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エピローグ クルトとアンジェのその後
1 始祖の国にレッツゴー!
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「アンジェ疲れた。まだ着かないのかな?」
「まだ半月だぞ」
「えー……遠い」
そう!僕らは始祖の国「ユグドラシル王国」に向かってるんだ。もう名前ばかりで女王はおらず、女王の血筋でもない王が治めていると聞いているけどね。
「たぶん外に出た俺たちの方が、女王の民に血が近いくらいだろうな」
「ふーん」
今回の旅にはローベルトとカール。退官したラムジーとギー。六人で来てるんだ。ヘルテルのふたりがなぜって?こちらに彼らの子どもが嫁いだからだ。僕らふたりと顔を合わせることが増えて、数ヶ月前に会った時、僕らがユグドラシルに行くって言ったら、なら護衛に行きますよって。頼もしすぎる!
「後どのくらい?」
「ラムジーは三ヶ月もあれば……と言ってたが、商人くらいしか行かないから、実際は不明」
「ふーん」
地図上の計算なら騎獣やワイバーンなら早いですよって。戦並みに急げはひと月ちょい。野宿して全速力ならねって。いやいや、私的な旅だからそんなのはイヤ。冒険者じゃねえんだよ。ゆっくり他国の景色見て、優香にお宿に泊まって楽しむもん。とか言ってたら前に進まない。
「ほら」
「うん」
宿屋でカールたちが下がってふたりきり。しなくなったとはいえ、週に二度は体を重ねる。
「足りないだろうが……」
「ううん。アンジェが隣にいるだけでいい」
その分丁寧な愛撫で喜ばせてくれる。
「アッ…そこ…」
「うん…」
自分はベッドに寄りかかり僕を跨がらせ、唇で食みながら乳首をもてあそび、吸いつく。
「ンッ……アッ噛んじゃ……あうっ」
「うなじも噛もうか?」
「うん」
僕をうつ伏せにしてガブリ。クアッ…いい。
「もう子は出来ないからな」
「うん…もっと」
強く……犬歯が刺さるほど噛みついて……うグッ快感に頭痺れるっ
「入れるぞ」
「あー……」
ずくんと押し込まれるとビクビクと漏れる。アンジェの腰は止まらず奥深くに押し込むぅ。子を作る奥まで押し込んで、強く噛みながらアンジェは激しい。
「アーーーッ」
「ウグッ……っいい……ッ」
僕を後ろから強く抱き締め噛むのをやめない。強烈な快感に涙が零れ……よすぎて…んあっ
「クルトッ……もっと締め付けてくれ」
「やああッ」
グイグイと何度も押し込むから快感でお尻が締まる!ぎゅうって。アンジェのが穴から溢れる……ンンッ……これこそセックスの醍醐味とばかりの快感はいつでもいい。
快感が引くとアンジェは僕のうなじを舐めていた。血も甘くていいなって。噛みなからのセックスは子が出来てもいい時のみ。
それ以外は挿入せずに噛む。まあ、噛みながらでも必ず出来る訳でもなくて何回かしないとだけどね。二~三回くらいすれば出来る。でも僕はすでに四十を超えてもう出来ないもーん。今のところね。だから楽しむために噛んでるんだけど、そう言えば、若い頃は子作り以外アンジェは噛まなかったなあ。
「ねえなんで?」
「うん?そんなにたくさん子ども欲しいわけでもないし、間違ってすぐ妊娠したらお前の寿命が縮む。元々ユリアンのせいで短くなってるんだ。気をつけてたんだ」
「そっか。ありがとう」
「いいや」
ふたりとも年取ったから回数も減っていて、一晩中なんてなくて、一度すれば満足だ。
「抜くぞ」
「んふったまには繋がってようよ」
「ああ。そうだな」
抜けないように僕を上に乗せて抱いてくれる。アンジェの胸はいつでも気持ちいい。そりゃあ若い頃みたいに肌の張りがあってパンパンとかではないけど、それはお互い様。
「こんな年になったがお前を抱きたい欲はなくならないな。愛しくて俺を感じて欲しくなる」
