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小等部です!
私の大事な友達〜リナ視点〜
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私はミリナリア・ランゼット。
ランゼット侯爵家の長女。
妹が1人いる。
私はあまり妹は好きじゃない。
妹と言うよりは女が好きじゃない。
え?自分も女じゃないかって?
だって自分だし………ねぇ?自分は例外だし。
それに私は女というものがあまり理解出来ていない。
何故あんなに男に媚びるのか、邪魔になったらその人をいじめるのか。
男の前と女の前で顔が違う。
そんなところが理解できない。
だから私は女の子とあまり話そうとしない。
まあ、こういうとあれだが、私は女のことを理解できないと言ってるけどそもそも理解しようとしていない。
自分で言っててなんだけど、私は女らしくないと思うし女らしくなろうとも思っていない。
これからも私はそうあろうと、女とか変わらないようにしようと思っていた。
でも、それは間違いだと教えてくれた子がいた。
その子であったのは数年前─────────
「ふわぁー、ねむ。
二度寝しちゃダメかな…………いいよね!」
「ダメです。」
「!いつの間に居たの!?ルカ。」
「数分前に。」
彼女はルカ・シエルキー。
私の専属侍女で、いつも世話になっている。
「二度寝はダメですよ?今日は王宮に行ってもらうのですから。」
「え?王宮に?なんで?」
「覚えてないんですか?
先日殿下から招待状が届いたじゃないですか。」
「え?………………ああー、きたね。」
はあー。やだなー。
なんでも、殿下の友達が友達を作りたいらしくて私がなってくれないかってことらしい。
友達になるのはいいんだよ?
でもね?その友達ってのがね、女の子なんだよ!
しかも私より位が上の公爵家の!
貴族の女の子ってくらいが上になれば上になるほど傲慢で性格が悪くなるんだよね。
ああー。行きたくないー。
「さ、お嬢様。朝食を食べた後すぐに向かいますよ。」
「ええー!」
「文句は言いません!いいですか?お嬢様?」
「は、はい。」
はあー。ルカってたまに怖いんだよね。オーラが。
はあー。行きたくないよー。
ああー、王宮に着いちゃったよー。
まあ来ちゃったもんは来ちゃったんだし諦めるか。
うーんとりあえず公爵家の人に気に入られないと家が危なくなっちゃうから、仲良くしてね!って意味もかねて元気な女の子で行こう!
その方が私もやりやすいし。
王宮の侍従によるともう公爵家の人は来ていて庭で殿下とお茶をしているらしい。
早く向かわないと。
庭に行くとかわいい女の子と殿下が仲良く話をしていた。
近づくと殿下が気づいたようでタイミングよく話を振ってくれた。
そして、自己紹介をお互いした。
その子は、フーレインド公爵家の長女でスカーレットというそうだ。
フーレインド公爵家は公爵家筆頭の家で王族の次に権力を持っている家とも呼ばれている。
そんな家の子だとは知らず驚いた。
話してみるとわかったことがあった。
スカーレットは、他の貴族みたいに傲慢でも暴力的でもなかった。
殿下の前だから?とも考えたけど、殿下とは仲が良いみたいだし笑いあって喋っていた。
それに、心の底からあふれでてるオーラ?うーん、雰囲気?みたいなのが穏やかで落ち着いてて暖かくて、とにかく安心できる感じだった!
こんな子が貴族にいるんだと初めて知った。
その時、スカーレットのことがもっと知りたい!仲良くなりたい!そう思った。
そして、スカーレットを、あんな悪い貴族達から私が守る!そう決意した。
そして今、私はスカーレットの友達として仲良くしている。
スカーレットは気づいてないみたいだけど、とっても可愛くて優しくてかっこよくて……………………から男の子にモテる!
スカーレットの婚約者のカズヤって男の子がおど………牽制してるみたいだけど。
カズヤって子も公爵家なんだよねー。
カズヤってスカーレットのこと好きみたいだけど多分気づいてないよね?
