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第三章 悩める剣士との出会い
第64話 アリシアからの逆ナン
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「君は一体何者なんだ?」
「いやそれ俺のセリフです」
柱の陰から現れたのは金髪の髪を後ろに結び気の強そうな緑色の瞳でこちらを見ている一人の女性。
身長は175cmの俺より頭一つ分低いものの、平均的な女性より高い。
黒いズボンをはき、白いシャツに黒いベストを着ている。
これでスーツでも着ていれば、ラノベで出てくる女性に人気がある女執事だなと思った。
しかし、背中に背負われている布で包まれた剣を見て、女剣士と認識を改める。
「そ、そうだな・・・まずは私が自己紹介しよう・・・私はアリシア・ライ・・ゴホンッ!どこにでもいるただのアリシアだ」
エ○リアか!
それにアリシアがそこら中にいるはずもない。
怪しい・・・
「・・・そうですかアリシアさん。私はワタルです。どこにでもいるワタルです」
「おぉーワタル殿というのか!」
「ところで何故俺の跡を付けてきたんですか?」
「それはあれだ・・・ついワタル殿が気になってしまって思わず跡をつけてしまっただけで・・・」
「えっと・・・つまり世間で言うところの逆ナンというやつかな?」
俺はけしてモテる方ではない。しかし、街を歩いていれば女性に声をかけられることもある。
その女性は初対面の俺をやたらと褒め讃え、デートのお誘いをしてくるだろう。
自分がモテると勘違いした俺は、言われるがまま女性に着いていく。
そして、行き着いた先には、怪しげな投資セミナーだったり、格安で今しか手に入らない絵画の個展だったり、入信しなければ最悪な人生が待っていると脅す宗教の集まりだったりする。
つまり、俺に声をかけてくれる女性は、全て何かしらの思惑があるという事だ。
これは、27年の人生で学んだ真実なのだ。
「ぎゃ!逆ナン!?そんな不埒な真似を私がするわけない!」
女剣士は図星を突かれたのか顔を真っ赤にして怒り始めた。
「絵画には興味ないです。マンションを買うお金はありません。神様は、精霊様とお付き合いがあるので間に合ってます!」
「な!?せ、精霊様とお付き合いだと!それならば是非!」
「あっ!ガンテツがドリュアス様をナンパしている!」
俺はアリシアの後方を指差した。
「なんだと!ガンテツ様いるのか!?」
「逃げるぞウェンディ!」
「ええ・・・なんかワタルの悲しい過去に触れた気がしたわ・・・」
アリシアが後ろを見ている隙に駆け出した俺たちは、上手く巻くことに成功し、アドレーヌ様の屋敷に辿り着いた。
それにしてもアトランティスでもああいう輩がいるんだな。
地球にいた時の悲しい経験が役に立つなんて皮肉なものだ。
でも、アリシアの必死な顔もキレイだったなと思う。
あの顔を見て幼馴染の風野レイカを思い出した。あいつは剣道部で竹刀を担いで学校に登校していた。
ハルカのことばかり思い出されるが、レイカも俺が死んで悲しんでくれているかな?
「ワタルはああいう気の強そうな人族もタイプなのね」
「ウェンディは何を言ってるんですか?」
「別に・・・将来ワタルは美人で胸が大きい人族に騙されるなと思っただけよ」
「騙されませんけど!勝手に予想するのは止めて欲しいですけど!」
「まぁ分かりやすくていいわ!」
「納得しないでウェンディ!」
・・・・・・・・・
「ワタル様・・・お話があります」
今日も俺の寝室に集まるメンバーたち。
そして、またパジャマ姿のアドレーヌ様。
当たり前のように俺のベットに座り、話し始めた。
「あのアドレーヌ様・・・もう一緒に寝ないですよ」
「それはセバスにお説教されましたので諦めます。ワタル様が公開処刑になったらユキナちゃんに怒られますからね」
「公開処刑は嫌ですからお願いします」
「まぁワタル様が責任を取ってくれなら別ですけど・・・」
「責任を取るつもりはありません」
「ヒドイ!殿方に押し倒されて、汚れてしまった私はどうすればいいのですか!」
「事実無根です!アドレーヌ様は本題をお願いします」
これでは本当にアドレーヌ様と結婚されそうだ。
「ゴホンッ!その話は後でじっくりねっとりお話しましょう・・・実はですね。私どもの探し人が見つかりましたので、明日会いに行ってみようかと思います」
「ああ、それがアドレーヌ様がシップブリッジに来た目的でしたね」
アドレーヌ様は、ユキナの着せ替えをしたり、ユキナと寝たり、ユキナと一緒にお茶会に参加するためにこの街に来たわけではない。
「ずいぶん時間がかかりましたがやっと見つかりました」
「それは良かったですね」
「ええ、なんとしても連れ戻さねば・・・」
「ワタルお兄ちゃん眠い・・・」
「もうこんな時間か・・・そろそろ寝るか」
「ユキナおやすみ」
俺はユキナに布団を被せる。
「「おやすみなさい」」
「おい!あなたは駄目だろアドレーヌ様」
しれっとユキナに添い寝するアドレーヌ様。
「なんでですのワタル様」
「公開処刑になるからです」
いい加減静かに眠りたい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
面白い、続きが気になるという方はいいねや感想を頂ければ嬉しいです♪
「いやそれ俺のセリフです」
柱の陰から現れたのは金髪の髪を後ろに結び気の強そうな緑色の瞳でこちらを見ている一人の女性。
身長は175cmの俺より頭一つ分低いものの、平均的な女性より高い。
黒いズボンをはき、白いシャツに黒いベストを着ている。
これでスーツでも着ていれば、ラノベで出てくる女性に人気がある女執事だなと思った。
しかし、背中に背負われている布で包まれた剣を見て、女剣士と認識を改める。
「そ、そうだな・・・まずは私が自己紹介しよう・・・私はアリシア・ライ・・ゴホンッ!どこにでもいるただのアリシアだ」
エ○リアか!
