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sweet spicy sweet! 1-16

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高岡刑事は、俺をじっと見つめると、出した緑茶を一気に飲み干し。
「そうか、お前がいたか」
と言った。
「あん?何が」
「琢美嬢の脅威だよ。最大の脅威がいたじゃねぇか、お前っていう」
「失礼だな、何で俺が琢美の脅威になるんだよ。めっちゃ愛してるわ!
 むしろ最近はチョロイわ!
 琢美の笑顔一つで何でもいう事聞いちゃってるわ」
股間にGPS付貞操帯だってつけちゃってるわ、とは流石に言わなかった。
「脅威って、別に恐怖じゃなくても良いと俺は思ってる。大事で、大好きで、適わないなぁって思える人こそが、その人の最大の脅威なんだ。きっと。
 そういう脅威は、相手が死んでも脅威足りうる存在になるからな。
 だから、お前がいたから琢美嬢は藤川一郎が自殺しても壊れなかったんだ。
 そりゃぁそうだよなぁ」
高岡刑事は、一人勝手に納得して、何度もうなずいた。
どうしても琢美サイコさん説を捨てる気は無いらしい、失礼な話だが現役の刑事の見分を論破出来るほどの語学力は俺には無い。
でも言ってやった。
「琢美はサイコ何たらなんかじゃネェよ!」
「サイコパス!。まぁな、お前が言うならそうなのかも知れねぇな」
俺の反論を、綺麗にいなして高岡刑事はガハハと笑った。
何だか子ども扱いされた気がした。
それで怒る歳でも無いがな。
「じゃ、腹ごなしも済んだし、俺、そろそろけぇるわ」
高岡刑事は何故だかハレバレとした顔をして帰って行った。
「相変わらず、掴みどころのねぇオッサンだなぁ」
琢美、今日は何時に帰って来るかなぁ。なんて考えながら、俺は見守りカメラを見つめて溜息を一つ突いた。
何だか無性に琢美を抱きしめたかった。
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