ルール・オブ・デスゲーム

維社頭 影浪

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「はぁ」

誰もしゃべらなくなって数十分後。
再びチャイムが鳴って、モニターが消えた。
誰かが声を出しても反応することはなく、コンテナの色も変わらない。
少しずつ冷静を取り戻した人々はこそこそと喋っている。
海斗はその様子を自分のコンテナの入り口に座り込みながめた。

そもそもなぜこんなデスゲームに参加することになったのか。まるで見当もつかない。
参加者にも、顔見知りはいないように見える。
主催者に、思い当たる人はいない。
いや、海斗が自覚していないだけで、どこかで恨みを買っている可能性が残る。

「ん?」

人の流れに違和感がある。
一カ所だけ、人が集まりつつある場所が見えた。
中心にいるのは、長身の長髪の男だ。

「…行ってみるか」

情報は知っておきたい性分しょうぶんだ。
興味が無いフリをしながら、その集団に近づく。

「鈴木さ~ん!どうしてそんなことに気付くんですか~!」

どうやら、社長的な人は、鈴木というらしい。
取り囲んでいるのは女性が多い。
男性もいるが、ニコニコと壁を感じないように鈴木と喋っている。
ますます集団には入りにくい。

「冷静になって考えるんですよ。感情に流されないように、気をつけましょう」
「鈴木さん!次はどんな事を聞こうとしてるんですか?」
「休憩があるのは確かですが、ゲームの制限時間は明らかにされていません。このあたりは聞くべきでしょうね」
「第二ゲームはあると思いますか?」
「さぁ、どうでしょう。聞いてみてもいいかもしれませんが、いかがでしょう」

鈴木は他の人の質問を交わしていく。
そのやりとりで、頭がいい人なのだと分からせられる。

ゆうさぁん!このデスゲームで重要なのは何だと思いますか?」

記憶にある声が聞こえて、思わず目線を走らせた。
見れば、最初に海斗に声をかけてきたさくらが鈴木にすり寄っていた。

「そうですね…」

鈴木は微笑みをさくらに返していた。
男なのに、どきりとする笑み。思わず見とれてしまう。

「このルールを作った主催者の立場に立つことじゃないでしょうか」
「さすが優さん!あったまいいー!」

きゃあきゃあと女性達が盛り上がる。
なんだか気分が悪くなってきた。
海斗はゆっくりとその軍団から距離を置く。
鈴木の視線がその背中をなぞった。
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