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第二章
6.ランク
王立魔法学園はそれぞれバッジを与えられ、バッジの色でランクが別けられていた。
一番下が青銅バッチで下からDランク。
一番上がSランクの黄金となっているのだった。
ちなみにゲーム上ではエリーゼは白銀バッチのBランク止まり。
特別秀でているわけでもなく、かといって悪すぎるわけでもないのだ。
けれど、ヒロインや攻略対象は金バッチを所持し。
しかも、彼等は天才肌で黄金__ゴールド__を入学して一年で獲得する程の優秀だった。
その年に黄金__ゴールド__ランクの生徒現れないこともあるのだ。
魔力だけ強くてもランクを上げることはできない。
反対に学力だけでも無理なので双方が求められるのだから難しい。
でも――。
「銅でも十分綺麗だと思うんだけどな」
与えられたバッチはランクにより使われる素材も違う。
青銅バッジのDランクは本当の青銅を使っているのに対してランクが上がるにつれて宝石を素材としている。
キラキラ輝く宝石ではなくても十分綺麗だ。
「どうなさいましたの?エリーゼ様」
「いいえ、綺麗なバッチだと思いまして。ほら」
太陽に向けると光の反射で輝く。
太陽のような黄金の輝きもなければ、お月様のような白銀の輝きではないけど。
とっても温かみのある美しい輝きだった。
「不思議ですね、青銅はこんなにも輝き美しいのに」
「美しい…ですか。このような色が」
「はい、とっても」
人が美しいと思うのはそれぞれ違う。
このバッチを輝かせるのは、持つ人間の力量によるものだから。
「赤褐色のような色がですか?」
「赤は勝利の象徴ですもの」
美しい女性は金髪と言われていた。
逆に垢抜けない器量の悪い女性の代表が赤毛だと言われていたのだ。
その為、赤毛ではなくとも美人ではない女性を悪く言う人は赤毛だと馬鹿にしていたが、赤は鮮やかな色で美しい色だ。
「東の国では赤は好奇な色とされています。特に東洋の神様は赤い鳥だとも」
「エリーゼ様は、随分と他国の文化にお詳しいのですね」
「えっ…」
しまった!
喋り過ぎたかもしれない!
「いえ、失礼しました」
「どうかお謝りにならないでくださいませ。私も無礼な振る舞いをしてしまい、申し訳ありません」
深々と頭を下げる美女は私に謝罪をされるも急いで頭を上げるようにお願いした。
「お優しいお言葉を痛み入ります。ジュリア・シャデランと申します」
「エリーゼ・トリアノンでございます」
「はい、存じておりますわ」
素敵な笑顔を向けられながら私は首を傾げた。
同年代のご令嬢と親しくしている人はシルビアぐらいだ。
後は年配の貴族と、私よりもずっと幼いご令嬢ぐらいなはずだ。
もしかして社交界で会った事があったのか?
それとも、マリアンヌの友人だったかと思いながらも思い出そうとするも、思い出せない。
「エリーゼ様?」
「なんでもありません」
まずい。
まったく思い出せなかった。
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