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18, エロ
しおりを挟むトキノは一切の抵抗なくアカオが吐き出した精液を口内で受け止めた。
興奮して味も良くわからないうちに飲み込み、でも言葉にできない満足感があった。
尻に挿れていた指をゆっくり引き抜き、体を起こす。
「うっ……と、トキノ?嘘だろ。出せよ。ペッてしろ?」
直接的な刺激で思いっきり射精したからか、やや頭の冷えたアカオがトキノを促す。
「もう飲んだ。」
「嘘だろ……」
アカオは呆然とした。
力ずくで監禁までしてくる相手にたかだか飲精されたくらいでそんな反応、自覚が足りないんじゃないか、とトキノは思う。
「兄さん、俺にしゃぶられて気持ちよかった?」
「なっ……」
「正直に答えてくれたら今日はもう何もしない。」
トキノの言葉に、アカオの瞳が揺れる。
大分長い沈黙の後、
「…………もち、良かった」
恥ずかしそうに真っ赤な顔で言ったアカオは更に小さな声で続けた。
「あの……良すぎるから、もっと、ゆっくりにして欲しい。」
トキノから顔を背けて横を向くアカオ。
「う、うん。頑張る。」
それから上機嫌でトキノはアカオの体を拭いて毛布を掛けるなど、甲斐甲斐しく世話を焼いた。
その様子を見て、さっきの言葉は多少の牽制になったかなと見積もる。
けれどこんな盛りのついた人間を何時までもおだてるだけでかわしておけるわけのないことはアカオも分かっていた。
何か事態を変える一手が必要だ。
早急に。
そこまで思うけど、良い案は何も浮かばなかった。
状況があまりにもアカオに不利すぎる。
もう少し材料集めが必要だな、と天井を睨みながら考えていた所で、片付けが終わったのかトキノがアカオが寝そべるベッドの横に来た。
気配に横を見やれば、カチャカチャとベルトを外して前立てを寛げだす。
「ひっ……トキノ、今日はもう何もしないって……!」
「うん、兄さんには何もしないよ。」
トキノは腰までボトムスを下げると、アカオの寝るベッドに腰掛けた。
振動がアカオに伝わりアカオの体がビクッと跳ねる。
恐る恐る見ると、トキノは下着から自身をゴソゴソと取り出していた。
その後ですっとアカオの方を見て、自分で取り出したものを扱き始める。
みるみる上を向いて膨らんで規格外並みのサイズになるそれに、アカオはトキノが何を始めたのか理解した。
「こ、こら!ここでオナるんじゃないっ!」
「だって、兄さんのエロい姿ずっと見せられながら我慢してたから……」
こちらの体をじっくり見下ろしながら前を刺激するトキノの様子から、自分がオカズにされている事はアカオにとっって明白だった。
別に見せてないし、なんなら強制されての事だ。理不尽すぎる。
その上弟に目の前でマスターベーションされて、踏んだり蹴ったりだ。
「や、やめろって……」
居心地の悪さに、縋るように伝えるがトキノが聞く気配はない。
「兄さん……好き……」
悩ましげな顔と湿った息を吐く様子が、兄を監禁して裸に剥いてマス掻いている変態に似つかわしくないくらいに妖艶だった。
思わず口を開けて見つめ返している自分に気づいてはっとする。
勘弁してくれ。
そう内心で無理やり吐き捨て、弟から顔を背けて目を瞑った。耳から入る音も妖術を使って遮断した。
瞼の裏にさっき見た弟の姿が浮かぶのを軽く頭を振って何度も散らしていると、マットが動く振動がしたので目を開いて確認する。トキノが部屋を去るところだった。
1人になり、ふぅ、とため息を吐いた。
結局トキノは自分で抜いたんだろうか?という疑問がふと過ってすぐに馬鹿馬鹿しくなる。
そんな事どうでもいいじゃんか。
こんなことをされてる相手を意識してどうする。
加えて相手は弟だぞ?ありえない。
ちょっと流されそうになっている自分に気が付いて、アカオはまた頭をブンブン降って気を紛らわした。
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