「僕も抱かれていたいなあ」
「うん」
そのまま洗浄の摩法を掛けて眠り翌朝出立。それを繰り返し、とうとうユグドラシルに到着した。
「おお……オリエンタルな世界だなあ」
まるでギリシャとエジプトを混ぜたような国だった。来る途中に砂漠もあったしね。でも国の名前にもなっている通り、でっけえ大木が国の真ん中にあった。世界樹と呼ばれているんだ……すごい。大木とか言うけどサイズ感がおかしい。ゲームに出てくる世界樹のサイズで、その下に城があって王都が広がっている。枝に家建てれそうなくらい、太い枝が広がっている。
僕らは到着後、王都の外れの宿屋にお部屋を取って、荷物を置いてお出かけしようとなった。が、受付でワイバーンを問題視された。
「お客様、こちらでは空を飛ぶ魔獣の馬屋はございません。それに……私はこの翼竜を初めて見ました。これなに?」
「ああそうか。こちらにはいないのか」
竜自体がいないそうだ。空を飛ぶのは猫ですって。ええ?猫?そういやなんかふさふさの茶トラが飛んでたような?外に出てみろと、受付の人に言われて見上げると、白黒やサバしまの猫が鞍を付けられて飛んでいた。まあ、牛サイズだったけど。
「あれが通常の空の乗り物です。荷を運んだりもありますね」
「へえ……」
僕らは呆然と空を眺めた。猫がでっかくて空を飛ぶとは。ワイバーンですら異世界感があってすげぇって僕は思ったのに、反則な生き物が飛んでる……
「ちなみにあの竜はなにを食べるんですか?」
「ああ、新鮮な牧草かな……草食なんだ」
ふむと受付の人は頷き、ならいいかなって。サイズも似たりよったりで、翼があるだけてすしって。
「なら猫と同じですから、いいですよ」
「え?」
馬屋の端の猫と共に置いてもらえることになった。馬屋にワイバーンを入れたら絵面がひどいけど。猫と竜……間違いなく変な組み合わせだよ。
「アンジェ猫飛んでたよね?」
「うん……なんで始祖は、こいつを連れてこなかったんだろうな」
「ね。便利なのに」
まあいいかと、お部屋で着替えて街にみんなで繰り出した。バザールを歩けば野菜は見たことない形をしているし、スイカも細長く、得体のしれない、ボコボコの豆が売っていた。ひよこ豆とかってレベルじゃなくて、色がブツブツのマダラ。まずそうだよ。それにミンミーなんかいなくて……いなくて……元がなんだか分からない肉が店先に吊るされている。これが外国の楽しみだよね。だけど野菜が蠢いているのは怖い。チンゲン菜みたいなのが踊っとるがな。
「これは……ガイドがいた方がよいのではないですか?アンゼルム様」
「うん……これほど文化が違うとは思いもしなかった。始祖の国って言うから、もう少し似てるかと思ったんだけどな」
「ええ。私どももそれは思いますね」
本当にここが始祖の国?と全員無言で街を眺めた。記録通りの場所なはずなんですが……とラムジーもうーんと唸った。言葉は通じるしお金の両替も出来た。だから、そうなんだけど、む~ん。
「でもさ。しばらく滞在するんだから知らない方が楽しいかもよ?」
「まあなあ」
ってことで、僕の案が採用されてブラブラ歩いた。空にはたくさんの猫が飛び交い、この地域の中心の国だから色んな肌の色の人がいた。
「屋台でなにか食べるか?」
「うん!」
なんかの肉の串を全員分と、なにかのフルーツジュースを買った。フルーツの名前が聞き覚えがねえんだよ。そして椅子とテーブルが並んでる、フードコート的な場所でもぐもぐ。うまっ初めての肉だけど、うまっ臭みがなくて美味しい。
「クルト様美味しいですね」
「うん。カール美味しいよ」
「はい。……でもなんの肉だろう」
豚っぽくて、でもなんか違うんだけど美味しいのは確か。塩コショウくらいなのに、脂が甘みがあってね。ジュースも爽やかな酸味と甘味で美味しいけど……これどこのだっけなあ……ドラゴンフルーツみたいなお味がした。たぶん違うだろうけど。
