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交差
毒‐2・紅衛兵(2)
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「蝉の声がやかましいですね。」
俺は意味不明な発言をした。だって季節はもう秋である。
「今年は随分と夏が長いんだね。いや、俺の時間感覚が狂っているのかな。」
「少しお休みになれば良いものを…。」
「いいや、早く完成させたいんだ。これは君の望みでもあり俺の望みでもある。」
「ああ、あなたはなんて真面目な人なんだ…!本当はお体に気をつけて欲しいとも思うがあなたの意志を邪魔するなどあってはならない…。俺はどうすればいいのでしょうか…!」
「その気持ちだけで嬉しいよ。ほら、君の応援のおかげでもうじき完成だよ。」
「すごいです…!」
ああ、すごいすごい。すごく都合が良い。俺にとって大事なのは完成であってこいつの体調ではないからだ。
「少し集中したいから席を外してくれないかい。外でも散歩してくれれば戻ってくる頃には完成しているかも。」
「ああ、これはこれはお邪魔して申し訳ありません!ここは涼しいので夏でも散歩がしやすいですし、蝉でも観察して来ますね!」
というわけで、外を散歩してみる。確かにもう蝉はいなかった。まだまだ暑さは残るが涼しい風が吹くようになった。あの小屋の中にいれば変化から絶たれる。だが一歩外に出ればこんなにも季節の移り変わりが感じられる。一文路直也と会った時と比べると見かける昆虫や植物の種類にも変化があった。アオスジアゲハが横切った。だがこの蝶だってあと1ヶ月もすれば姿を消すだろう。
さて、それなりに散歩を楽しんでいたようだ。長崎はようやく帰ってきた。ちょうど例のものが完成したところだ。
「随分歩いてたね。そうそう、なんと完成したよ!」
「本当ですか!?ああ、さすが直也さん…!早速その力を見てみたいのですが、どうすれば…?」
俺は奥の棚からごつい機械を取り出した。これが重要な機械である。長崎は目を輝かせながらも不思議そうな目でこの機械を見つめている。
「これを頭にセットしてエンターキーを押す。すると同期が始まるんだ。これを装着している間はコンピューターが脳波を読み取って寄生虫たちに指示が出せる仕組みだ。」
「なるほど…!さすが直也さん!ささ、運命の瞬間ですよ…!」
長崎の声は興奮で震えているようだった。せかせかと俺の後ろに回り込みパソコンの画面が見えるような位置に移動しているようだ。俺が機械に手を伸ばした瞬間、後頭部に強烈な痛みを感じ俺はそのまま意識を失った。
紅衛兵(2)
ドンドンドン
激しく扉を叩く音が聞こえた。
「なんだあ?青条お前家賃の滞納でもしてるのか?」
「そんなわけないでしょう。そもそもここは賃貸じゃないですし。全く心当たりは無いけどインターフォンの存在に気付いていないほど緊急事態なのでしょう。鍵を開けてきます。」
「俺も行くよ。」
俺が鍵を開けると相手は力強く扉を開けた。
「青条!外が大変なことになっている!」
慌てた様子で入ってきたのは御門さんだった。彼女のこれほど動揺している姿を見るのは初めてかもしれない。
「一体何事だよ。というか何故ここがわかったの…」
「話は後だ!とりあえず外へ!」
無理やり俺を引っ張りだそうとする御門さんを止めたのは一緒に入口まで来ていた白城先輩だった。
「待て。その慌てよう、外で何か危険なことが起きているのだろう?だったら無闇に外に出るよりここにいた方が安全だ。」
「…確かにそうですね。」
納得したのか御門さんは俺の腕から手を離した。
「ほら中に入れ。茶でも飲んで落ち着け。」
「は、はあ…。」
