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交差
監獄
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監獄
俺は弱い人間だ。担ぎ上げられ、欺かれ、事態を抱えきれないほど大きくしてしまう。きっとまたこの責任は全てこちらにのしかかってくるのだろう。思考する時間はたっぷりある。だが自由は一切無い。監視の目は24時間緩むことは無く俺は“ メンテナンス”のためだけに生かされている。今わかることは恐らくこの街のほとんどの人間が彼の言いなりになっているということだけだ。19時になったようだ。この部屋にも食事は運ばれてくる。一日に三度、扉が開く。だが新鮮な空気が入る訳でもないし脱出のチャンスでもない。
別に酷い扱いをされるわけではないのだ。俺がいないと彼も困るからだろう。ただここにいる全ての人は一言も口をきいてはくれない。まるで俺を物のように扱う。雑に、というよりは丁重に、しかし冷たく。国宝の管理を任された職員のようである。寂しいと思わなくはないがよく考えたら昔から何も変わってはいないのだ。昔から周りの大人たちは俺のことを丁重に扱ってはくれたが、そこに愛は無かった。ただ身分が高いからというだけの理由で出来損ないの子供を大事にせざるを得なかったのだろう。俺のことを良い意味で、大切に扱わなかったのは瑞希だけかもしれない。瑞希だけは俺のことを友人として扱ってくれた。まあ、そもそも彼が自分以外の存在を大切にするなんてことの方が考えにくいものだが。
今日の食事係は偶然見知った顔だった。高校時代の同級生だ。
「なあ、俺、一文路直也だよ。高一の時同クラだった…!覚えてるだろ…?」
「…。」
相手は返事をしない。自我が完全に奪われているのだろう。当たり前だ。そう設計したのは他の誰でもない自分なのだから。
「たぶん何の刺激も効果はないのだろうな。ああ、猫でもないのに好奇心に殺されてしまったものだなぁ。」
「…御門。こんなところで一体何をしてるの。」
自宅を失って街を放浪する私に声をかけたのは意外な人物であった。
「…無事な人間がまだいたなんて。殺虫剤でも持ち歩いているのかしら。」
「あれが青条が言っていた寄生虫の脅威なんだね。あまり興味が無くてさ。」
「寄生虫に興味がないだって!?」
「だって俺には関係ないことだし。青条は戻って来てくれたし、長崎は…別にどうでも良い存在だったしなぁ。面白いお友達も出来たし。」
「お前、長崎とは仲が良かったはずじゃ…。」
「あれ、意外。御門がそんなこと知ってるなんて。…でもそれは表面的な情報だよねぇ。見ての通り彼は極悪人。」
まさかとっくに長崎の本質に気付いていたというのだろうか。
「しかし、何故お前は無事なんだ。寄生虫の対策をしていないなら尚更。」
「さあね。わかんない。ところで俺の質問にも答えてよ。一体こんなところで何をしているの?」
「端的に言えば家出かな。」
「なに、ご両親と喧嘩でもしたの?御門の場合家出で済む問題じゃないでしょそれは。」
「いや、親は関係ない。私が家から飛び出したというより、家が私から飛び出した。」
「何それ怖い。」
「まあ、要するにあれはもう御門家では無くなったということだ。」
「…生態研究科の中枢を占拠して一体彼らは何をするつもりなんだろう。」
「…瑞希さんの遺品と花子が無事ならいいが…。」
「杉谷先輩の部屋もあの建物の中か。…ところで花子、とは?」
「私のペットだ。気は強いがなかなかの美女。」
「小動物ならさすがに保護されるんじゃない?」
「いや、花子はカマキリだ。」
「え。」
「なんだ、カマキリに名前をつけるのはおかしいのか。」
「いや、そんなことはないけど…。なんでまた花子なんて名前に…。」
「花子はハナカマキリなんだ。」
「な、なるほど…。確かにハナカマキリは綺麗な虫だと思うよ。擬態も上手いし。」
「この間南方の森林で見つけた貴重な昆虫だったのに…。」
「こんなに無機質な街なのに秘境にはなんでもいるんだなぁ。…ところでこれからどうするつもりなの。」
これからどうするのか。花子のことに夢中で忘れていた。
「とりあえず寝泊まりするところが欲しい。一文路や長崎と戦おうにも住むところが無ければ不便過ぎる。」
「住むところねぇ…。うちでいいなら妹の部屋があるから…。」
「ありがたいが、本当にいいのか?」
確か麝香の妹は亡くなっていたはずだ。
「別にいいよ。御門に言うのもどうかと思うけど部屋をそのまま保存するだけがその人の面影を残すことではないからね。」
「私だって何もそれにこだわっていたわけではないからな。今となってはもう無くなっているだろうし。」
だがせめて瑞希さんの遺品だけは手元に置いておきたかったとは思う。
「決まりだね。俺の家はこの先だよ。うちの親だって歓迎してくれるはずだ。」
「親御さんも無事なんだな。」