まあ、気づいてスカーレットにアタックしてスカーレットが嫌な気持ちになったら、問答無用ではいじ…………潰させてもらうけどね。
スカーレットは、凄い力を持ってるし、努力もしてるから学園での成績はいつも1位を取っている。
今日だって、私と一緒に魔法の練習をしている。
自分の力の強さをわかっているのか周りを気遣って被害が出ないように「結界」というすごい魔法を使って練習している。
しかも、自分の練習が終わったら怪我してる人を治してあげたりもしていた。
その時私はこんなとてつもなく優しい女の子をただの子供の私が守れるのだろうかと不安になった。
そして、不安になるぐらい弱いのだったらもっと強くなればいい、スカーレットが頼ってくれるような、スカーレットの隣に堂々と立てられるよう強くなればいい、とも思った。
改めて私は、スカーレットに出会えて本当によかったと思った。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
愚者の声
「…………5歳がこんなことを考えるのか………こんな難しい言葉を……!
最近の子供は凄いですねぇー。
まあこの前小学一年生の子がミサイルについてどうたらこうたら話してるの見ちゃったけど………
私が小学一年生の頃なんて、今日のアニメ何かなー?とか、お菓子美味しいー!くらいしか考えてなかったのに………
結論!
最近の子供は凄い!
以上!」
「(あ、でもスカーレット様が優しいのは違う気がする………)」
スカーレット
「ん?なにか悪いことでも考えてました?」
愚者の声
「い、いえ、なんでもございません。スカーレット様。」
スカーレット
「そう。本当ね?」
愚者の声
「はい!」
エクスプロージ─────
愚者の声
「すみませんでしたああああああああぁぁぁ!考えてましたああああ!」
スカーレット
「ふふふ。」
エクスプロージョン
愚者の声
「ぎやあああああああああぁぁぁ!!!!(犯人はスカーレット………)」
スカーレット
「あら?こんな所に汚れが…………」
愚者の声
「(ああー!消された!私のダイニングメッセージ………)」
スカーレット
「お覚悟なさい?」
愚者の声
「ひぇっ…………………ぎゃあああああ!!いやああああ!」
ランゼット侯爵家の長女。
妹が1人いる。
私はあまり妹は好きじゃない。
妹と言うよりは女が好きじゃない。
え?自分も女じゃないかって?
だって自分だし………ねぇ?自分は例外だし。
それに私は女というものがあまり理解出来ていない。
何故あんなに男に媚びるのか、邪魔になったらその人をいじめるのか。
男の前と女の前で顔が違う。
そんなところが理解できない。
だから私は女の子とあまり話そうとしない。
まあ、こういうとあれだが、私は女のことを理解できないと言ってるけどそもそも理解しようとしていない。
自分で言っててなんだけど、私は女らしくないと思うし女らしくなろうとも思っていない。
これからも私はそうあろうと、女とか変わらないようにしようと思っていた。
でも、それは間違いだと教えてくれた子がいた。
その子であったのは数年前─────────
「ふわぁー、ねむ。
二度寝しちゃダメかな…………いいよね!」
「ダメです。」
「!いつの間に居たの!?ルカ。」
「数分前に。」
彼女はルカ・シエルキー。
私の専属侍女で、いつも世話になっている。
「二度寝はダメですよ?今日は王宮に行ってもらうのですから。」
「え?王宮に?なんで?」
「覚えてないんですか?
先日殿下から招待状が届いたじゃないですか。」
「え?………………ああー、きたね。」
はあー。やだなー。
なんでも、殿下の友達が友達を作りたいらしくて私がなってくれないかってことらしい。
友達になるのはいいんだよ?
でもね?その友達ってのがね、女の子なんだよ!
しかも私より位が上の公爵家の!
貴族の女の子ってくらいが上になれば上になるほど傲慢で性格が悪くなるんだよね。
ああー。行きたくないー。
「さ、お嬢様。朝食を食べた後すぐに向かいますよ。」
「ええー!」
「文句は言いません!いいですか?お嬢様?」
「は、はい。」
はあー。ルカってたまに怖いんだよね。オーラが。
はあー。行きたくないよー。
ああー、王宮に着いちゃったよー。
まあ来ちゃったもんは来ちゃったんだし諦めるか。
うーんとりあえず公爵家の人に気に入られないと家が危なくなっちゃうから、仲良くしてね!って意味もかねて元気な女の子で行こう!
