものだったはず。


「ですが、娘は既にロベルト殿下と婚約をしていたはずですわ」

「ですが、正式に発表はされてませんでしたわ」

「婚約式もしておらず、まだ成人前でしたので…あらゆる手を尽くしました」


恐ろしいな。
宰相閣下と奥方様。

婚約してしばらくしまだ婚約式のお披露目はしてなかったけど。

まさか裏から手を回していたとか。


いや、それ以前に何でマリアンヌに来たの?


先方からはマリアンヌをお望みだとか言われていたんじゃないの?

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