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呪い1―6

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「ホント・・・酷い。何この腹、手も足もすっかりみすぼらしくなっちゃって。こんなの誰だって抱きたいなんて思わないっ」
突然泣き出したセイラに、アヤは驚きもせずそっと体を寄せた。
セイラの肩に覆いかぶさり、抱き寄せる様に背中に顎を回した。
「せめて、この醜いおなかが無くなればっ」
セイラはそう言ってアヤが止める間も無く自分の腹目掛けて拳を振り下ろした。
「おぉっとぉ!」
アヤが慌てて前足をセイラのお腹と拳の間に挟み込んでセイラの腹を守った。
「その手があったかぁ!あー肝が冷えた」
アヤの前足で阻まれても、セイラは怯まず二度、三度拳を振り下ろした。
「いたた。意外と痛いな。コラコラ。勘弁してくれ、ここにはお前の大事な内臓が詰まってるからな!入ってるのは脂じゃないからっ」
「知らないよ。こんっ・・こんなに醜い体になっちゃって。ホント酷い!誰がこんな体抱きたいって思うのさ!?」
「俺が思ってるよ」
ボロボロと泣くセイラにアヤが優しく言った。
セイラがしゃくり上げながらアヤを見た。
「嘘だ」
「本当だ」
「うそだよ」
「嘘な物か」
アヤが『じゃぁ抱いてよ』と言う前に、アヤはセイラの背中に付けていた顎を離し、少し首を伸ばしてベロリとアヤのお尻を舐めて見せた。
「ひゃっ」
驚いてセイラが声を上げると、アヤは喉で笑った。
「早く俺の番いになれ。それから、俺が抱いても壊れない位に回復してくれ」
ベロリとセイラのお尻を舐めた舌は、割れ目をなぞって直ぐにセイラの後口にたどり着いた。
大きな舌は、先を固くして後口の入り口をクニクニとくじって開口を促した。
冷めかけていたセイラの躰が又、疼きだした。
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