先輩はまるで家主かのように御門さんを中に上げ、茶を出した。しかし一体何が起きたのだろう。
「さて、落ち着いたか。御門、一体何があったんだ?」
「取り乱してしまいすみません。街を歩いていたら突如人々がある一方向に歩き出したんです。何かに操られたように。」
「どこに向かってるんだ?」
「それはわかりません。見えない糸に引っ張られるように皆同じ方向に進んでいる。」
「直接的な危害はないにせよなんか気持ち悪いな…。」
「やはり一文路の寄生虫に関係があるのだろうか。」
「私はそう思いますね。何故突如このような事が起きたかはわからないけれど。」
「長崎は何を考えているんだ…。」
「長崎?一文路ではなく?」
「ああ。俺は長崎が黒幕だと思っている。青条は微妙に納得出来ていないようだが、あいつが一文路を利用しているのではないかとな。」
「だとして長崎の目的は何なんでしょう。」
「さあな。だがお前の話が本当ならあいつは理研特区中の人間を使ってかなり大きなことをする可能性は高い。もしかしたら今すぐにでも止めないと大変なことになるかもな。」
「そんな…!やはりこんなところでのんびりしている場合じゃない!奴らを止めねば…!」
そう言うとこちらが止める間もなく御門さんは外へ飛び出して行った。
「…あーあ、そんな危険地帯に自ら舞い戻って大丈夫なのか。」
「武器はあるので大丈夫でしょう。もっとも、集団に襲われたら厳しいとは思いますが。」
「武器…?ああ、“ 蟷螂”のことか。確かにあれは俺たちの武器より遥かに役に立つな。」
「俺の武器はわかりますが、先輩の武器ってなんですか。」
「人を燃やせる。」
「理研特区の人口が減るのでやめてください。」
確かに外を歩く人々の様子は明らかにおかしかった。焦点があっていない。しかしその割には真っ直ぐと歩いている。やはり何かに操られているようだ。
その中に1人真逆の方向を歩く者がいた。それはこちらの存在に気付くと近付いてきた。
「なんだ、お前は元気そうだな。」
「そちらこそ。…まああなたは何も変わらないだろうが。」
「お前は俺と違って生身の人間だろう。どんな裏技使って寄生を逃れているんだ?」
「俺は別に何もしていないが…。」
「だったら他の奴らとお前の違いは何だ。確か精神が強ければ大丈夫だと聞いたが…。それにしたって鋼の心だな。」
「鋼の心なんて持ち合わせてはないさ。今俺が俺でいられるのはある意味あの人のお陰かもしれない。…皮肉にも、な。」
皮肉にも、か。今のホルニッセは“ あの人”、すなわち剣崎雄という男への激しい憎悪で自らを保っているようだ。成程強すぎる憎しみは寄生虫に隙を与えないらしい。
「そういえばお前はその剣崎とやらに親を殺されたんだったっけか。」
「ああ。本当は俺を殺すつもりだと言っていたがな。俺の家庭教師として仕えていたのも全て暗殺のためだったとしか思えない。」
今度は一国の王子を暗殺か。あいつは一体何をしたかったんだろうか。いくら利己的だったとはいえさすがに殺しはしないと思っていた。何かヴァッフェル王室もしくはホルニッセ本人に恨みでもあったのだろうか。
「ところでお前はこんなやばい人間しかいない理研特区にいつまでいるつもりだ。こんなんじゃ目的も果たせないだろう。」
「確かにその通りだ。寄生虫の被害に遭っているのは研究者たちも例外ではない。ただ別件で色々とな…。」
「別件?」
「いや、こちらの話だ。気にしないでくれ。」
街を歩く人々は操られてはいるもののこちらに危害を加える様子は無い。“ 蟷螂の斧”で倒された者がいても他の者は何事も無かったかのように歩き続ける。この調子で続けていけばいつかは寄生された人間全てを排除することは出来るかもしれない。たださすがに数が多すぎる。それに彼らが皆死ねばこの街はこれからどうなるのかわからない。私の体力のこともあるので一人一人に対応するのではなく親玉を狙う方が賢明だろう。
