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一章 神様はいじわるだけど
4.穏やかに過ぎていく
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あの日から僕は帰宅するとすぐに着替えて、広翔の部屋に向かうようになった。七階に上がり鍵を開けて御飯作って待ってるんだ。たまに定時に帰れなくて作れない時もあるけど、広翔は責めては来なかった。
社会人はそんな上手く動けるものじゃないからねって。俺は定時は無理だしと優しい。
「美味しくな~れ」
変な呪文を口走りながら、醤油をドボドボ。今日は自分が食べたいから肉豆腐を作るんだ。帰りに合わせて時間調整しながらね。
ピーピー お米が炊けてかき混ぜてパタン。他の副菜も作ろうっと。
キッチンに誰かのために立つのは悪くない。喜んで貰えるなら尚更。
「ただいま千広」
「お帰り、広翔」
帰ってたら抱き合ってキス。広翔がしたがるんだよね。新婚みたいだろって。
「着替えてくるよ」
「うん」
平日はこんな感じ。土日は彼が食事を作ってくれるんだ。そう!片方が全部やるんじゃない。洗濯はやってない、やり方はクセがあるだろうからってね。掃除は気がつけばかな。ハンドの掃除機があるからそれでチャチャッと。
ふたりで夕食を食べてテレビ観たり、サブスクで映画観たり、スポーツも観る。なんでもない日常。
「美味い。肉も固くなってなくてちょうどいい」
「うん。僕にしては上手く出来たね」
そんな感想を言いあって。広翔は本当に忙しくて、夜の九時前に帰って来ることはまれ。僕が営業なのに早いのが不思議だよと言われているけどね!
これは会社の方針で、今いる顧客をきちんと定着させることを目的にしているから。新規開拓はあんまりしてないんだ。まあ、いつまでこんなかは不明だ。
「千広、週末出かけない?俺観たい映画あるんだ」
「いいよ。なに?」
「えーっとねえ。時代劇なんだけど……」
普通のカップルだ。穏やかに過ごす、どこにでもいるカップル。変な負担もなくてね。
予想通り僕はどんどん好きになっていった。ちょっとした気遣いとか嬉しくてね。
「ごちそうさま。俺片付けるから休んでて」
「いいよ、僕やるから」
「いいから!」
こんなところ。ちっちゃいことかもしれないけど、家事を分担してくれようとする。映画もそう、思いつきでいきなり当日に行こうとか言わない。きちんと前もって言ってくれる。
「当たり前だろ、千広は千広のしたいこともあるだろうし、友達と遊ぶこともあるんだしさ」
「うん」
相手を尊重する。当たり前のことだけど、それは付き合いが長くなると、崩壊することが多くなる。相手を自分の所有物のような扱いをする人が僕の場合……うん、見る目がなかった。
「千広は我慢しすぎなんだよ。ヤダって言わなきゃ相手も分からない」
「うん。それは重々承知。仕事では出来るんだけど、惚れた弱みってのかな。喉で言葉が止まる」
「俺にはなんでも言ってよね」
食後に紅茶飲みながらおしゃべり。広翔はあんまりベタベタ体を触ったりしない。以前の彼ならすぐにシャツに手を入れてなんて、エロしか考えてないような行動が多かったのにね。
「あのさ千広。今の仕事は時々海外に行くことがあってさ。買い付けというか、売り込む何かを探しに行くとかその手配とか」
「うん」
「長いのから弾丸で三日とか寝ないでとかもある。だから時々いないんだ」
ふうって息吐いた。
「俺これで振られたことあってさ。相手が寂しがってね。浮気されてそのまんま」
「あ~……」
広翔はこちらを向いて哀しそう。
「僕は待てるよ。人付き合い得意な方じゃないし、恋人がいると他は目に入らないからね」
