45 / 110
ルークの初恋 2-17
しおりを挟む
「あぁ、未だ脱いじゃだめだよ。そうだな、話が終わるまで着ててもらおうか、そうそう、その女の子の話だったね。初恋なんだっけ?でも、幾ら君が私より年上でも、同い年位だと言ってたね、あの時あの子は確か四歳だよ?あんな夜中に流れた番組をどうやって見たんだい?」
「四歳!?そんな年下だったの!?」
「君その時いくつだったの?」
「九歳です」
「君、私より五歳も年上だったの!?」
という事は、この青年は件の少女と同じ年らしい、件の少女は随分大人っぽい見た目だったようだ。
「歳を知っているという事は、名前も知っていますか?今どうしてるかとか!?どこの国の人かとか!?」
「一度に聞かないでくれないかなぁ・・・。そもそも君どうやって九歳の身空であんな夜中の番組見たの?その身のこなしじゃ裕福な家庭の子供って訳でも無いだろうし、魔道鏡なんて家に無かったでしょう?九歳の子供が夜中に街中を出歩く事も無いだろうし」
魔道鏡は、家に有った。
しかし・・・・ルークが彼女を見たのは
「うちの父親は、短気な人で、どんくさい私はよく折檻されて外に放り出されてたんです。その日もほかり出されて行く当ても無くて、偶然選んだ場所が近所の教会だったんです。そこに魔道鏡が有った」
可愛らしい顔立ちなのに、ニコリともしない澄ました表情で、一人スポットライトの中背筋をしゃんと伸ばして堂々と歌っていた。
「絵本に出て来たお姫様みたいで、綺麗で可愛くて、一目惚れだったんです」
今でもちゃんとその姿は覚えている。
「四歳!?そんな年下だったの!?」
「君その時いくつだったの?」
「九歳です」
「君、私より五歳も年上だったの!?」
という事は、この青年は件の少女と同じ年らしい、件の少女は随分大人っぽい見た目だったようだ。
「歳を知っているという事は、名前も知っていますか?今どうしてるかとか!?どこの国の人かとか!?」
「一度に聞かないでくれないかなぁ・・・。そもそも君どうやって九歳の身空であんな夜中の番組見たの?その身のこなしじゃ裕福な家庭の子供って訳でも無いだろうし、魔道鏡なんて家に無かったでしょう?九歳の子供が夜中に街中を出歩く事も無いだろうし」
魔道鏡は、家に有った。
しかし・・・・ルークが彼女を見たのは
「うちの父親は、短気な人で、どんくさい私はよく折檻されて外に放り出されてたんです。その日もほかり出されて行く当ても無くて、偶然選んだ場所が近所の教会だったんです。そこに魔道鏡が有った」
可愛らしい顔立ちなのに、ニコリともしない澄ました表情で、一人スポットライトの中背筋をしゃんと伸ばして堂々と歌っていた。
「絵本に出て来たお姫様みたいで、綺麗で可愛くて、一目惚れだったんです」
今でもちゃんとその姿は覚えている。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
28
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる