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ルークの初恋 2-9
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普段澄ました顔の真っ白なシャルレ姫の頬が薔薇色に色づいている。射貫く様な欲情した視線がルークの瞳を絡め取った。
ルークに否やは無いがここは楽屋、ベットは流石に無い、有るのは大きめのソファー位だ。
「・・・ソファー行きますか?」
「・・・・後ろに上って」
珍しく切羽詰まった様子のシャルレは、移動する間も待てないと言わんばかりの表情でルークの後ろの鏡台のテーブル部分に乗る様命令した。
素直に乗って自らボトムを更に下げて、下着にはさんでいた潤滑油のシリンジの中身を自分の胎の入り口に宛がった。
シェリルの方眉がピクリと上がった。
貧民街の中でも特別治安の悪い場所で育ったルークは、その街で過ごす者達が身に着ける習慣の名残で、大概一個は性交用の潤滑剤を下着にはさんでいる。戦闘能力の低い者達がもしもの時、最低限自分の体を守る為の苦渋の習慣だ。
これを持っていたが為に合意だったとか言われ、泣き寝入りの理由にもされがちだが、本当に絶望的な時に助けてくれるのはこういったアイテムだった。
ルークは父親に騙されて一時期娼夫紛いの仕事をさせられていたので、何度もコレに助けられた。
持ってなかった娼夫仲間であり、父親の恋人だった友達は、乱暴にされた時の傷口から感染した病気で死んだ。
シャルレはルークのこの習慣を少し面白くないと思っているみたいだけれど、今のところ止められないのでそのまま続けていた。
少し不機嫌になったシャルレの表情を苦みのある微笑みで一瞬見つめた後、ルークは自分でシリンジの先端を押し込んだ。
ルークに否やは無いがここは楽屋、ベットは流石に無い、有るのは大きめのソファー位だ。
「・・・ソファー行きますか?」
「・・・・後ろに上って」
珍しく切羽詰まった様子のシャルレは、移動する間も待てないと言わんばかりの表情でルークの後ろの鏡台のテーブル部分に乗る様命令した。
素直に乗って自らボトムを更に下げて、下着にはさんでいた潤滑油のシリンジの中身を自分の胎の入り口に宛がった。
シェリルの方眉がピクリと上がった。
貧民街の中でも特別治安の悪い場所で育ったルークは、その街で過ごす者達が身に着ける習慣の名残で、大概一個は性交用の潤滑剤を下着にはさんでいる。戦闘能力の低い者達がもしもの時、最低限自分の体を守る為の苦渋の習慣だ。
これを持っていたが為に合意だったとか言われ、泣き寝入りの理由にもされがちだが、本当に絶望的な時に助けてくれるのはこういったアイテムだった。
ルークは父親に騙されて一時期娼夫紛いの仕事をさせられていたので、何度もコレに助けられた。
持ってなかった娼夫仲間であり、父親の恋人だった友達は、乱暴にされた時の傷口から感染した病気で死んだ。
シャルレはルークのこの習慣を少し面白くないと思っているみたいだけれど、今のところ止められないのでそのまま続けていた。
少し不機嫌になったシャルレの表情を苦みのある微笑みで一瞬見つめた後、ルークは自分でシリンジの先端を押し込んだ。
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