捨てる神あれば拾う神あり こんな僕でいいってどこ見て言ってんの?

 斎藤千広(さいとうちひろ)二十八歳。
 信じて疑わなかった彼に突然捨てられた。同棲もしていたのにね。
 何が起きたか理解できなかったくらい、突然。新しい彼とふたりで来てさ。いらねって。

 嘘だろ?と思ったけど、あっという間に自分の物を持って去っていった。
抜け殻の部屋は広くて、家賃もふたりで住むようだから高くて維持できず。僕もすぐに小さな少し会社から遠いマンションに引っ越した。

 そこに越して数ヶ月、同じマンションの人と知り合った。
 スーパーで鍋物セットを取り合ってね。そこから何か起きるでもなく、何もなかったように過ごしていたけど、二度目に遭遇した時に友達になろうって誘われた。

 僕は未だに元彼を引きずってて陰気臭くなってたんだけど、どこ見て友達になりたかったのか不明。でも友達ならとオッケーして、その週末に昼食会を彼の部屋でやることに。

 僕は緊張しながら向かった。彼は手作りの料理でもてなしてくれた。酔いも回った頃彼は……

 会う時間も短いふたりはゆっくりと愛を育んでいく。会える時、会えない時の思いをすり合わせながら。広翔の愛にゆっくりと変わっていく千広。

引っ込み思案の千広と、変な自信家に見えるけど繊細な広翔の、ラブラブな日常です。
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