「それにしても賑わってますね」
「ああ。人が多いな」
通り過ぎる人々は服装もまるで違っていて、インドというかトルコというかの、暑い国の民族衣装ぽくてね。僕らと同じような服装の人もいるけど、交易の街なんだなあと感じる。空気は自国よりパサパサ乾燥して多少砂で埃っぽい。
「僕らに顔は似てるけど、なんか違うよね……」
「ええ。肌は日焼けでしょうか浅黒く……アンは生地が薄く露出過多で……目のやり場に困ります」
カールもローベルトも恥ずかしいと頬を赤らめる。二人は側仕えとしては、はしたなく見えるそうだ。
「俺たちの文化はここじゃないのかもと思ってしまうくらい、違うな」
「うん」
アンジェの言葉にみんなジュースを飲みながらそうだねって。いや、そうなんだろうけど、他の民族と混じって、本来の文化はもう分からなくなったんだろうなあってギーは話し、お肉を食べ切った。
「長い時間で女王の国がなくなり、色々混ざって強い王の文化が生き残った。肌の白い者は少なくなったのでしょう」
「ええ。肌が白くとも、我らとは顔立ちが違いますね」
黒髪に白い肌、青い目や緑とか。もうね僕らの血を探しても無駄と分かる。
「隊長!あちらでは?」
「え?いたあ!よかった!」
上からなんか声がして全員で上を向いた。猫に跨る軍服の騎士が六人。スーッと僕らのテーブル近くに降りた。
「失礼しました。私はユグドラシル近衛騎士アブドーラと申します。そちらの王ハルトムート様より書簡で連絡があり、そろそろ到着かとここ数日見回っておりました」
「ハルトムート?また余計なことを」
アンジェは嫌そうな顔をしたけど、騎士たちはまあまあといいからと、僕らを猫に乗せてお城に向かった。あー……ぶらり旅のつもりだったんだよね。みんな退官して自由の身。それを楽しみに来たのにって、猫からみんなに目配せ。仕方ないよねぇって全員苦笑い。大きなインド?東欧?のお城のような、金色の丸い屋根の塔がある、大きな城が近づいてくるのをボーッと僕は見つめいた。
「まだ半月だぞ」
「えー……遠い」
そう!僕らは始祖の国「ユグドラシル王国」に向かってるんだ。もう名前ばかりで女王はおらず、女王の血筋でもない王が治めていると聞いているけどね。
「たぶん外に出た俺たちの方が、女王の民に血が近いくらいだろうな」
「ふーん」
今回の旅にはローベルトとカール。退官したラムジーとギー。六人で来てるんだ。ヘルテルのふたりがなぜって?こちらに彼らの子どもが嫁いだからだ。僕らふたりと顔を合わせることが増えて、数ヶ月前に会った時、僕らがユグドラシルに行くって言ったら、なら護衛に行きますよって。頼もしすぎる!
「後どのくらい?」
「ラムジーは三ヶ月もあれば……と言ってたが、商人くらいしか行かないから、実際は不明」
「ふーん」
地図上の計算なら騎獣やワイバーンなら早いですよって。戦並みに急げはひと月ちょい。野宿して全速力ならねって。いやいや、私的な旅だからそんなのはイヤ。冒険者じゃねえんだよ。ゆっくり他国の景色見て、優香にお宿に泊まって楽しむもん。とか言ってたら前に進まない。
「ほら」
「うん」
宿屋でカールたちが下がってふたりきり。しなくなったとはいえ、週に二度は体を重ねる。
「足りないだろうが……」
「ううん。アンジェが隣にいるだけでいい」
その分丁寧な愛撫で喜ばせてくれる。
「アッ…そこ…」
「うん…」
自分はベッドに寄りかかり僕を跨がらせ、唇で食みながら乳首をもてあそび、吸いつく。
「ンッ……アッ噛んじゃ……あうっ」
「うなじも噛もうか?」
「うん」
僕をうつ伏せにしてガブリ。クアッ…いい。
「もう子は出来ないからな」
「うん…もっと」
強く……犬歯が刺さるほど噛みついて……うグッ快感に頭痺れるっ
「入れるぞ」
「あー……」
