冷遇ですか?違います、厚遇すぎる程に義妹と婚約者に溺愛されてます!

ユウ

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第六章

1.学園祭の始まり





時間がない中私達は今日の為に準備をして来た。


「ついに来たわ!」


「エリーゼ、戦場に行くんじゃないんだぞ」

「いいえ、今から合戦が始まるんです」



この日の為にどれだけの時間と労力を費やしたか解らない。


「お義姉様は頑張っていらっしゃいましたから」

「解っているが」


今日のこの日を必ず成功させて見せるわ。

「エリーゼさん、何ですか?その大きな荷物は」

「何って?私が着るのよ」


私が背中に背負っている大きな物。


「「「は?」」」

「これを着て、学園祭を盛り上げるのよ。やっぱり可愛い動物がいた方がいいよね」

「可愛いですか?何ですかこの毛…じゃなくて動物は」


「クマだけど?」

「何です、この間抜けなクマは…黒と白って」


この世界ではクマは存在してもパンダは存在していない。


「ふふ、これで売り込んで、迷子になっている人を探したりと完璧よ」

「何が完璧ですの!」


そこに現れたのは言うまでもなくエカテリーナ様。


「そうだぞエリーゼ、流石に問題だろう」

「リオネル…」

「君が被るならモグラがいいんじゃないか」

「そういう問題なのか!」

ロミオ様が突っ込みを入れた。
成程、私はモグラの方がいいのか?


「まったく、相変わらずですわね」

「そうだろシルビア」

「エリーゼ様はコアラですわ!」

「違うでしょう!」


私はコアラの方がいいのか。

「ロミオ様」

「ああ、エリーゼはラッコの方が似合うと思うぞ!」

「貴方達!」


こうして私はパンダの着ぐるみ着て盛り上げることにした。


最後までエカテリーナ様は怒っていたけど、諦めてくれた。




「くまさん!」

「白いくまさんだ!」

「お尻が黒い!」


珍しいパンダにちびっ子の人気者になってしまった。


「あら?この学園の使い魔かしら?」


風船と飴を配って愛想を振りまきながら私は迷っている人や具合の悪い人がいないか見回りに向かった。



そんな中、妖精の像の前を通る。


「今日もキラキラ光っているな」

ここを通りかかるとキラキラと光っている。


「今日は大事なお祭りです。どうか見守ってください」


配っている飴を傍に置き私はその場を去って行く。



天気も良いし、校門に飾った百合の花がすごく綺麗で嬉しい。

「そうだ。フラワーシャワーもしなきゃ!」

ルンルン気分で私はスキップをしながらフラワーシャワーをしてはしゃいだ。


「エリーゼ」


「へ?」

背後から負のオーラ―を感じた。


振りむきたくない!


「エリーゼ、何ですその恰好は」

「おかーさま…」


着ぐるみの中からでも解る。

お母様が鬼のような形相をしている事が。



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