「ほんと?」
「うん。広翔がいるってだけで心が満たされるから」
誰かが僕を大切にしてくれらばそれでいい。特別強い愛情がなくてもいいんだ。愛されてるって分かればそれでいい。
「ふーん、矛盾してるけど寂しくは思って欲しいかな?会いたいってさ」
「それは思うさ。こうやっておしゃべりしたり、触れたり出来る方がいいに決まってる」
ニコッと微笑み、ならいいって。
「俺は寂しいんだよ。会えない時何してるんだろうとか、ここにいればなあとか思っちゃう」
「やだかわいい」
「でしょ?俺かわいいの」
自分で言うか!でもこの短い付き合いでもかわいいのは分かった。しっかりしててキリッとしてるんだけど、どこか……表現しにくいんだけど、かわいいと感じるんだ。そんな面が見えるたびに好きになる。
「千広もう帰る?」
時計を見ると二十三時前か。帰るかな。
「うん。明日も仕事だしね」
「そっか。だよね」
「なに?」
うーんって唸る。なんだよ。
「したい」
「え?」
「抱きたい。泊まってよ」
「でも……」
始めてだこんなわがまま。平日はご飯食べて少し話しててじゃあねってことが多い。週末は出かけたりすれば外で食べて泊まるけど。
「俺千広大好きで……結構我慢してるんだ。毎日だって触れたいし抱きたい。でもそんなのぶつけられたら嫌われるかもって」
なにそれ。くぷぷっ
「……くっあはは。なんてかわいいこと言うの」
かわいいよ、ほんとこういうところ好き。
「なら泊まって行こうかな」
「ホントに?ならすぐお風呂入ろ?」
「あはは。うん」
彼は僕を気を遣ってたんだね。だからあんまり触っても来なかったのか。
「俺ね、ただ眺めてた時間長いのよ。九州から戻ったばかりで定時少しで帰れてたから。スーパーとか、マンションに向かうのを見かけたり」
「声は掛けづらかったのか」
「うん。変な人みたいじゃない。それかナンパと思われても嫌だし」
ノンケとか言われたらどうしようって、観察してたんだってさ。
「千広分かりにくいんだよね。でも、ノンケでも頑張ろうかなっとは思ってた。だから友だちとしてって……ね?」
「あはは。そうね」
ゆっくり仲良くなって、好きになってもらおうとしてたんだって。
「俺思ったより情熱的だよ?淡々としてるみたいに言われるけどさ」
「そうだね」
お風呂に入って体洗って……
「あっ…うっ……」
「あんまり日が経ってないからすぐ柔らかくなるね」
「そういうこと言わないで……んっ」
広翔は思ったことをすぐに口にする。セックスのときはよけいに。恥ずかしいんだよね。
「ふふっ指吸い込む」
「だから!」
「いいじゃん。俺を欲しがってるの嬉しいし」
あ…出そ……気持ちいい……
「出ちゃ…う……」
「ならここまでね」
「ふえ?」
ぐちゅりと指が抜かれた。
「ハァハァなんでぇ」
「ベッドでね。千広を見ながらしたいから」
「うっ」
ニヤニヤしながら軽く流してベッドに。
「千広かわいいなあ。ほんとかわいい」
「あっ…んっ…うっ……」
キスが激しくて朦朧としてきた。僕を触る手も気持ちよくて……
「なんて顔するんだよ」
「ハァハァ……んあ?」
「すげえかわいい」
朦朧としているとずくんと押し込まれ……うああーっ
「千広エロ。入れただけだよ?」
「あっ…う……」
だってキスだけでもイケそうなくらい気持ちいい。前戯も丁寧で欲しくなってるところに入れるからでしょ。
「前触らないでイクとか。どんだけエロい体なのよ」
「もう!やめて」
僕は脚を絡めて抱きついた。
「キスしてよ」
「うん」
キスと共にズンズンと押し込まれ……ああ、ん……気持ちいい…
広翔は僕をとても大切に扱う。壊れ物のように大切に。いや、無理すると尻は壊れるけどさ。
「千広……いいよ」
