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第三章 悩める剣士との出会い
第42話 エルザの手紙
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ゴトゴト・・・ゴトゴト・・・
俺がベアフから仕事の依頼を受けて一日。無事香草を採取したしたまでは良かったが、仲間が一人増えた。
木の妖精ノーミー・ウッド。
ドリュアス様とは全く性格が異なる明るい性格のいたずら好きの妖精だ。
ドリュアス様にノーミーと話をして前向きにしてほしいなんて頼まれたけど、十分前向きなのでないだろうか。
「ユキナ!そろそろトカリ村に着くから隠れてくれ」
「むぅ~つまんない。遊びたい」
「まぁそう言うなよ。なんとか人族の格好で過ごせるようにすらからさ」
聖女騒動から一日しか経ってないので、ユキナを人前に出すのは危険だろう。
なんとかしてあげたいなと思いながら、御者台でプラプラ足を動かしているユキナを見た。
「おーい!ベアフー!今帰ったぞー!」
ベアフの家に着いた俺が声をかける。
バンッ!!
「すぐに家の中に入ってくれ!そこにいると大変だ」
「お、おう。分かった」
勢い良く開いたドアから焦った顔でベアフが飛び出してきた。
何があったんだ?
・・・・・・・・・
「そりゃ確かに大変だ。迷惑かけたなベアフ」
「それは別に大丈夫だ。気にするな。」
「助かるよ」
「ベアフごめんなさい」
「ああ謝らないでください妖精様。事情が事情ですから・・・」
ここはベアフの家のリビング。
テーブルを挟んで向かい合い、俺とユキナの正面には2メートル近い大男のベアフが縮こまって座っている。
ベアフの話ではやはり聖女様が現れて、ベアフの家にいるのではないかと噂になっているらしい。
俺達が出発したあと、リリの母親はもちろん、村の村長やこの村に一つある教会の神父も訪れてきたそうだ。
ベアフは知り合いが訪ねてきたが、すぐに出発したと答えたらしい。
もちろんユキナがリリを治したことを問われたが、それは知らないと誤魔化したそうだ。
「さて、どうするかな?すぐにここを出ていくべきだと思うけど、どのくらい頼んでいた物は揃っているんだベアフ?」
「食料品なんかは備蓄してある物を渡そう。日用品はあと一日あればなんとかなる」
「あれは用意できているか?」
「それなんだか、なぜか家の前に置かれてあったんだ。手紙を添えてあった・・・これがそうだ」
不思議そうにしているベアフから手紙と荷物を受け取り読もうとすると・・・
「待ってワタル・・・この文字はもしかしたら・・・」
「お兄ちゃんまさか・・・」
「ああ間違いない・・・エルザさんだ」
「なになに?誰だって?」
そう、この手紙の文字はエルザさんだ。一体何が書いてあるのだろうか?
