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すべては幻、隣の庭は枯れ木の庭 2ー1

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真っ白な子ネズミ位の小さな物がポトリとルークの腰に落ちた。
白い物はモゾモゾとうごめくと、そこが生き物ルークの体の上だと理解すると、若草色の蔓草によく似た触手を生やし、その触手をうごめかし、ズルズルと腹の上で這いずり回り出した。
丹田付近に触手が辿り着くと本体が触手伝いに移動して丹田に張り付き、触手の幾本かがシュルシュルとルークの腰や足の付け根に絡み着いて収まった。
「あ・・・あ」
既に紫スライムの催淫液にヤられている上、散々胎の中をかき回されてすっかり出来上がっているルークはカラスウリのそんな柔らかな刺激にすら反応した。
カラスウリはルークの丹田から魔力を吸うと、力を取り戻し、更に触手を増やしてルークの躰に絡み着いた。
先を四方八方に伸ばして探り、魔力の濃い所を探して這いずっている。丹田に最も近い内臓への入り口を探しているのだ。
その中の数本がまず見つけたのは、尿道だった。
弱体化しているとは言え、所詮植物系魔獣、ルークの体力や状態なんか気にする思考能力なんてない触手はあっという間にルークの尿道に入り込んだ。
「や、やだ。ぁっ・・来ちゃダメ!やぁぁっ、出した。ねぇコレ何か俺の中で出した!」
混乱したルークがベッドの上で四つん這いになり腰を振った。
「大丈夫よ、ルーク。分かっているでしょう?催淫性の液体が注入されたのよ」
「やだ、もう嫌!コレはヤダ!姫が良い」
年甲斐もなく半泣きになっているルークの腕をとって、ベッドのクッションを背もたれに座るシャルレはルークを自分の上に招いた。
「おいでルーク」
殆ど寝そべっている状態のシャルレの上に、覆いかぶさる様にしてルークが四つん這いになる。


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