【短編/R18BL】チー牛はBLになりますか?

ナイトウ

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声が大きいのと、外見が一目を引くのとで広場の何人かがチラチラとアマネに視線を送ってくる。

それを一切気にした風もなく、アマネは愛想良く笑いながら俺たちのところに来た。

「アマネっ、何でここが?ってか、今は福岡じゃ……」

俺が少し前に本人から聞いていた予定について訪ねれば、アマネが更ににっこり笑う。けど、何か、顔は笑ってるのにちょっと怖い。
な、何で怒ってるように感じるんだろう。

「もー。俺たち位置情報共有アプリお互いに入れてるじゃん。予定が変わって昨日東京に戻ってきたんだ。それで、この近くで会合してたんだけど、終わってみてみたらノリちゃんが近くにいたから来てみた。」

位置情報共有アプリ?なんだそりゃ、聞いたこと無い。

「はぁ?あのさあ……」

「それよりノリちゃん、服も髪も可愛いね!いつも可愛いけど、それもすごく似合ってる。」

上東さんの前だから彼氏の演技をしているのかもしれないけど、俺の今日の出で立ちを誉めてきた。

「あぁ、ありが……」

「まさか、今日のためのおしゃれじゃないよね?」

「えっ、あ……ちが……」

上東さんの手間、とっさに嘘を吐く。

「そうだよね!違うよね!彼氏と会う時よりただの知り合いと会うときの方が気合い入ってるわけないもんね!」

アマネが畳みかけるように言って上東さんを見た。

「あのさ、僕嫉妬深いんだよね。ノリちゃんのことは信じてるけど、あんたのことは知らないし。あんたの友達に僕たちのこと話した時隣にいたよね?何で人の彼氏とサシで遊べんの?クソすぎね?」

アマネが見せた態度にに上東さんが息を呑んだ。

「おい!やめろって。上東さん怖がってるだろ。彼女には俺たちが付き合ってないこと言ってあるから演技しなくても大丈夫だよ。」

慌ててアマネにフォローすると、信じられないという表情をする。

「は?」

「あ、いや、上東さんの方が最初に俺たちが付き合ってないこと見抜いたんだよ。前話したじゃん、ほら。で、お前もせっかく来たんだし一緒に遊ぼうぜ。上東さん、お前と仲良くなりたいんだと思う。」

言外に上東さんが前にアマネが言っていた彼女にふさわしい条件の持ち主だと示す。
上東さんが好きなのは多分アマネなんだから。
アマネは驚きすぎたのか無表情のままだ。

「佐竹君、失礼だけど……ちょっと鈍すぎるかも?私全然そんなこと思ってない。むしろ、もう帰りたいもん。」

上東さんが遠慮がちに言った言葉が予想外でびっくりした。

「えっ……?でも、ポムカの練習は?」

「えぇ……この状況で……?佐竹君は多分鷹槻君とよく話した方がいいと思うよ。鷹槻君、」

上東さんがアマネに話しかけた。

「私の好きな人がポムカ好きで、共通の話題が欲しくて佐竹君に教えてもらってたの。その人、12歳の近所の男の子なんだよね。だから、やましい気持ちないの信じてほしいって言うか……」

今上東さんとんでもないこと言わなかったか。

「私はどんなに都合良くいってもあと6年くらいどうにもならないけど、鷹槻君はそんな事ないじゃん。なら、ちゃんと気持ち伝えたらいいんじゃない?」

「うるさい。余計なお世話。クソ女って言って、すみませんでした。」

上東さんの言葉にアマネがぶっきらぼうに返す。一応謝ってるから、大丈夫かな?上東さんも気にしてない感じだし。
それにしても上東さん、そっか……そうなんだ……。

結局その後すぐにシートを片づけて上東さんとは別れた。
俺はといえばアマネに手を繋がれたまま都心の有料公園から郊外にある大学近くのアマネのアパートまで連行された。
アマネの容姿と男同士で無言で手をつないでいる異様な光景のせいで、道中は視線を感じまくって地獄だった。





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