41 / 45
再会
しおりを挟む
薬草を育てるために積まれたおがくずの上に着地してすぐに、強い魔力の波動と強烈な爆発音を感じた。
戦っている。すぐ、近くで。
わたしは音に向かって走り出す。
いくら魔族最強の魔王とはいえ、あの勇者に勝てる見込みは万に一つもないだろう。
――間に合って。生きていて。
強くそう願いながら、奥に続く破壊された扉をくぐり、そこで、
血まみれの魔王と、とどめをさそうと聖剣を構える勇者をわたしは目撃した。
「……ッ! 待ってください、その人を殺してはだめです!」
何も考えずに、そう叫んだ。
鼓動が跳ね上がる。血圧が上がる。
意識はまだあるのか。どうすればあの人は助かるのか、どうすればあの人を助けられるのか、そのことだけで頭がいっぱいになって、勇者さまがわたしを見つけて大きく目を見開いたことに気づけない。
「リディ? やっぱりここにいたのか。捕らえられていたのか? おまえ、結構トロいところあるんだな」
血まみれの魔王に駆け寄り、白いドレスが汚れるのも構わずに抱き起した。
「しっかり! 意識はありますか?」
「……揺らすな、大声を出すな、無遠慮に触るな、傷に響く……」
それだけ減らず口を叩けるなら、まだ大丈夫だろうか。
わたしは神殿で教え込まれた神言を口に出して、心臓に意識を集中した。
どうか。どうか。わたしのこの心臓に神の力が宿っているというのなら、お願いです。この人を安らぎの園につれて行かないで。まだこの世界には、この人が必要なのです。この人がいなくなったら、魔族が導を失う。
それにわたしも、まだ伝えていない。まだ、約束を果たしていない。この人を失うわけにはいかない。
両手をきつく結び、一心に祈っていると、肩を強い力で掴まれた。
「おい、無視してんじゃねえぞ、リディ」
「ドーハートさま……」
「そいつは魔王だろう。なんでそんなに親し気なんだ? というかリディ、今までどこをほっつき歩いていたんだよ、探したんだぞ」
探していた? 追い出した張本人が、どうしてわたしを。
「わたしは……」
「まあいいよ、どうでも。ほら、そこをどけよ。そいつ殺して、国に帰るぞ」
勇者さまはそう言うとそのまま聖剣を構え、わたしの膝の上に横たわる魔王に突き刺そうとした。
わたしはとっさに魔王の体に覆いかぶさり、聖剣から庇う態勢をとる。
「おい、リディ? そこをどけって、オレ言ったよな? どうして庇うような真似をする」
勇者さまは怒気を視線に込めてわたしを睨みつけた。
攻撃的な魔力が彼を取り巻いていくのを感じていないわけではなかったけれど、だからといってはいそうですかと腕の中の魔王を差し出すわけにはいかなかった。
「この人を殺してはいけません」
「は? 何言ってるんだよ。おまえは聖女なんだぞ。魔王を殺すななんて、おまえだけは言ってはいけないはずだ」
「わたしはもう、聖女ではありません。それを決定したのは、あなたでしょう、ドーハートさま」
ドーハーさまの視線を、精いっぱいの気合で睨み返す。だけど、それで物怖じするような人ではないことを、わたしはよく知っていた。
「あ? 誰に歯向かってるか、わかってんのか?」
「勇者さま。わたしはこの地へ来て、様々なことを学びました。今、この人を殺しても、戦争は終わりません。争いの原因の根は深く、一朝一夕に取り除けるものではないからです。むしろ、魔王と人間の王で対話をして、和平条約を結んだと広く知らしめる方が、よっぽど……」
「そんなこと、聞いてねえんだよなあ!」
説得しようとしたわたしの言葉は、最後まで聞いてもらえなかった。勇者さまは聖剣の剣先をもてあそびながら、いら立ちを隠しもしないでそう言う。
「リディ、おまえ、しばらく会わないうちに生意気さに磨きがかかったんじゃないか。やっぱ側に置いて調教しなきゃ使い物にならないかな……」