ずくんと押し込まれるとビクビクと漏れる。アンジェの腰は止まらず奥深くに押し込むぅ。子を作る奥まで押し込んで、強く噛みながらアンジェは激しい。
「アーーーッ」
「ウグッ……っいい……ッ」
僕を後ろから強く抱き締め噛むのをやめない。強烈な快感に涙が零れ……よすぎて…んあっ
「クルトッ……もっと締め付けてくれ」
「やああッ」
グイグイと何度も押し込むから快感でお尻が締まる!ぎゅうって。アンジェのが穴から溢れる……ンンッ……これこそセックスの醍醐味とばかりの快感はいつでもいい。
快感が引くとアンジェは僕のうなじを舐めていた。血も甘くていいなって。噛みなからのセックスは子が出来てもいい時のみ。
それ以外は挿入せずに噛む。まあ、噛みながらでも必ず出来る訳でもなくて何回かしないとだけどね。二~三回くらいすれば出来る。でも僕はすでに四十を超えてもう出来ないもーん。今のところね。だから楽しむために噛んでるんだけど、そう言えば、若い頃は子作り以外アンジェは噛まなかったなあ。
「ねえなんで?」
「うん?そんなにたくさん子ども欲しいわけでもないし、間違ってすぐ妊娠したらお前の寿命が縮む。元々ユリアンのせいで短くなってるんだ。気をつけてたんだ」
「そっか。ありがとう」
「いいや」
ふたりとも年取ったから回数も減っていて、一晩中なんてなくて、一度すれば満足だ。
「抜くぞ」
「んふったまには繋がってようよ」
「ああ。そうだな」
抜けないように僕を上に乗せて抱いてくれる。アンジェの胸はいつでも気持ちいい。そりゃあ若い頃みたいに肌の張りがあってパンパンとかではないけど、それはお互い様。
「こんな年になったがお前を抱きたい欲はなくならないな。愛しくて俺を感じて欲しくなる」
「僕も抱かれていたいなあ」
「うん」
そのまま洗浄の摩法を掛けて眠り翌朝出立。それを繰り返し、とうとうユグドラシルに到着した。
「おお……オリエンタルな世界だなあ」
まるでギリシャとエジプトを混ぜたような国だった。来る途中に砂漠もあったしね。でも国の名前にもなっている通り、でっけえ大木が国の真ん中にあった。世界樹と呼ばれているんだ……すごい。大木とか言うけどサイズ感がおかしい。ゲームに出てくる世界樹のサイズで、その下に城があって王都が広がっている。枝に家建てれそうなくらい、太い枝が広がっている。
僕らは到着後、王都の外れの宿屋にお部屋を取って、荷物を置いてお出かけしようとなった。が、受付でワイバーンを問題視された。
「お客様、こちらでは空を飛ぶ魔獣の馬屋はございません。それに……私はこの翼竜を初めて見ました。これなに?」
「ああそうか。こちらにはいないのか」
竜自体がいないそうだ。空を飛ぶのは猫ですって。ええ?猫?そういやなんかふさふさの茶トラが飛んでたような?外に出てみろと、受付の人に言われて見上げると、白黒やサバしまの猫が鞍を付けられて飛んでいた。まあ、牛サイズだったけど。
「あれが通常の空の乗り物です。荷を運んだりもありますね」
「へえ……」
僕らは呆然と空を眺めた。猫がでっかくて空を飛ぶとは。ワイバーンですら異世界感があってすげぇって僕は思ったのに、反則な生き物が飛んでる……
「ちなみにあの竜はなにを食べるんですか?」
「ああ、新鮮な牧草かな……草食なんだ」
ふむと受付の人は頷き、ならいいかなって。サイズも似たりよったりで、翼があるだけてすしって。
「なら猫と同じですから、いいですよ」
「え?」
馬屋の端の猫と共に置いてもらえることになった。馬屋にワイバーンを入れたら絵面がひどいけど。猫と竜……間違いなく変な組み合わせだよ。
「アンジェ猫飛んでたよね?」
「うん……なんで始祖は、こいつを連れてこなかったんだろうな」
「ね。便利なのに」
まあいいかと、お部屋で着替えて街にみんなで繰り出した。バザールを歩けば野菜は見たことない形をしているし、スイカも細長く、得体のしれない、ボコボコの豆が売っていた。ひよこ豆とかってレベルじゃなくて、色がブツブツのマダラ。まずそうだよ。それにミンミーなんかいなくて……いなくて……元がなんだか分からない肉が店先に吊るされている。これが外国の楽しみだよね。だけど野菜が蠢いているのは怖い。チンゲン菜みたいなのが踊っとるがな。
「これは……ガイドがいた方がよいのではないですか?アンゼルム様」
「うん……これほど文化が違うとは思いもしなかった。始祖の国って言うから、もう少し似てるかと思ったんだけどな」
「ええ。私どももそれは思いますね」
本当にここが始祖の国?と全員無言で街を眺めた。記録通りの場所なはずなんですが……とラムジーもうーんと唸った。言葉は通じるしお金の両替も出来た。だから、そうなんだけど、む~ん。
「でもさ。しばらく滞在するんだから知らない方が楽しいかもよ?」
「まあなあ」
ってことで、僕の案が採用されてブラブラ歩いた。空にはたくさんの猫が飛び交い、この地域の中心の国だから色んな肌の色の人がいた。
「屋台でなにか食べるか?」
「うん!」
なんかの肉の串を全員分と、なにかのフルーツジュースを買った。フルーツの名前が聞き覚えがねえんだよ。そして椅子とテーブルが並んでる、フードコート的な場所でもぐもぐ。うまっ初めての肉だけど、うまっ臭みがなくて美味しい。
「クルト様美味しいですね」
「うん。カール美味しいよ」
「はい。……でもなんの肉だろう」
豚っぽくて、でもなんか違うんだけど美味しいのは確か。塩コショウくらいなのに、脂が甘みがあってね。ジュースも爽やかな酸味と甘味で美味しいけど……これどこのだっけなあ……ドラゴンフルーツみたいなお味がした。たぶん違うだろうけど。
「それにしても賑わってますね」
「ああ。人が多いな」
通り過ぎる人々は服装もまるで違っていて、インドというかトルコというかの、暑い国の民族衣装ぽくてね。僕らと同じような服装の人もいるけど、交易の街なんだなあと感じる。空気は自国よりパサパサ乾燥して多少砂で埃っぽい。
「僕らに顔は似てるけど、なんか違うよね……」
「ええ。肌は日焼けでしょうか浅黒く……アンは生地が薄く露出過多で……目のやり場に困ります」
カールもローベルトも恥ずかしいと頬を赤らめる。二人は側仕えとしては、はしたなく見えるそうだ。
「俺たちの文化はここじゃないのかもと思ってしまうくらい、違うな」
「うん」
アンジェの言葉にみんなジュースを飲みながらそうだねって。いや、そうなんだろうけど、他の民族と混じって、本来の文化はもう分からなくなったんだろうなあってギーは話し、お肉を食べ切った。
「長い時間で女王の国がなくなり、色々混ざって強い王の文化が生き残った。肌の白い者は少なくなったのでしょう」
「ええ。肌が白くとも、我らとは顔立ちが違いますね」
黒髪に白い肌、青い目や緑とか。もうね僕らの血を探しても無駄と分かる。
「隊長!あちらでは?」
「え?いたあ!よかった!」
上からなんか声がして全員で上を向いた。猫に跨る軍服の騎士が六人。スーッと僕らのテーブル近くに降りた。
「失礼しました。私はユグドラシル近衛騎士アブドーラと申します。そちらの王ハルトムート様より書簡で連絡があり、そろそろ到着かとここ数日見回っておりました」
「ハルトムート?また余計なことを」
アンジェは嫌そうな顔をしたけど、騎士たちはまあまあといいからと、僕らを猫に乗せてお城に向かった。あー……ぶらり旅のつもりだったんだよね。みんな退官して自由の身。それを楽しみに来たのにって、猫からみんなに目配せ。仕方ないよねぇって全員苦笑い。大きなインド?東欧?のお城のような、金色の丸い屋根の塔がある、大きな城が近づいてくるのをボーッと僕は見つめいた。
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