それにアリシアがそこら中にいるはずもない。
怪しい・・・
「・・・そうですかアリシアさん。私はワタルです。どこにでもいるワタルです」
「おぉーワタル殿というのか!」
「ところで何故俺の跡を付けてきたんですか?」
「それはあれだ・・・ついワタル殿が気になってしまって思わず跡をつけてしまっただけで・・・」
「えっと・・・つまり世間で言うところの逆ナンというやつかな?」
俺はけしてモテる方ではない。しかし、街を歩いていれば女性に声をかけられることもある。
その女性は初対面の俺をやたらと褒め讃え、デートのお誘いをしてくるだろう。
自分がモテると勘違いした俺は、言われるがまま女性に着いていく。
そして、行き着いた先には、怪しげな投資セミナーだったり、格安で今しか手に入らない絵画の個展だったり、入信しなければ最悪な人生が待っていると脅す宗教の集まりだったりする。
つまり、俺に声をかけてくれる女性は、全て何かしらの思惑があるという事だ。
これは、27年の人生で学んだ真実なのだ。
「ぎゃ!逆ナン!?そんな不埒な真似を私がするわけない!」
女剣士は図星を突かれたのか顔を真っ赤にして怒り始めた。
「絵画には興味ないです。マンションを買うお金はありません。神様は、精霊様とお付き合いがあるので間に合ってます!」
「な!?せ、精霊様とお付き合いだと!それならば是非!」
「あっ!ガンテツがドリュアス様をナンパしている!」
俺はアリシアの後方を指差した。
「なんだと!ガンテツ様いるのか!?」
「逃げるぞウェンディ!」
「ええ・・・なんかワタルの悲しい過去に触れた気がしたわ・・・」
アリシアが後ろを見ている隙に駆け出した俺たちは、上手く巻くことに成功し、アドレーヌ様の屋敷に辿り着いた。
それにしてもアトランティスでもああいう輩がいるんだな。
地球にいた時の悲しい経験が役に立つなんて皮肉なものだ。
でも、アリシアの必死な顔もキレイだったなと思う。
あの顔を見て幼馴染の風野レイカを思い出した。あいつは剣道部で竹刀を担いで学校に登校していた。
ハルカのことばかり思い出されるが、レイカも俺が死んで悲しんでくれているかな?
「ワタルはああいう気の強そうな人族もタイプなのね」
「ウェンディは何を言ってるんですか?」
「別に・・・将来ワタルは美人で胸が大きい人族に騙されるなと思っただけよ」
「騙されませんけど!勝手に予想するのは止めて欲しいですけど!」
「まぁ分かりやすくていいわ!」
「納得しないでウェンディ!」
・・・・・・・・・
「ワタル様・・・お話があります」
今日も俺の寝室に集まるメンバーたち。
そして、またパジャマ姿のアドレーヌ様。
当たり前のように俺のベットに座り、話し始めた。
「あのアドレーヌ様・・・もう一緒に寝ないですよ」
「それはセバスにお説教されましたので諦めます。ワタル様が公開処刑になったらユキナちゃんに怒られますからね」
「公開処刑は嫌ですからお願いします」
「まぁワタル様が責任を取ってくれなら別ですけど・・・」
「責任を取るつもりはありません」
「ヒドイ!殿方に押し倒されて、汚れてしまった私はどうすればいいのですか!」
「事実無根です!アドレーヌ様は本題をお願いします」
これでは本当にアドレーヌ様と結婚されそうだ。
「ゴホンッ!その話は後でじっくりねっとりお話しましょう・・・実はですね。私どもの探し人が見つかりましたので、明日会いに行ってみようかと思います」
「ああ、それがアドレーヌ様がシップブリッジに来た目的でしたね」
アドレーヌ様は、ユキナの着せ替えをしたり、ユキナと寝たり、ユキナと一緒にお茶会に参加するためにこの街に来たわけではない。
「ずいぶん時間がかかりましたがやっと見つかりました」
「それは良かったですね」
「ええ、なんとしても連れ戻さねば・・・」
「ワタルお兄ちゃん眠い・・・」
「もうこんな時間か・・・そろそろ寝るか」
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俺はユキナに布団を被せる。
「「おやすみなさい」」
「おい!あなたは駄目だろアドレーヌ様」
しれっとユキナに添い寝するアドレーヌ様。
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