青条のところで聞いた話によれば黒幕は一文路ではなく長崎らしい。この寄生虫を生み出したのは確かに一文路だが、それを操っているのは長崎なのだろう。初めから彼の技術目当てであのような組織を立ち上げたのかと考えると恐ろしい。行列は南西へ向かっている。
それにしても事情がわかった今長崎の「偉大な一文路直也の復活を!」だの「直也さんを貶めた世間が許せない」といった言葉を聞けばとてつもなく滑稽である。その一文路直也を再び貶めようとしているのはどこのどいつだという話だ。まあ、私にとってはどちらも憎い存在に変わりはないのだが。行列はまだまだ続く。
長崎はこれほど人を集めて何がしたいのだろうか。革命?復讐?それともただ世の中の人々を自分に従わせ優越感を味わいたいだけ?そもそも私は彼のことをよく知らない。動機なんて思いつきもしないのだ。しかし行列がどこへ向かっているかは見当がつき始めた。どうやらとてもよく知っているところのようだ。
さて、かつて私の実家だった建物は元々無機質で頑丈な建物ではあったがより一層複雑に、巨大になっていた。それはまるで要塞のようだ。彼は人を集めて要塞を築いていた。学校に行って、青条のところに寄って、街の様子を見ていた間に。たった半日で大勢の人々の力によって我が家はリフォームされていた。だがもはや私の家であることはどうでもいい。ここは私の実家である以上に理研特区生態研究科の中枢なのだ。それが乗っ取られてしまってはここはおしまいである。と言っても寄生された研究者もそれなりにいた時点でとっくにここは乗っ取られていたのだろう。
私は要塞を背に来た道を戻り始めた。元々私物は少ない方だったし両親は仕事馬鹿でほとんど関わることも無い。心残りなのは部屋で飼っていたペットの事だったが、きっと奴らに見つかって始末されているだろう。あの子は、肉食だから。
俺は意味不明な発言をした。だって季節はもう秋である。
「今年は随分と夏が長いんだね。いや、俺の時間感覚が狂っているのかな。」
「少しお休みになれば良いものを…。」
「いいや、早く完成させたいんだ。これは君の望みでもあり俺の望みでもある。」
「ああ、あなたはなんて真面目な人なんだ…!本当はお体に気をつけて欲しいとも思うがあなたの意志を邪魔するなどあってはならない…。俺はどうすればいいのでしょうか…!」
「その気持ちだけで嬉しいよ。ほら、君の応援のおかげでもうじき完成だよ。」
「すごいです…!」
ああ、すごいすごい。すごく都合が良い。俺にとって大事なのは完成であってこいつの体調ではないからだ。
「少し集中したいから席を外してくれないかい。外でも散歩してくれれば戻ってくる頃には完成しているかも。」
「ああ、これはこれはお邪魔して申し訳ありません!ここは涼しいので夏でも散歩がしやすいですし、蝉でも観察して来ますね!」
というわけで、外を散歩してみる。確かにもう蝉はいなかった。まだまだ暑さは残るが涼しい風が吹くようになった。あの小屋の中にいれば変化から絶たれる。だが一歩外に出ればこんなにも季節の移り変わりが感じられる。一文路直也と会った時と比べると見かける昆虫や植物の種類にも変化があった。アオスジアゲハが横切った。だがこの蝶だってあと1ヶ月もすれば姿を消すだろう。
さて、それなりに散歩を楽しんでいたようだ。長崎はようやく帰ってきた。ちょうど例のものが完成したところだ。
「随分歩いてたね。そうそう、なんと完成したよ!」
「本当ですか!?ああ、さすが直也さん…!早速その力を見てみたいのですが、どうすれば…?」
俺は奥の棚からごつい機械を取り出した。これが重要な機械である。長崎は目を輝かせながらも不思議そうな目でこの機械を見つめている。