ハァハァと聞こえる声に僕は余計興奮してしまう。目を開ければ気持ちよさそうな広翔。
「広翔ぉ…気持ちいいよお」
「うん」
パチュパチュと湿っぽい音が……も、ムリか。お尻が勝手に締まる。
「千広イキそう?中ビクビクだよ」
「だからやめ…ああーっ」
汗ばむ広翔の顔と声にドキンっとしてしまって、反射で出ちゃっ……た。
「くうっキッツい。けど堪んねえ」
「ハァハァ……ん…あ……」
ムクムクと広翔のが大きくなった。
「広翔おっきく?」
「イッた千広がエロくてもう無理」
「はい?」
激しく奥を突かれて僕は前後に揺れていた。
「千広…ちひ……ろ……」
「くっうっ……広翔ぉ激し……ちょっ…ああ」
僕を抱きしめてズンッズンッと強く打ち付けるとビクンっと。
「クウッ……千広ぉ……っ」
僕もその刺激でドクドク……あ、ああ……自分がビクビクしてるのを感じる。お腹に感じるこの圧迫感が幸せなんだ。彼が僕の中にいるんだって。
「千広ぉ……大好き」
「うん」
背中をポンポン。射精した後の広翔はかわいいんだ。萎えて僕からぬるんと抜けた。
「かわいいねひろちゃん」
「うん。ちーちゃんもかわいいよ」
見合ってキスをする。愛しさが溢れながら舌が絡む。
「ちーちゃんどんどんエロくなるね」
「……ひろちゃんもね」
「そりゃあちーちゃんが誘うからでしょ」
「誘ってないけど?」
「自覚ないの?欲しいって顔するくせに」
「え……っとそう?」
そうだよ、俺はいっつも我慢してんの!嫌われたくないからねと僕の唇を舐め始めた。
「ひろちゃんなにこれエロい」
舌の先が唇を舐めながら、時々吸い付く。
「んふふっちーちゃんの唇かわいくて」
「そんなこと言うのひろちゃんだけだよ」
舐められてるからしゃべりにくいけど、なんだか気持ちいい。
「ならみんな見る目がないんだ」
唇に沿って舐めてくる。うっ……気持ちいい。何これ。
「口開けて」
少し開けると中の粘膜もネロネロと。舌が這うだけなのにゾクゾク。体も気持ちよくて震える。
「気持ちいい?」
「ハァハァ……うん…あふっ」
「唇も性感帯なんだよ。こうしてるとさ、してる方も興奮するんだ。ほら」
硬くなったモノを僕に押し付けて来る。彼のモノは熱くとても硬くなっていた。
「入れたいちーちゃん」
「僕も欲しい」
ゴムを代えてずぶり。
「ちーちゃん堪んねえ。なんて気持ちいいんだ」
「ハァハァ……僕も。ひろちゃん上手いから……あぅ……んっ」
なんて朝方まで楽しんでしまったよね。平日なのに。翌日のことなんて忘れてさ。
社会人はそんな上手く動けるものじゃないからねって。俺は定時は無理だしと優しい。
「美味しくな~れ」
変な呪文を口走りながら、醤油をドボドボ。今日は自分が食べたいから肉豆腐を作るんだ。帰りに合わせて時間調整しながらね。
ピーピー お米が炊けてかき混ぜてパタン。他の副菜も作ろうっと。
キッチンに誰かのために立つのは悪くない。喜んで貰えるなら尚更。
「ただいま千広」
「お帰り、広翔」
帰ってたら抱き合ってキス。広翔がしたがるんだよね。新婚みたいだろって。
「着替えてくるよ」
「うん」
平日はこんな感じ。土日は彼が食事を作ってくれるんだ。そう!片方が全部やるんじゃない。洗濯はやってない、やり方はクセがあるだろうからってね。掃除は気がつけばかな。ハンドの掃除機があるからそれでチャチャッと。
ふたりで夕食を食べてテレビ観たり、サブスクで映画観たり、スポーツも観る。なんでもない日常。
「美味い。肉も固くなってなくてちょうどいい」
「うん。僕にしては上手く出来たね」
そんな感想を言いあって。広翔は本当に忙しくて、夜の九時前に帰って来ることはまれ。僕が営業なのに早いのが不思議だよと言われているけどね!
