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第五章
22.龍神のお使い
昔から植物の世話は好きだった。
そして領地でも作物の管理は私がしていた。
「話が飛び過ぎている気が」
「実は、私が同席したのはエリーゼ様が龍神様のお使いではないか。それを確かめるためで参りました」
「春麗は皇族の中でも一番神力が強いのです。私も初めてエリーゼ様にお会いした時に感じまして」
皇族の中には血筋が良い者が強い神通力を授かるとか。
春麗様は一族の中でも一番神力が強い故に、眼力を持っているらしい。
「貴女からはすい通るようなオーラ―が見えますが、それ以上は見えませんの」
「透き通る?」
「まるで何かに守られているようで…加護がないのではないのではなくむしろ逆ですわ」
「逆といいますと…」
魔力を持つ者は精霊の加護を得るのに、私は魔力は少ししかなく加護無しだったのに。
逆とはどういうことなのかしら?
「精霊の加護を受けるのは必ずしも良い事ではない。強い魔力故に体が虚弱になる事もある」
「確かに…妹も魔力の所為で虚弱でした」
ロミオ様がシルビアの事を思い出しながら告げた。
マリアンヌもハイネもそうだった気がする。
「これは推測にすぎませんが、生まれてすぐにエリーゼ様の身になんらかの危険が起き、龍神様がエリーゼ様を守る為に一時的に力を封じ身を守ったと考えられませんか?」
「だとしても、洗礼式では鑑定結果で魔力が少ないとされたのか…普通は逆だ」
「はい…」
マリアンヌと一緒に鑑定を受けた私ははっきりと言われたのだ。
加護無しだと。
対するマリアンヌはすごい加護と魔力を持っていた。
「実は私達が、視察に来た本当の理由は外交ではありませんの」
「どういうことですか?」
「うむ、極秘事項だったんだが。この際お話しよう」
深刻な表情をする文林様は視察は表向き理由であることを語ってくださった。
そして清の国の南を守護する南帝国・紅陽国が現在危機的状況であることを語られることになるのだった。
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