「何故かね。何でだろう。別にうちは特効薬を開発出来るわけでもないのに。」
「寄生される隙が無いのかも。」
「えー、俺なんて隙だらけだと思うんだけどなぁ。」
いや、案外穏やかそうな奴の方が隙がないものだと思う。
麝香の家に向かう途中、あまり寄生された人を見かけなかった。この辺りは人が少ないのか、それとも…。
「ここだよ。今開ける。」
「なんというか、一般的な家ってものに初めて入るな…。」
「確かに御門の家は普通じゃないもんね。あ、ただいま。」
麝香の家の玄関にはいくつか靴が置いてあったが、その中に麝香本人や彼の両親のものではない、少女が履くような靴があった。
「あら賢嗣遅かったじゃない。あれ、あなたは確か…。」
「御門智華です。実は…」
私は事情を話したが麝香の母親は寄生虫に関してはあまり関心がないようだった。
「御門ちゃんのお宅を襲うなんてテロリストの類かしら。危険なうちはここにいていいからね。」
どうやら歓迎されているようで安心した。
「それにしてもうちに女の子がいるなんて久しぶりだわぁ。…いや、あの子はいなくなってなんかいないわね。」
「母さん、御門にあの部屋、使わせていい?」
「いいわよ。誰かがお部屋を使ってあげた方があの子も喜ぶわ。」
もしかして麝香一家が無事なのは亡くなった妹への強い思いが関係するのかもしれない。やはり心に隙が無いことは重要なファクターなのだろう。ならば私の場合あれによって守られているのだろうか。
夜、目が覚めた。枕が変わったら寝られないタイプというわけではない。部屋はとても綺麗に保たれていて、とはいえ生活の気配が全くない訳でもない。昨日まで誰かが大事に扱っていたかのような整い過ぎず荒れてもいない状態だった。私が目覚めた理由は他にある。
―カワイソウナトモチャン…。コッチニオイデヨ…。ウミノナカハ、ツライコトナンテ、ナニモナイヨ…?―
最近聞こえなくなったと思ったが水の音が語りかけてきた。だが今日は少し様子が違う。
―モウタタカワナクテイインダヨ。コンナセカイステテ、コッチニオイデ…?―
戦わなくていい…?私は今まであなたのために戦ってきたというのに。あなたにこの戦いを否定されたら私はどうすれば良い。
―イッショニ、ウミノナカデ、クラソウ?ソレガ、キミノ、サイテキカイ…―
ああ、あなたが示す答えはいつも正しいのだ。深い海の底はきっと天国。あなたが向こうの世界に行ったのは正しい事だったのか。
「廊下で物音がする…?なんだろう、御門がトイレにでも行ったのかな…。きっとそうだな。あー、俺も眠くなってきたしそろそろ寝よう…。」
俺は弱い人間だ。担ぎ上げられ、欺かれ、事態を抱えきれないほど大きくしてしまう。きっとまたこの責任は全てこちらにのしかかってくるのだろう。思考する時間はたっぷりある。だが自由は一切無い。監視の目は24時間緩むことは無く俺は“ メンテナンス”のためだけに生かされている。今わかることは恐らくこの街のほとんどの人間が彼の言いなりになっているということだけだ。19時になったようだ。この部屋にも食事は運ばれてくる。一日に三度、扉が開く。だが新鮮な空気が入る訳でもないし脱出のチャンスでもない。
別に酷い扱いをされるわけではないのだ。俺がいないと彼も困るからだろう。ただここにいる全ての人は一言も口をきいてはくれない。まるで俺を物のように扱う。雑に、というよりは丁重に、しかし冷たく。国宝の管理を任された職員のようである。寂しいと思わなくはないがよく考えたら昔から何も変わってはいないのだ。昔から周りの大人たちは俺のことを丁重に扱ってはくれたが、そこに愛は無かった。ただ身分が高いからというだけの理由で出来損ないの子供を大事にせざるを得なかったのだろう。俺のことを良い意味で、大切に扱わなかったのは瑞希だけかもしれない。瑞希だけは俺のことを友人として扱ってくれた。まあ、そもそも彼が自分以外の存在を大切にするなんてことの方が考えにくいものだが。
今日の食事係は偶然見知った顔だった。高校時代の同級生だ。
「なあ、俺、一文路直也だよ。高一の時同クラだった…!覚えてるだろ…?」
「…。」
相手は返事をしない。自我が完全に奪われているのだろう。当たり前だ。そう設計したのは他の誰でもない自分なのだから。
「たぶん何の刺激も効果はないのだろうな。ああ、猫でもないのに好奇心に殺されてしまったものだなぁ。」
「…御門。こんなところで一体何をしてるの。」
自宅を失って街を放浪する私に声をかけたのは意外な人物であった。
「…無事な人間がまだいたなんて。殺虫剤でも持ち歩いているのかしら。」
「あれが青条が言っていた寄生虫の脅威なんだね。あまり興味が無くてさ。」
「寄生虫に興味がないだって!?」
「だって俺には関係ないことだし。青条は戻って来てくれたし、長崎は…別にどうでも良い存在だったしなぁ。面白いお友達も出来たし。」
「お前、長崎とは仲が良かったはずじゃ…。」