「これを頭にセットしてエンターキーを押す。すると同期が始まるんだ。これを装着している間はコンピューターが脳波を読み取って寄生虫たちに指示が出せる仕組みだ。」
「なるほど…!さすが直也さん!ささ、運命の瞬間ですよ…!」
長崎の声は興奮で震えているようだった。せかせかと俺の後ろに回り込みパソコンの画面が見えるような位置に移動しているようだ。俺が機械に手を伸ばした瞬間、後頭部に強烈な痛みを感じ俺はそのまま意識を失った。
紅衛兵(2)
ドンドンドン
激しく扉を叩く音が聞こえた。
「なんだあ?青条お前家賃の滞納でもしてるのか?」
「そんなわけないでしょう。そもそもここは賃貸じゃないですし。全く心当たりは無いけどインターフォンの存在に気付いていないほど緊急事態なのでしょう。鍵を開けてきます。」
「俺も行くよ。」
俺が鍵を開けると相手は力強く扉を開けた。
「青条!外が大変なことになっている!」
慌てた様子で入ってきたのは御門さんだった。彼女のこれほど動揺している姿を見るのは初めてかもしれない。
「一体何事だよ。というか何故ここがわかったの…」
「話は後だ!とりあえず外へ!」
無理やり俺を引っ張りだそうとする御門さんを止めたのは一緒に入口まで来ていた白城先輩だった。
「待て。その慌てよう、外で何か危険なことが起きているのだろう?だったら無闇に外に出るよりここにいた方が安全だ。」
「…確かにそうですね。」
納得したのか御門さんは俺の腕から手を離した。
「ほら中に入れ。茶でも飲んで落ち着け。」
「は、はあ…。」
先輩はまるで家主かのように御門さんを中に上げ、茶を出した。しかし一体何が起きたのだろう。
「さて、落ち着いたか。御門、一体何があったんだ?」
「取り乱してしまいすみません。街を歩いていたら突如人々がある一方向に歩き出したんです。何かに操られたように。」
「どこに向かってるんだ?」
「それはわかりません。見えない糸に引っ張られるように皆同じ方向に進んでいる。」
「直接的な危害はないにせよなんか気持ち悪いな…。」
「やはり一文路の寄生虫に関係があるのだろうか。」
「私はそう思いますね。何故突如このような事が起きたかはわからないけれど。」
「長崎は何を考えているんだ…。」
「長崎?一文路ではなく?」
「ああ。俺は長崎が黒幕だと思っている。青条は微妙に納得出来ていないようだが、あいつが一文路を利用しているのではないかとな。」
「だとして長崎の目的は何なんでしょう。」
「さあな。だがお前の話が本当ならあいつは理研特区中の人間を使ってかなり大きなことをする可能性は高い。もしかしたら今すぐにでも止めないと大変なことになるかもな。」
「そんな…!やはりこんなところでのんびりしている場合じゃない!奴らを止めねば…!」
そう言うとこちらが止める間もなく御門さんは外へ飛び出して行った。
「…あーあ、そんな危険地帯に自ら舞い戻って大丈夫なのか。」
「武器はあるので大丈夫でしょう。もっとも、集団に襲われたら厳しいとは思いますが。」
「武器…?ああ、“ 蟷螂”のことか。確かにあれは俺たちの武器より遥かに役に立つな。」
「俺の武器はわかりますが、先輩の武器ってなんですか。」
「人を燃やせる。」
「理研特区の人口が減るのでやめてください。」
確かに外を歩く人々の様子は明らかにおかしかった。焦点があっていない。しかしその割には真っ直ぐと歩いている。やはり何かに操られているようだ。
その中に1人真逆の方向を歩く者がいた。それはこちらの存在に気付くと近付いてきた。
「なんだ、お前は元気そうだな。」
「そちらこそ。…まああなたは何も変わらないだろうが。」
「お前は俺と違って生身の人間だろう。どんな裏技使って寄生を逃れているんだ?」