これは会社の方針で、今いる顧客をきちんと定着させることを目的にしているから。新規開拓はあんまりしてないんだ。まあ、いつまでこんなかは不明だ。
「千広、週末出かけない?俺観たい映画あるんだ」
「いいよ。なに?」
「えーっとねえ。時代劇なんだけど……」
普通のカップルだ。穏やかに過ごす、どこにでもいるカップル。変な負担もなくてね。
予想通り僕はどんどん好きになっていった。ちょっとした気遣いとか嬉しくてね。
「ごちそうさま。俺片付けるから休んでて」
「いいよ、僕やるから」
「いいから!」
こんなところ。ちっちゃいことかもしれないけど、家事を分担してくれようとする。映画もそう、思いつきでいきなり当日に行こうとか言わない。きちんと前もって言ってくれる。
「当たり前だろ、千広は千広のしたいこともあるだろうし、友達と遊ぶこともあるんだしさ」
「うん」
相手を尊重する。当たり前のことだけど、それは付き合いが長くなると、崩壊することが多くなる。相手を自分の所有物のような扱いをする人が僕の場合……うん、見る目がなかった。
「千広は我慢しすぎなんだよ。ヤダって言わなきゃ相手も分からない」
「うん。それは重々承知。仕事では出来るんだけど、惚れた弱みってのかな。喉で言葉が止まる」
「俺にはなんでも言ってよね」
食後に紅茶飲みながらおしゃべり。広翔はあんまりベタベタ体を触ったりしない。以前の彼ならすぐにシャツに手を入れてなんて、エロしか考えてないような行動が多かったのにね。
「あのさ千広。今の仕事は時々海外に行くことがあってさ。買い付けというか、売り込む何かを探しに行くとかその手配とか」
「うん」
「長いのから弾丸で三日とか寝ないでとかもある。だから時々いないんだ」
ふうって息吐いた。
「俺これで振られたことあってさ。相手が寂しがってね。浮気されてそのまんま」
「あ~……」
広翔はこちらを向いて哀しそう。
「僕は待てるよ。人付き合い得意な方じゃないし、恋人がいると他は目に入らないからね」
「ほんと?」
「うん。広翔がいるってだけで心が満たされるから」
誰かが僕を大切にしてくれらばそれでいい。特別強い愛情がなくてもいいんだ。愛されてるって分かればそれでいい。
「ふーん、矛盾してるけど寂しくは思って欲しいかな?会いたいってさ」
「それは思うさ。こうやっておしゃべりしたり、触れたり出来る方がいいに決まってる」
ニコッと微笑み、ならいいって。
「俺は寂しいんだよ。会えない時何してるんだろうとか、ここにいればなあとか思っちゃう」
「やだかわいい」
「でしょ?俺かわいいの」
自分で言うか!でもこの短い付き合いでもかわいいのは分かった。しっかりしててキリッとしてるんだけど、どこか……表現しにくいんだけど、かわいいと感じるんだ。そんな面が見えるたびに好きになる。
「千広もう帰る?」
時計を見ると二十三時前か。帰るかな。
「うん。明日も仕事だしね」
「そっか。だよね」
「なに?」
うーんって唸る。なんだよ。
「したい」
「え?」
「抱きたい。泊まってよ」
「でも……」
始めてだこんなわがまま。平日はご飯食べて少し話しててじゃあねってことが多い。週末は出かけたりすれば外で食べて泊まるけど。
「俺千広大好きで……結構我慢してるんだ。毎日だって触れたいし抱きたい。でもそんなのぶつけられたら嫌われるかもって」
なにそれ。くぷぷっ
「……くっあはは。なんてかわいいこと言うの」
かわいいよ、ほんとこういうところ好き。
「なら泊まって行こうかな」
「ホントに?ならすぐお風呂入ろ?」
「あはは。うん」
彼は僕を気を遣ってたんだね。だからあんまり触っても来なかったのか。
「俺ね、ただ眺めてた時間長いのよ。九州から戻ったばかりで定時少しで帰れてたから。スーパーとか、マンションに向かうのを見かけたり」
「声は掛けづらかったのか」
「うん。変な人みたいじゃない。それかナンパと思われても嫌だし」
ノンケとか言われたらどうしようって、観察してたんだってさ。
「千広分かりにくいんだよね。でも、ノンケでも頑張ろうかなっとは思ってた。だから友だちとしてって……ね?」
「あはは。そうね」
ゆっくり仲良くなって、好きになってもらおうとしてたんだって。