「調教ですって? そちらこそ、しばらくお会いにならないうちに随分下世話な言葉をお使いになられるようになったんじゃありませんか」
「ほんっとムカつく。連れて帰ってやろうかと思ってたんだけど、やっぱりやめようかな」
「連れて帰る?」
予想しない一言にわたしが驚いて聞き返すと、勇者さまはにやにやしながらこう言った。
「ああ。おまえを連れて帰って、第二妃として遇する。そうすれば神殿の奴らもうるさいことを言わなくなるし、王とミーシアだって今みたいなでかい顔はできなくなる。うるせえこと言い出したらリディを正妃にしてやるぞって言えばいいんだ。ま、そんなことするわけないけどな! リディを正妃にしたほうがうるせえに決まってるから!」
わっはっは。
何が面白いのか、勇者さまはそうやって一人で笑っている。
「ほら、そいつの首を差し出せ。おまえが何を言っても、オレは魔王を殺す。おまえはオレと帰る。なに呆けてるんだよ。喜べよ、嬉しいだろ?」
その、わたしが泣いて喜ぶと、信じて微塵も疑わない顔。
「っていうかおまえなんなの。なんでいきなりいなくなったりしたんだ? 追い出されたからって勝手に諦めるなよ。おまえがオレを選んだんだろ、責任もって最後まで尽くそうとか思わない訳?」
「どうして……」
「ん?」
「どうして、わたしがあなたと一緒に帰りたいと思っていると、思うんですか?」
勇者さまにとってわたしは彼と共に帰って当然で、彼に尽くして当然で、彼と結婚して当然なのようだ。まるでそれが、わたしの意志だと決まっているかのように話を進めるので、わたしは口を挟める余地がない。
やっとの思いで口にした抵抗の言葉に対してさえ、なんの疑問もないという顔で、ドーハートさまはこう言った。
「だっておまえ、オレが好きだろ?」
ぞっと、全身に鳥肌がたつ。
戦っている。すぐ、近くで。
わたしは音に向かって走り出す。
いくら魔族最強の魔王とはいえ、あの勇者に勝てる見込みは万に一つもないだろう。
――間に合って。生きていて。
強くそう願いながら、奥に続く破壊された扉をくぐり、そこで、
血まみれの魔王と、とどめをさそうと聖剣を構える勇者をわたしは目撃した。
「……ッ! 待ってください、その人を殺してはだめです!」
何も考えずに、そう叫んだ。
鼓動が跳ね上がる。血圧が上がる。
意識はまだあるのか。どうすればあの人は助かるのか、どうすればあの人を助けられるのか、そのことだけで頭がいっぱいになって、勇者さまがわたしを見つけて大きく目を見開いたことに気づけない。
「リディ? やっぱりここにいたのか。捕らえられていたのか? おまえ、結構トロいところあるんだな」
血まみれの魔王に駆け寄り、白いドレスが汚れるのも構わずに抱き起した。
「しっかり! 意識はありますか?」
「……揺らすな、大声を出すな、無遠慮に触るな、傷に響く……」
それだけ減らず口を叩けるなら、まだ大丈夫だろうか。
わたしは神殿で教え込まれた神言を口に出して、心臓に意識を集中した。
どうか。どうか。わたしのこの心臓に神の力が宿っているというのなら、お願いです。この人を安らぎの園につれて行かないで。まだこの世界には、この人が必要なのです。この人がいなくなったら、魔族が導を失う。
それにわたしも、まだ伝えていない。まだ、約束を果たしていない。この人を失うわけにはいかない。
両手をきつく結び、一心に祈っていると、肩を強い力で掴まれた。
「おい、無視してんじゃねえぞ、リディ」
「ドーハートさま……」
「そいつは魔王だろう。なんでそんなに親し気なんだ? というかリディ、今までどこをほっつき歩いていたんだよ、探したんだぞ」
探していた? 追い出した張本人が、どうしてわたしを。
