傲慢エルフと変態キメラ Vo1

すずひも屋 小説:恋川春撒 その他:せつ

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◇マヤ

教会45

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抱きしめられたマヤが嬉しそうにガルフの胸に頬を埋める。
眠りに落ちる前に、ガルフが思い出したようにマヤの首に首輪を着けた。
魔力を使って施錠するタイプの、いわゆるそういった被加虐趣味の方々がよく使用するセックストイだ。
この前、マヤがバイトしていた雑貨屋で買わされた福袋の中に入っていた。
「この前みたいに眠ってる間に姿消されたんじゃ敵わねぇからな。全く逃げられるハズだぜ、お前が当のドラゴンの獣人だったなんて、明日起きたら外してやるから今夜は着けてろ。お前散歩プレイ出来るブローチ赤ずきんに付けてただろ。ダメじゃねぇよな」
一応聞きつつ相手の返事も待たずにさっさと魔術を行使して施錠してしまった。
「わ、首輪だ。首輪着けてくれるの?」
マヤはマヤで妙に嬉しそうにガルフにすり寄った。
「リップサービスか?」
ガルフが微妙な心持でマヤに聞くが、マヤはお構いなしで自分に付けられた武骨な黒い首輪を確かめた。
「本当だ、外せない。これ、ガルフにしか外せないの?」
「基本はな、俺より強い魔力と魔術を持つヤツじゃないと外せないな」
何が嬉しいのかマヤは『キャー』っと喜声を上げてガルフの上でジタバタしながら喜んだ。
「・・・マジで喜んでるのか。まぁ良い。ほら、ベッド行くぞ」
未だジタジタ手足をバタつかせて喜んでいるマヤを小脇に抱えてガルフは備え付けの二人には少々手狭なベットへと移動した。
マヤをベッドに座らせた所で、付属の鎖を着けると、マヤの表情が変わった。
鎖を指に絡めて頬を染めてうっとりとし始めた。
「そうだった。オマエちょっとマゾだったけか、今日はもうしねぇぞ」
話を聞いているのかいないのか、一応溶けた表情のまま頷いた。
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