その方が私もやりやすいし。
王宮の侍従によるともう公爵家の人は来ていて庭で殿下とお茶をしているらしい。
早く向かわないと。
庭に行くとかわいい女の子と殿下が仲良く話をしていた。
近づくと殿下が気づいたようでタイミングよく話を振ってくれた。
そして、自己紹介をお互いした。
その子は、フーレインド公爵家の長女でスカーレットというそうだ。
フーレインド公爵家は公爵家筆頭の家で王族の次に権力を持っている家とも呼ばれている。
そんな家の子だとは知らず驚いた。
話してみるとわかったことがあった。
スカーレットは、他の貴族みたいに傲慢でも暴力的でもなかった。
殿下の前だから?とも考えたけど、殿下とは仲が良いみたいだし笑いあって喋っていた。
それに、心の底からあふれでてるオーラ?うーん、雰囲気?みたいなのが穏やかで落ち着いてて暖かくて、とにかく安心できる感じだった!
こんな子が貴族にいるんだと初めて知った。
その時、スカーレットのことがもっと知りたい!仲良くなりたい!そう思った。
そして、スカーレットを、あんな悪い貴族達から私が守る!そう決意した。
そして今、私はスカーレットの友達として仲良くしている。
スカーレットは気づいてないみたいだけど、とっても可愛くて優しくてかっこよくて……………………から男の子にモテる!
スカーレットの婚約者のカズヤって男の子がおど………牽制してるみたいだけど。
カズヤって子も公爵家なんだよねー。
カズヤってスカーレットのこと好きみたいだけど多分気づいてないよね?
まあ、気づいてスカーレットにアタックしてスカーレットが嫌な気持ちになったら、問答無用ではいじ…………潰させてもらうけどね。
スカーレットは、凄い力を持ってるし、努力もしてるから学園での成績はいつも1位を取っている。
今日だって、私と一緒に魔法の練習をしている。
自分の力の強さをわかっているのか周りを気遣って被害が出ないように「結界」というすごい魔法を使って練習している。
しかも、自分の練習が終わったら怪我してる人を治してあげたりもしていた。
その時私はこんなとてつもなく優しい女の子をただの子供の私が守れるのだろうかと不安になった。
そして、不安になるぐらい弱いのだったらもっと強くなればいい、スカーレットが頼ってくれるような、スカーレットの隣に堂々と立てられるよう強くなればいい、とも思った。
改めて私は、スカーレットに出会えて本当によかったと思った。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
愚者の声
「…………5歳がこんなことを考えるのか………こんな難しい言葉を……!
最近の子供は凄いですねぇー。
まあこの前小学一年生の子がミサイルについてどうたらこうたら話してるの見ちゃったけど………
私が小学一年生の頃なんて、今日のアニメ何かなー?とか、お菓子美味しいー!くらいしか考えてなかったのに………
結論!
最近の子供は凄い!
以上!」
「(あ、でもスカーレット様が優しいのは違う気がする………)」
スカーレット
「ん?なにか悪いことでも考えてました?」
愚者の声
「い、いえ、なんでもございません。スカーレット様。」
スカーレット
「そう。本当ね?」
愚者の声
「はい!」
エクスプロージ─────
愚者の声
「すみませんでしたああああああああぁぁぁ!考えてましたああああ!」
スカーレット
「ふふふ。」
エクスプロージョン
愚者の声
「ぎやあああああああああぁぁぁ!!!!(犯人はスカーレット………)」
スカーレット
「あら?こんな所に汚れが…………」
愚者の声
「(ああー!消された!私のダイニングメッセージ………)」
スカーレット
「お覚悟なさい?」
愚者の声
「ひぇっ…………………ぎゃあああああ!!いやああああ!」
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