「俺は別に何もしていないが…。」
「だったら他の奴らとお前の違いは何だ。確か精神が強ければ大丈夫だと聞いたが…。それにしたって鋼の心だな。」
「鋼の心なんて持ち合わせてはないさ。今俺が俺でいられるのはある意味あの人のお陰かもしれない。…皮肉にも、な。」
皮肉にも、か。今のホルニッセは“ あの人”、すなわち剣崎雄という男への激しい憎悪で自らを保っているようだ。成程強すぎる憎しみは寄生虫に隙を与えないらしい。
「そういえばお前はその剣崎とやらに親を殺されたんだったっけか。」
「ああ。本当は俺を殺すつもりだと言っていたがな。俺の家庭教師として仕えていたのも全て暗殺のためだったとしか思えない。」
今度は一国の王子を暗殺か。あいつは一体何をしたかったんだろうか。いくら利己的だったとはいえさすがに殺しはしないと思っていた。何かヴァッフェル王室もしくはホルニッセ本人に恨みでもあったのだろうか。
「ところでお前はこんなやばい人間しかいない理研特区にいつまでいるつもりだ。こんなんじゃ目的も果たせないだろう。」
「確かにその通りだ。寄生虫の被害に遭っているのは研究者たちも例外ではない。ただ別件で色々とな…。」
「別件?」
「いや、こちらの話だ。気にしないでくれ。」
街を歩く人々は操られてはいるもののこちらに危害を加える様子は無い。“ 蟷螂の斧”で倒された者がいても他の者は何事も無かったかのように歩き続ける。この調子で続けていけばいつかは寄生された人間全てを排除することは出来るかもしれない。たださすがに数が多すぎる。それに彼らが皆死ねばこの街はこれからどうなるのかわからない。私の体力のこともあるので一人一人に対応するのではなく親玉を狙う方が賢明だろう。
青条のところで聞いた話によれば黒幕は一文路ではなく長崎らしい。この寄生虫を生み出したのは確かに一文路だが、それを操っているのは長崎なのだろう。初めから彼の技術目当てであのような組織を立ち上げたのかと考えると恐ろしい。行列は南西へ向かっている。
それにしても事情がわかった今長崎の「偉大な一文路直也の復活を!」だの「直也さんを貶めた世間が許せない」といった言葉を聞けばとてつもなく滑稽である。その一文路直也を再び貶めようとしているのはどこのどいつだという話だ。まあ、私にとってはどちらも憎い存在に変わりはないのだが。行列はまだまだ続く。
長崎はこれほど人を集めて何がしたいのだろうか。革命?復讐?それともただ世の中の人々を自分に従わせ優越感を味わいたいだけ?そもそも私は彼のことをよく知らない。動機なんて思いつきもしないのだ。しかし行列がどこへ向かっているかは見当がつき始めた。どうやらとてもよく知っているところのようだ。
さて、かつて私の実家だった建物は元々無機質で頑丈な建物ではあったがより一層複雑に、巨大になっていた。それはまるで要塞のようだ。彼は人を集めて要塞を築いていた。学校に行って、青条のところに寄って、街の様子を見ていた間に。たった半日で大勢の人々の力によって我が家はリフォームされていた。だがもはや私の家であることはどうでもいい。ここは私の実家である以上に理研特区生態研究科の中枢なのだ。それが乗っ取られてしまってはここはおしまいである。と言っても寄生された研究者もそれなりにいた時点でとっくにここは乗っ取られていたのだろう。
私は要塞を背に来た道を戻り始めた。元々私物は少ない方だったし両親は仕事馬鹿でほとんど関わることも無い。心残りなのは部屋で飼っていたペットの事だったが、きっと奴らに見つかって始末されているだろう。あの子は、肉食だから。
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