「あれ、意外。御門がそんなこと知ってるなんて。…でもそれは表面的な情報だよねぇ。見ての通り彼は極悪人。」
まさかとっくに長崎の本質に気付いていたというのだろうか。
「しかし、何故お前は無事なんだ。寄生虫の対策をしていないなら尚更。」
「さあね。わかんない。ところで俺の質問にも答えてよ。一体こんなところで何をしているの?」
「端的に言えば家出かな。」
「なに、ご両親と喧嘩でもしたの?御門の場合家出で済む問題じゃないでしょそれは。」
「いや、親は関係ない。私が家から飛び出したというより、家が私から飛び出した。」
「何それ怖い。」
「まあ、要するにあれはもう御門家では無くなったということだ。」
「…生態研究科の中枢を占拠して一体彼らは何をするつもりなんだろう。」
「…瑞希さんの遺品と花子が無事ならいいが…。」
「杉谷先輩の部屋もあの建物の中か。…ところで花子、とは?」
「私のペットだ。気は強いがなかなかの美女。」
「小動物ならさすがに保護されるんじゃない?」
「いや、花子はカマキリだ。」
「え。」
「なんだ、カマキリに名前をつけるのはおかしいのか。」
「いや、そんなことはないけど…。なんでまた花子なんて名前に…。」
「花子はハナカマキリなんだ。」
「な、なるほど…。確かにハナカマキリは綺麗な虫だと思うよ。擬態も上手いし。」
「この間南方の森林で見つけた貴重な昆虫だったのに…。」
「こんなに無機質な街なのに秘境にはなんでもいるんだなぁ。…ところでこれからどうするつもりなの。」
これからどうするのか。花子のことに夢中で忘れていた。
「とりあえず寝泊まりするところが欲しい。一文路や長崎と戦おうにも住むところが無ければ不便過ぎる。」
「住むところねぇ…。うちでいいなら妹の部屋があるから…。」
「ありがたいが、本当にいいのか?」
確か麝香の妹は亡くなっていたはずだ。
「別にいいよ。御門に言うのもどうかと思うけど部屋をそのまま保存するだけがその人の面影を残すことではないからね。」
「私だって何もそれにこだわっていたわけではないからな。今となってはもう無くなっているだろうし。」
だがせめて瑞希さんの遺品だけは手元に置いておきたかったとは思う。
「決まりだね。俺の家はこの先だよ。うちの親だって歓迎してくれるはずだ。」
「親御さんも無事なんだな。」
「何故かね。何でだろう。別にうちは特効薬を開発出来るわけでもないのに。」
「寄生される隙が無いのかも。」
「えー、俺なんて隙だらけだと思うんだけどなぁ。」
いや、案外穏やかそうな奴の方が隙がないものだと思う。
麝香の家に向かう途中、あまり寄生された人を見かけなかった。この辺りは人が少ないのか、それとも…。
「ここだよ。今開ける。」
「なんというか、一般的な家ってものに初めて入るな…。」
「確かに御門の家は普通じゃないもんね。あ、ただいま。」
麝香の家の玄関にはいくつか靴が置いてあったが、その中に麝香本人や彼の両親のものではない、少女が履くような靴があった。
「あら賢嗣遅かったじゃない。あれ、あなたは確か…。」
「御門智華です。実は…」
私は事情を話したが麝香の母親は寄生虫に関してはあまり関心がないようだった。
「御門ちゃんのお宅を襲うなんてテロリストの類かしら。危険なうちはここにいていいからね。」
どうやら歓迎されているようで安心した。
「それにしてもうちに女の子がいるなんて久しぶりだわぁ。…いや、あの子はいなくなってなんかいないわね。」
「母さん、御門にあの部屋、使わせていい?」
「いいわよ。誰かがお部屋を使ってあげた方があの子も喜ぶわ。」
もしかして麝香一家が無事なのは亡くなった妹への強い思いが関係するのかもしれない。やはり心に隙が無いことは重要なファクターなのだろう。ならば私の場合あれによって守られているのだろうか。
夜、目が覚めた。枕が変わったら寝られないタイプというわけではない。部屋はとても綺麗に保たれていて、とはいえ生活の気配が全くない訳でもない。昨日まで誰かが大事に扱っていたかのような整い過ぎず荒れてもいない状態だった。私が目覚めた理由は他にある。
―カワイソウナトモチャン…。コッチニオイデヨ…。ウミノナカハ、ツライコトナンテ、ナニモナイヨ…?―
最近聞こえなくなったと思ったが水の音が語りかけてきた。だが今日は少し様子が違う。
―モウタタカワナクテイインダヨ。コンナセカイステテ、コッチニオイデ…?―
戦わなくていい…?私は今まであなたのために戦ってきたというのに。あなたにこの戦いを否定されたら私はどうすれば良い。
―イッショニ、ウミノナカデ、クラソウ?ソレガ、キミノ、サイテキカイ…―
ああ、あなたが示す答えはいつも正しいのだ。深い海の底はきっと天国。あなたが向こうの世界に行ったのは正しい事だったのか。
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