「俺思ったより情熱的だよ?淡々としてるみたいに言われるけどさ」
「そうだね」
お風呂に入って体洗って……
「あっ…うっ……」
「あんまり日が経ってないからすぐ柔らかくなるね」
「そういうこと言わないで……んっ」
広翔は思ったことをすぐに口にする。セックスのときはよけいに。恥ずかしいんだよね。
「ふふっ指吸い込む」
「だから!」
「いいじゃん。俺を欲しがってるの嬉しいし」
あ…出そ……気持ちいい……
「出ちゃ…う……」
「ならここまでね」
「ふえ?」
ぐちゅりと指が抜かれた。
「ハァハァなんでぇ」
「ベッドでね。千広を見ながらしたいから」
「うっ」
ニヤニヤしながら軽く流してベッドに。
「千広かわいいなあ。ほんとかわいい」
「あっ…んっ…うっ……」
キスが激しくて朦朧としてきた。僕を触る手も気持ちよくて……
「なんて顔するんだよ」
「ハァハァ……んあ?」
「すげえかわいい」
朦朧としているとずくんと押し込まれ……うああーっ
「千広エロ。入れただけだよ?」
「あっ…う……」
だってキスだけでもイケそうなくらい気持ちいい。前戯も丁寧で欲しくなってるところに入れるからでしょ。
「前触らないでイクとか。どんだけエロい体なのよ」
「もう!やめて」
僕は脚を絡めて抱きついた。
「キスしてよ」
「うん」
キスと共にズンズンと押し込まれ……ああ、ん……気持ちいい…
広翔は僕をとても大切に扱う。壊れ物のように大切に。いや、無理すると尻は壊れるけどさ。
「千広……いいよ」
ハァハァと聞こえる声に僕は余計興奮してしまう。目を開ければ気持ちよさそうな広翔。
「広翔ぉ…気持ちいいよお」
「うん」
パチュパチュと湿っぽい音が……も、ムリか。お尻が勝手に締まる。
「千広イキそう?中ビクビクだよ」
「だからやめ…ああーっ」
汗ばむ広翔の顔と声にドキンっとしてしまって、反射で出ちゃっ……た。
「くうっキッツい。けど堪んねえ」
「ハァハァ……ん…あ……」
ムクムクと広翔のが大きくなった。
「広翔おっきく?」
「イッた千広がエロくてもう無理」
「はい?」
激しく奥を突かれて僕は前後に揺れていた。
「千広…ちひ……ろ……」
「くっうっ……広翔ぉ激し……ちょっ…ああ」
僕を抱きしめてズンッズンッと強く打ち付けるとビクンっと。
「クウッ……千広ぉ……っ」
僕もその刺激でドクドク……あ、ああ……自分がビクビクしてるのを感じる。お腹に感じるこの圧迫感が幸せなんだ。彼が僕の中にいるんだって。
「千広ぉ……大好き」
「うん」
背中をポンポン。射精した後の広翔はかわいいんだ。萎えて僕からぬるんと抜けた。
「かわいいねひろちゃん」
「うん。ちーちゃんもかわいいよ」
見合ってキスをする。愛しさが溢れながら舌が絡む。
「ちーちゃんどんどんエロくなるね」
「……ひろちゃんもね」
「そりゃあちーちゃんが誘うからでしょ」
「誘ってないけど?」
「自覚ないの?欲しいって顔するくせに」
「え……っとそう?」
そうだよ、俺はいっつも我慢してんの!嫌われたくないからねと僕の唇を舐め始めた。
「ひろちゃんなにこれエロい」
舌の先が唇を舐めながら、時々吸い付く。
「んふふっちーちゃんの唇かわいくて」
「そんなこと言うのひろちゃんだけだよ」
舐められてるからしゃべりにくいけど、なんだか気持ちいい。
「ならみんな見る目がないんだ」
唇に沿って舐めてくる。うっ……気持ちいい。何これ。
「口開けて」
少し開けると中の粘膜もネロネロと。舌が這うだけなのにゾクゾク。体も気持ちよくて震える。
「気持ちいい?」
「ハァハァ……うん…あふっ」
「唇も性感帯なんだよ。こうしてるとさ、してる方も興奮するんだ。ほら」
硬くなったモノを僕に押し付けて来る。彼のモノは熱くとても硬くなっていた。
「入れたいちーちゃん」
「僕も欲しい」
ゴムを代えてずぶり。
「ちーちゃん堪んねえ。なんて気持ちいいんだ」
「ハァハァ……僕も。ひろちゃん上手いから……あぅ……んっ」
なんて朝方まで楽しんでしまったよね。平日なのに。翌日のことなんて忘れてさ。
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