「「はじめましてベアフ様。あなたのもとにやたらと幼霊が付いている男性ととんでもない威力の治癒ブレスを使い聖女と疑われている少女が訪れたと思います」」
「どこにいるのエルザ!見ているなら出てきなさい!」
「やっぱり私のブレスは異常なのかな・・・」
「まぁ落ち着け二人共」
慌てるウェンディと不安がるユキナをなだめながら続きを読む。
「「さて、これ以上その少女が聖女様と疑われると、とある王国のとある兄弟にご迷惑をお掛けすることになります。
そこで、こちらが用意した物でなんとか乗り切って下さい。
ベアフ様にはご迷惑をお掛けすることになりますが、何卒よろしくお願いしますとドリュアス様がおしゃっておりました」」
「なるほど・・・それでエルザさんが用意した物がこれか・・・」
俺は布で包まれた物を解く。
そこにはいわゆる町娘風な服の他に大きな三角巾のような物が何枚かがあった。
「つまり、ユキナに町娘風の服を着て、三角巾で白い髪を隠せと言うことだ。良かったなユキナ。村で遊べるぞ!」
「ほんとに!ほんとに!やった!ありがとうエルザさん!」
エルザさんはけして俺達を怖がらせているわけではない。むしろいい人なのだ。
ウェンディは例外として。
「あれ?もう一枚あるな・・・」
「「追伸
ベアフ様には見えないと思いますが、やたらと幼霊が付いている男性と一緒にいる妖精にお伝えください。
深淵を覗く者は、また深淵に見られているのだと・・・ 善意の第三者より」」
「いやーーー!ユ、ユキナ!ホーリーブレスよ!ホーリーブレスで浄化するのよ!」
「ねぇウェンディどうしたの?その手紙の人がそんなに怖いの?」
錯乱状態のウェンディを心配するノーミー。しかし、ウェンディが勝手に誤解しているだけだ。
っていうかエルザさんは絶対面白がっているぞ。
「ノーミー大丈夫だ。いつものことだ」
「エルザさんは優しい人だよ」
「ワタル・・・今・・・ノーミーっていったか?」
・・・・・・・・・
「お姿が見えた時から予想はしておりましたが、あなた様は伝説の妖精ノーミー様ですか?」
ベアフがすぐに跪き、ノーミーに頭を下げた。ノーミーが喋りだした時点で姿が見えてるようになったようだ。
「伝説?私はそんな風に言われているのか・・・頭をあげてベアフ。確かに私はザリオンと契約を結んだ古い妖精よ。」
「お会いできて光栄です。」
「私は頭を下げられるほど立派な妖精じゃないの・・・むしろ国を捨てた裏切り者なのよ」
「いえ、私にとっては国を救った英雄様です」
「国を救ったのはザリオンだけどね・・・今はワタル達と一緒に旅をすることにしたの」
「なんと・・・それではワタルと・・・」
ノーミーの言葉に驚くベアフ。
「違う違う!!契約はしてないよ。理由は知ってるでしょ?ただ面白そうだから一緒に行くだけ」
「そうでしたか・・・ワタルよ・・・ノーミー様をよろしく頼む」
「あ、ああ・・・むしろ俺のほうが助けてもらうと思うけど・・・」
色々あったけど明日はユキナを村に出してみよう・・・そんな事を思いながら夜はふけていった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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俺がベアフから仕事の依頼を受けて一日。無事香草を採取したしたまでは良かったが、仲間が一人増えた。
木の妖精ノーミー・ウッド。
ドリュアス様とは全く性格が異なる明るい性格のいたずら好きの妖精だ。
ドリュアス様にノーミーと話をして前向きにしてほしいなんて頼まれたけど、十分前向きなのでないだろうか。
「ユキナ!そろそろトカリ村に着くから隠れてくれ」
「むぅ~つまんない。遊びたい」
「まぁそう言うなよ。なんとか人族の格好で過ごせるようにすらからさ」
聖女騒動から一日しか経ってないので、ユキナを人前に出すのは危険だろう。
なんとかしてあげたいなと思いながら、御者台でプラプラ足を動かしているユキナを見た。
「おーい!ベアフー!今帰ったぞー!」
ベアフの家に着いた俺が声をかける。
バンッ!!
「すぐに家の中に入ってくれ!そこにいると大変だ」
「お、おう。分かった」
勢い良く開いたドアから焦った顔でベアフが飛び出してきた。
何があったんだ?
・・・・・・・・・
「そりゃ確かに大変だ。迷惑かけたなベアフ」
「それは別に大丈夫だ。気にするな。」
「助かるよ」
「ベアフごめんなさい」
「ああ謝らないでください妖精様。事情が事情ですから・・・」
ここはベアフの家のリビング。
テーブルを挟んで向かい合い、俺とユキナの正面には2メートル近い大男のベアフが縮こまって座っている。
ベアフの話ではやはり聖女様が現れて、ベアフの家にいるのではないかと噂になっているらしい。
俺達が出発したあと、リリの母親はもちろん、村の村長やこの村に一つある教会の神父も訪れてきたそうだ。
ベアフは知り合いが訪ねてきたが、すぐに出発したと答えたらしい。
もちろんユキナがリリを治したことを問われたが、それは知らないと誤魔化したそうだ。
「さて、どうするかな?すぐにここを出ていくべきだと思うけど、どのくらい頼んでいた物は揃っているんだベアフ?」
「食料品なんかは備蓄してある物を渡そう。日用品はあと一日あればなんとかなる」
「あれは用意できているか?」
「それなんだか、なぜか家の前に置かれてあったんだ。手紙を添えてあった・・・これがそうだ」
不思議そうにしているベアフから手紙と荷物を受け取り読もうとすると・・・
「待ってワタル・・・この文字はもしかしたら・・・」
「お兄ちゃんまさか・・・」
「ああ間違いない・・・エルザさんだ」
「なになに?誰だって?」
そう、この手紙の文字はエルザさんだ。一体何が書いてあるのだろうか?
「「はじめましてベアフ様。あなたのもとにやたらと幼霊が付いている男性ととんでもない威力の治癒ブレスを使い聖女と疑われている少女が訪れたと思います」」
「どこにいるのエルザ!見ているなら出てきなさい!」
「やっぱり私のブレスは異常なのかな・・・」
「まぁ落ち着け二人共」
慌てるウェンディと不安がるユキナをなだめながら続きを読む。
「「さて、これ以上その少女が聖女様と疑われると、とある王国のとある兄弟にご迷惑をお掛けすることになります。
そこで、こちらが用意した物でなんとか乗り切って下さい。
ベアフ様にはご迷惑をお掛けすることになりますが、何卒よろしくお願いしますとドリュアス様がおしゃっておりました」」
「なるほど・・・それでエルザさんが用意した物がこれか・・・」
俺は布で包まれた物を解く。
そこにはいわゆる町娘風な服の他に大きな三角巾のような物が何枚かがあった。
「つまり、ユキナに町娘風の服を着て、三角巾で白い髪を隠せと言うことだ。良かったなユキナ。村で遊べるぞ!」
「ほんとに!ほんとに!やった!ありがとうエルザさん!」
エルザさんはけして俺達を怖がらせているわけではない。むしろいい人なのだ。
ウェンディは例外として。
「あれ?もう一枚あるな・・・」
「「追伸
ベアフ様には見えないと思いますが、やたらと幼霊が付いている男性と一緒にいる妖精にお伝えください。
深淵を覗く者は、また深淵に見られているのだと・・・ 善意の第三者より」」
「いやーーー!ユ、ユキナ!ホーリーブレスよ!ホーリーブレスで浄化するのよ!」
「ねぇウェンディどうしたの?その手紙の人がそんなに怖いの?」
錯乱状態のウェンディを心配するノーミー。しかし、ウェンディが勝手に誤解しているだけだ。
っていうかエルザさんは絶対面白がっているぞ。
「ノーミー大丈夫だ。いつものことだ」
「エルザさんは優しい人だよ」
「ワタル・・・今・・・ノーミーっていったか?」
・・・・・・・・・
「お姿が見えた時から予想はしておりましたが、あなた様は伝説の妖精ノーミー様ですか?」
ベアフがすぐに跪き、ノーミーに頭を下げた。ノーミーが喋りだした時点で姿が見えてるようになったようだ。
「伝説?私はそんな風に言われているのか・・・頭をあげてベアフ。確かに私はザリオンと契約を結んだ古い妖精よ。」
「お会いできて光栄です。」
「私は頭を下げられるほど立派な妖精じゃないの・・・むしろ国を捨てた裏切り者なのよ」
「いえ、私にとっては国を救った英雄様です」
「国を救ったのはザリオンだけどね・・・今はワタル達と一緒に旅をすることにしたの」
「なんと・・・それではワタルと・・・」
ノーミーの言葉に驚くベアフ。
「違う違う!!契約はしてないよ。理由は知ってるでしょ?ただ面白そうだから一緒に行くだけ」
「そうでしたか・・・ワタルよ・・・ノーミー様をよろしく頼む」
「あ、ああ・・・むしろ俺のほうが助けてもらうと思うけど・・・」
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