冷遇ですか?違います、厚遇すぎる程に義妹と婚約者に溺愛されてます!

ユウ

文字の大きさ
101 / 311
間章

16.目的

しおりを挟む



お祖母様との攻防戦が続きながらも、気兼ねなく過ごして貰えて安堵した。
伯母様は優しく穏やかな性格だから皆ともすぐ打ち解けた。


一番驚いたのはお祖母様はサーシャを気に入ったようだ。
他人からは厳しく気難しいと言われるお祖母様なのに、流石ヒロインだわ!


でも、ゆっくりしていられないわ。



なんの為に皆でクレセント領地に来たか。


「さてと、本題に入りましょう」

「本題?また何か良からぬ事を考えているのではないでしょうね?

「失礼な、私が常に良くないことを先導していると言いたげね」

「日頃の行いの悪さ故でしょう?」

くっ、こんな時まで嫌味を言うとは!

「エリーゼ様、何かありますの?」

「そういえば、私達が招待された理由を聞かせていただいてませんでいしたね」

ジュリア様とサーシャは私の話を聞く体制になり尋ねる。

「むふふ…折角、国の中でもトップレベルの魔力を持つ方がいるんです」

「一応俺は王子なんだがな…」

「何か企んでいるのか?面白くていいな」

クレセント公爵家に招待したのはただ皆で旅行をする為だけじゃない。

「現在、辺境地では水不足、食料不足に悩まされています。そこで皆さんの魔力を有効活用しようかと思います」

「それはつまり…」

「我がクレセント公爵家は海近く。ここから隣の領地に向かう海と海で繋がっているし、船も沢山あります。故に物資を沢山作って隣の領地に運んでバケツレースをするんです」


以前から考えていたけど、クレセント領地は作物が豊作であるが、隣の領地は貧しい。


水だって最近は汚れているのだ。
なんとかして物資を運ぶ手立てを考えたかった。

作物が豊作でも無限にあるわけではないので、クレセント領地の果物園を増やし、尚且つ短時間で隣の領地に運び、そして隣の領地から隣の領地に作物を運ぶ方法はないかと思っていた。


「辺境地はまだまだ貧しい理由は食べる物が限られているんです」

「それは…」

「しかも三食パンだけ…パンが食べられるだけマシだと言う村では草を食べている所も。お腹を壊します」


「いや、お腹以前に毒草だったら死ぬ恐れがあるぞ」


薬草の知識がない平民がそんなものを気軽に食べたらどうなるか。
考えただけでも恐ろしいし、一番心配なのは衛生管理だった。

「私が10歳の頃、こっそり抜け出してスラム街に行ったんですけど」

「ちょっと待て、何普通に行っているんだ!」

「まぁ、それは置いておいて」

「エリーゼ…」

「お兄様、話が進みませんわ」

ロミオ様を抑え込むシルビアに内心でナイスと思いながら私は当時の事を話した。

しおりを挟む
感想 683

あなたにおすすめの小説

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。

克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位 11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位 11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位 11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位

王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!

gacchi(がっち)
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ? 王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。 国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから! 12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。

リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?

あくの
ファンタジー
 15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。 加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。 また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。 長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。 リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!

追放された私の代わりに入った女、三日で国を滅ぼしたらしいですよ?

タマ マコト
ファンタジー
王国直属の宮廷魔導師・セレス・アルトレイン。 白銀の髪に琥珀の瞳を持つ、稀代の天才。 しかし、その才能はあまりに“美しすぎた”。 王妃リディアの嫉妬。 王太子レオンの盲信。 そして、セレスを庇うはずだった上官の沈黙。 「あなたの魔法は冷たい。心がこもっていないわ」 そう言われ、セレスは**『無能』の烙印**を押され、王国から追放される。 彼女はただ一言だけ残した。 「――この国の炎は、三日で尽きるでしょう。」 誰もそれを脅しとは受け取らなかった。 だがそれは、彼女が未来を見通す“預言魔法”の言葉だったのだ。

婚約破棄ですか???実家からちょうど帰ってこいと言われたので好都合です!!!これからは復讐をします!!!~どこにでもある普通の令嬢物語~

tartan321
恋愛
婚約破棄とはなかなか考えたものでございますね。しかしながら、私はもう帰って来いと言われてしまいました。ですから、帰ることにします。これで、あなた様の口うるさい両親や、その他の家族の皆様とも顔を合わせることがないのですね。ラッキーです!!! 壮大なストーリーで奏でる、感動的なファンタジーアドベンチャーです!!!!!最後の涙の理由とは??? 一度完結といたしました。続編は引き続き書きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜

Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

処理中です...