「わたしは……」
「まあいいよ、どうでも。ほら、そこをどけよ。そいつ殺して、国に帰るぞ」
勇者さまはそう言うとそのまま聖剣を構え、わたしの膝の上に横たわる魔王に突き刺そうとした。
わたしはとっさに魔王の体に覆いかぶさり、聖剣から庇う態勢をとる。
「おい、リディ? そこをどけって、オレ言ったよな? どうして庇うような真似をする」
勇者さまは怒気を視線に込めてわたしを睨みつけた。
攻撃的な魔力が彼を取り巻いていくのを感じていないわけではなかったけれど、だからといってはいそうですかと腕の中の魔王を差し出すわけにはいかなかった。
「この人を殺してはいけません」
「は? 何言ってるんだよ。おまえは聖女なんだぞ。魔王を殺すななんて、おまえだけは言ってはいけないはずだ」
「わたしはもう、聖女ではありません。それを決定したのは、あなたでしょう、ドーハートさま」
ドーハーさまの視線を、精いっぱいの気合で睨み返す。だけど、それで物怖じするような人ではないことを、わたしはよく知っていた。
「あ? 誰に歯向かってるか、わかってんのか?」
「勇者さま。わたしはこの地へ来て、様々なことを学びました。今、この人を殺しても、戦争は終わりません。争いの原因の根は深く、一朝一夕に取り除けるものではないからです。むしろ、魔王と人間の王で対話をして、和平条約を結んだと広く知らしめる方が、よっぽど……」
「そんなこと、聞いてねえんだよなあ!」
説得しようとしたわたしの言葉は、最後まで聞いてもらえなかった。勇者さまは聖剣の剣先をもてあそびながら、いら立ちを隠しもしないでそう言う。
「リディ、おまえ、しばらく会わないうちに生意気さに磨きがかかったんじゃないか。やっぱ側に置いて調教しなきゃ使い物にならないかな……」
「調教ですって? そちらこそ、しばらくお会いにならないうちに随分下世話な言葉をお使いになられるようになったんじゃありませんか」
「ほんっとムカつく。連れて帰ってやろうかと思ってたんだけど、やっぱりやめようかな」
「連れて帰る?」
予想しない一言にわたしが驚いて聞き返すと、勇者さまはにやにやしながらこう言った。
「ああ。おまえを連れて帰って、第二妃として遇する。そうすれば神殿の奴らもうるさいことを言わなくなるし、王とミーシアだって今みたいなでかい顔はできなくなる。うるせえこと言い出したらリディを正妃にしてやるぞって言えばいいんだ。ま、そんなことするわけないけどな! リディを正妃にしたほうがうるせえに決まってるから!」
わっはっは。
何が面白いのか、勇者さまはそうやって一人で笑っている。
「ほら、そいつの首を差し出せ。おまえが何を言っても、オレは魔王を殺す。おまえはオレと帰る。なに呆けてるんだよ。喜べよ、嬉しいだろ?」
その、わたしが泣いて喜ぶと、信じて微塵も疑わない顔。
「っていうかおまえなんなの。なんでいきなりいなくなったりしたんだ? 追い出されたからって勝手に諦めるなよ。おまえがオレを選んだんだろ、責任もって最後まで尽くそうとか思わない訳?」
「どうして……」
「ん?」
「どうして、わたしがあなたと一緒に帰りたいと思っていると、思うんですか?」
勇者さまにとってわたしは彼と共に帰って当然で、彼に尽くして当然で、彼と結婚して当然なのようだ。まるでそれが、わたしの意志だと決まっているかのように話を進めるので、わたしは口を挟める余地がない。
やっとの思いで口にした抵抗の言葉に対してさえ、なんの疑問もないという顔で、ドーハートさまはこう言った。
「だっておまえ、オレが好きだろ?」
ぞっと、全身に鳥肌がたつ。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる