43 / 66
帝の代替わり編
43 本当の意味で「獣」になるには
しおりを挟む
僕はお弁当と水筒を手に、軽やかな足取りで山を登った。ここに来るまでは少しの運動ですら息切れしてたのに今は楽々と登れる。
「いい天気だ」
木漏れ日の美しさに立ち止まる。見上げる空は優しい青色。風は乾いていてくすぐったい。土と緑の香りが春を告げ、小鳥の鳴き声も軽やかに響く。遠くからキジのケーンと透きとおる鳴き声。いつもの山だね、僕はまた歩き出した。
「あ、イオだ。畑だったか」
この山道の途中に僕らが普段食べるための畑があり、イオはここに野菜を採りに来るんだ。畑の管理はまた別の人で苗を植えている。森の平らな部分を切り開いて作った畑のようで、畑の周りは森のまま。でもここは山菜採りの場所でもあってね。タラの芽を日当たりのいい場所に畑のように植えている。まるで人のような(真似たそうだ)こともする。
「イオーッお弁当ありがとう!」
何かの収穫してた手を止め、僕に手を振ってくれる。
「悩む時間も楽しむ時間も夏樹様には気が遠くなるほどございます。苦悩も楽しみなさいませ」
「あははっありがとう」
邪魔になるからまたねと僕は歩き出した。ここの使用人は翠よりみな年上で、成人したての若い方は……屋敷の人に少しと農作業の人くらい。みな人生経験豊富だ。そもそも成人の年齢が違うから知識量は人とはまるで違うんだ。
竜はかなり遅く、他の動物たちの成人は五十年過ぎが多い。そして子供でもこの世界は働くからなあ。昔の丁稚のようにね。自営や農家は当たり前に頭数に入れられる。俗にいうサラリーマンのような家庭の子は、お店や職人と呼ばれるような仕事に就くかな。人のような情報関連もあるか。新聞や雑誌、他諸々。僕が想像し得る仕事はなんでもある。
「でも江戸時代と現代が混ざってるんだよね。それなのにきちんと回っている。不思議だよね」
ここの文化は「人の世のいいとこ取り」というか、「気に入った部分」だけ取り入れている感じだ。みんなは快適に生きるために、何が必要かだけで選択していると言う。人とは感性も違うかららしい。納得するしかない。
「着いたあ」
畑から三十分もせず着く。春先の水の多い滝。岩場の草はお日様に照らされてキラキラ雫をまとい美しい。僕は大きな岩の前にきて岩にお弁当を置いた。敷物用に風呂敷を持ってきたんだ。大きめのをね。それを敷き座る。
「獣は本能を捨ててはいない。お前からはぼんやりと見えるその行動の中に、体力の温存や季節を感じている。風を読み、音を聞き分けあたりを警戒してもいる」
翠が寝る前に話してくれた言葉。
「暇そうにぼーっと庭を見ている時は天気を感じようとしてるとか、時間すらも感じているらしい」
感覚器官が違うし暇の考え方自体が違う。獣に暇などという時間はなく、ぼんやりは体力温存の意味が強いそうだ。あたりを警戒し観察しながら休む。この「休む」こと自体に意味がある。敵の襲撃に備える体力が必要だかららしい。この世界の人は無意識にこれを常にしているそうだ。
「人のように暇を持て余すって感覚は我らには分からん。頭では理解するがな」
そう言って笑った翠を思い出した。
「安全な世界に生きている現代人には無理だなあ。意識的にすればできるだろうけど、無意識下では……無理だ」
わんわんは、人がこの世界に慣れた頃困ることの一つだと教えてくれた。人間は敵の襲撃に怯える生活をしなくなって久しい。野生の動物が身近な人たちはまた別だろうが、都会の人はねえと苦笑いしてたしなあ。
「御子たちは「人間」という獣だ。天帝から力を賜り、長生きになって少しの力を使うだけ。放っておけば獣よりすぐ死ぬ弱い生き物でしかない」
とても強い力を受け取ったとしてもそこは変わらない。生き物としての弱さはどうにもならないらしい。どの時代の御子も同じだそうだ。うーむ。
「悩むだけ損かもね」
僕は敷物に寝転がった。翠に何かしてあげたいは愛してもらう分を返したいがきっかけ。だけどそう考えること自体人だと言われた。寄り添い共に過ごすだけでいいのにと。立場の上下、やってもらったから返すとか。人は面倒くさいとまで言われたもんね。
「オスとメス、夫と妻。立場が違えばやることも違う。当たり前だろう……かあ」
少し強い風が吹き、滝の霧雨のような水分がこちらに流れてきた。湿気を含む風についほほ笑んでしまう。僕はどうやっても「みんなのような考え方」にはならないんだと自覚した。ならばどうするのが正解なのかと、目の前の揺れる草を見つめうつらうつらしていた。
「お腹すいた……」
何もしなくてもお腹は減るもの。僕はムクリと起き上がり弁当の風呂敷を広げる。小さなお弁当サイズの重箱が三段。お箸とおしぼりもあった。
「なにかな」
順番に広げた。俵型のおにぎりに海苔が巻いてあるのが下段。中段には色んな煮物や卵焼きにかまぼこ。上段には僕の好きなキジの塩焼きなどの焼き物。水筒のふたを緩めると、ほうじ茶の香りが立ち上がる。
「豪華なお弁当……」
僕は手を合わせいただきます。ゆっくりと味わうように食べた。僕はこれを今後も当たり前に過ごすんだ、翠の妻として。前に僕はお客様なの?と聞いたけど、「僕が」お客様根性だっただけだ。いつかみんなと同じになるなんて夢を見てたから。ならないんだよ。ならないけど、この世界の住人になるんだ。
人としての特性を理解し、違いをきちんと把握。そしてその上でどう受け入れてもらうか。いえ……受け入れてもらってますが、僕の意識の問題だな。
「無意識に自分の異質さに気がついてたのか……分かんないけどさ」
何もかも美味しいお弁当。僕は最後のキジ焼きを口に入れ噛みしめる。大好きな物は最後に残す派。よく噛んで飲み込みお茶を飲む。はあ~……
見上げる空には白い雲がゆったりと流れる。水の音と、風に揺れる木の葉のざわめきに、周りの音が掻き消える。そして落ち着くと滝の音だけが辺りに響く。
「優雅な時だなあ……」
僕はごちそうさまでしたと手を合わせ、お重を重ね風呂敷に包む。藪がガサゴソ音を立て、そちらを向くとカモシカが僕を見てギョッとしたような顔をする。そして僕をジーッと見つめる。確認しているのか見つめ続ける。フンと鼻を鳴らすと、スタスタと歩いていなくなった。
「天然記念物で食べちゃダメなんだよね、確か。でも……以前食卓にいた気が……牛だか鴨だかの不思議なお味で美味しかったけどさ。マオが、罠にかかってたって」
人の法律などここは関係ないもんなあ。絶滅危惧種とか言われてもなんだ?の世界なんだろう。
「まずは自然を感じる。ここから始めようかな」
見ているようで見ていなかった山の自然。来た頃のように何にでも興味を示すんだ。まずはここから。さすれば獣にもなろうて。なあんて昔の語り口が頭に思い浮かんだ。こうして自然を感じ、ゴロゴロするのも体力温存だ。力は攻撃にならないけど身は守れる。集中力が必要だけど。
僕はこの日から時々山で一人で過ごすことを日課とするようになったんだ。
「いい天気だ」
木漏れ日の美しさに立ち止まる。見上げる空は優しい青色。風は乾いていてくすぐったい。土と緑の香りが春を告げ、小鳥の鳴き声も軽やかに響く。遠くからキジのケーンと透きとおる鳴き声。いつもの山だね、僕はまた歩き出した。
「あ、イオだ。畑だったか」
この山道の途中に僕らが普段食べるための畑があり、イオはここに野菜を採りに来るんだ。畑の管理はまた別の人で苗を植えている。森の平らな部分を切り開いて作った畑のようで、畑の周りは森のまま。でもここは山菜採りの場所でもあってね。タラの芽を日当たりのいい場所に畑のように植えている。まるで人のような(真似たそうだ)こともする。
「イオーッお弁当ありがとう!」
何かの収穫してた手を止め、僕に手を振ってくれる。
「悩む時間も楽しむ時間も夏樹様には気が遠くなるほどございます。苦悩も楽しみなさいませ」
「あははっありがとう」
邪魔になるからまたねと僕は歩き出した。ここの使用人は翠よりみな年上で、成人したての若い方は……屋敷の人に少しと農作業の人くらい。みな人生経験豊富だ。そもそも成人の年齢が違うから知識量は人とはまるで違うんだ。
竜はかなり遅く、他の動物たちの成人は五十年過ぎが多い。そして子供でもこの世界は働くからなあ。昔の丁稚のようにね。自営や農家は当たり前に頭数に入れられる。俗にいうサラリーマンのような家庭の子は、お店や職人と呼ばれるような仕事に就くかな。人のような情報関連もあるか。新聞や雑誌、他諸々。僕が想像し得る仕事はなんでもある。
「でも江戸時代と現代が混ざってるんだよね。それなのにきちんと回っている。不思議だよね」
ここの文化は「人の世のいいとこ取り」というか、「気に入った部分」だけ取り入れている感じだ。みんなは快適に生きるために、何が必要かだけで選択していると言う。人とは感性も違うかららしい。納得するしかない。
「着いたあ」
畑から三十分もせず着く。春先の水の多い滝。岩場の草はお日様に照らされてキラキラ雫をまとい美しい。僕は大きな岩の前にきて岩にお弁当を置いた。敷物用に風呂敷を持ってきたんだ。大きめのをね。それを敷き座る。
「獣は本能を捨ててはいない。お前からはぼんやりと見えるその行動の中に、体力の温存や季節を感じている。風を読み、音を聞き分けあたりを警戒してもいる」
翠が寝る前に話してくれた言葉。
「暇そうにぼーっと庭を見ている時は天気を感じようとしてるとか、時間すらも感じているらしい」
感覚器官が違うし暇の考え方自体が違う。獣に暇などという時間はなく、ぼんやりは体力温存の意味が強いそうだ。あたりを警戒し観察しながら休む。この「休む」こと自体に意味がある。敵の襲撃に備える体力が必要だかららしい。この世界の人は無意識にこれを常にしているそうだ。
「人のように暇を持て余すって感覚は我らには分からん。頭では理解するがな」
そう言って笑った翠を思い出した。
「安全な世界に生きている現代人には無理だなあ。意識的にすればできるだろうけど、無意識下では……無理だ」
わんわんは、人がこの世界に慣れた頃困ることの一つだと教えてくれた。人間は敵の襲撃に怯える生活をしなくなって久しい。野生の動物が身近な人たちはまた別だろうが、都会の人はねえと苦笑いしてたしなあ。
「御子たちは「人間」という獣だ。天帝から力を賜り、長生きになって少しの力を使うだけ。放っておけば獣よりすぐ死ぬ弱い生き物でしかない」
とても強い力を受け取ったとしてもそこは変わらない。生き物としての弱さはどうにもならないらしい。どの時代の御子も同じだそうだ。うーむ。
「悩むだけ損かもね」
僕は敷物に寝転がった。翠に何かしてあげたいは愛してもらう分を返したいがきっかけ。だけどそう考えること自体人だと言われた。寄り添い共に過ごすだけでいいのにと。立場の上下、やってもらったから返すとか。人は面倒くさいとまで言われたもんね。
「オスとメス、夫と妻。立場が違えばやることも違う。当たり前だろう……かあ」
少し強い風が吹き、滝の霧雨のような水分がこちらに流れてきた。湿気を含む風についほほ笑んでしまう。僕はどうやっても「みんなのような考え方」にはならないんだと自覚した。ならばどうするのが正解なのかと、目の前の揺れる草を見つめうつらうつらしていた。
「お腹すいた……」
何もしなくてもお腹は減るもの。僕はムクリと起き上がり弁当の風呂敷を広げる。小さなお弁当サイズの重箱が三段。お箸とおしぼりもあった。
「なにかな」
順番に広げた。俵型のおにぎりに海苔が巻いてあるのが下段。中段には色んな煮物や卵焼きにかまぼこ。上段には僕の好きなキジの塩焼きなどの焼き物。水筒のふたを緩めると、ほうじ茶の香りが立ち上がる。
「豪華なお弁当……」
僕は手を合わせいただきます。ゆっくりと味わうように食べた。僕はこれを今後も当たり前に過ごすんだ、翠の妻として。前に僕はお客様なの?と聞いたけど、「僕が」お客様根性だっただけだ。いつかみんなと同じになるなんて夢を見てたから。ならないんだよ。ならないけど、この世界の住人になるんだ。
人としての特性を理解し、違いをきちんと把握。そしてその上でどう受け入れてもらうか。いえ……受け入れてもらってますが、僕の意識の問題だな。
「無意識に自分の異質さに気がついてたのか……分かんないけどさ」
何もかも美味しいお弁当。僕は最後のキジ焼きを口に入れ噛みしめる。大好きな物は最後に残す派。よく噛んで飲み込みお茶を飲む。はあ~……
見上げる空には白い雲がゆったりと流れる。水の音と、風に揺れる木の葉のざわめきに、周りの音が掻き消える。そして落ち着くと滝の音だけが辺りに響く。
「優雅な時だなあ……」
僕はごちそうさまでしたと手を合わせ、お重を重ね風呂敷に包む。藪がガサゴソ音を立て、そちらを向くとカモシカが僕を見てギョッとしたような顔をする。そして僕をジーッと見つめる。確認しているのか見つめ続ける。フンと鼻を鳴らすと、スタスタと歩いていなくなった。
「天然記念物で食べちゃダメなんだよね、確か。でも……以前食卓にいた気が……牛だか鴨だかの不思議なお味で美味しかったけどさ。マオが、罠にかかってたって」
人の法律などここは関係ないもんなあ。絶滅危惧種とか言われてもなんだ?の世界なんだろう。
「まずは自然を感じる。ここから始めようかな」
見ているようで見ていなかった山の自然。来た頃のように何にでも興味を示すんだ。まずはここから。さすれば獣にもなろうて。なあんて昔の語り口が頭に思い浮かんだ。こうして自然を感じ、ゴロゴロするのも体力温存だ。力は攻撃にならないけど身は守れる。集中力が必要だけど。
僕はこの日から時々山で一人で過ごすことを日課とするようになったんだ。
14
あなたにおすすめの小説
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
入社1ヶ月のワンコ系男子が、知らずのうちに射止めたのはイケメン社長!?
monteri
BL
CM制作会社の新入社員、藤白純太は入社1ヶ月で教育係の先輩が過労で倒れたため、特別なクライアントの担当を引き継ぐことになる。
そのクライアントは、女子禁制ミーハー厳禁の芸能事務所だった。
主人公の無知で純なところに、翻弄されたり、骨抜きにされるイケメン社長と、何も知らない純太がドキドキするお話です。
※今回の表紙はAI生成です
※小説家になろうにも公開してます
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます
猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」
「いや、するわけないだろ!」
相川優也(25)
主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。
碧スバル(21)
指名ナンバーワンの美形ホスト。自称博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。
「絶対に僕の方が美形なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ!」
「スバル、お前なにいってんの……?」
冗談?本気?二人の結末は?
美形病みホス×平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。
※現在、続編連載再開に向けて、超大幅加筆修正中です。読んでくださっていた皆様にはご迷惑をおかけします。追加シーンがたくさんあるので、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
完結|ひそかに片想いしていた公爵がテンセイとやらで突然甘くなった上、私が12回死んでいる隠しきゃらとは初耳ですが?
七角
BL
第12回BL大賞奨励賞をいただきました♡第二王子のユーリィは、美しい兄と違って国を統べる使命もなく、兄の婚約者・エドゥアルド公爵に十年間叶わぬ片想いをしている。
その公爵が今日、亡くなった。と思いきや、禁忌の蘇生魔法で悪魔的な美貌を復活させた上、ユーリィを抱き締め、「君は一年以内に死ぬが、私が守る」と囁いてー?
十二個もあるユーリィの「死亡ふらぐ」を壊していく中で、この世界が「びいえるげえむ」の舞台であり、公爵は「テンセイシャ」だと判明していく。
転生者と登場人物ゆえのすれ違い、ゲームで割り振られた役割と人格のギャップ、世界の強制力に知らず翻弄されるうち、ユーリィは知る。自分が最悪の「カクシきゃら」だと。そして公爵の中の"創真"が、ユーリィを救うため十二回死んでまでやり直していることを。
どんでん返しからの甘々ハピエンです。
【完結】※セーブポイントに入って一汁三菜の夕飯を頂いた勇者くんは体力が全回復します。
きのこいもむし
BL
ある日突然セーブポイントになってしまった自宅のクローゼットからダンジョン攻略中の勇者くんが出てきたので、一汁三菜の夕飯を作って一緒に食べようねみたいなお料理BLです。
自炊に目覚めた独身フリーターのアラサー男子(27)が、セーブポイントの中に入ると体力が全回復するタイプの勇者くん(19)を餌付けしてそれを肴に旨い酒を飲むだけの逆異世界転移もの。
食いしん坊わんこのローグライク系勇者×料理好きのセーブポイント系平凡受けの超ほんわかした感じの話です。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる