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前編 1
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CP:年下執着勇者攻め、親バカ甘やかし村人おっさん受け
本編の傾向: 乳首責め、感度操作
※リクエスト頂いた年下攻めです。
———————————————
僕は先代勇者……の生まれた村に同世代で生まれた幼馴染の平凡な村人だ。
今は父から引き継いだ村の道具屋を経営している。
両親は健在で、商魂たくましく兄夫婦と別の町に移住し新しく店を切り盛り中。
最近は手紙が来ると結婚はまだかとばかり書いてあるので中々肩身が狭い。
僕が早々に店を継いで三十路過ぎても独り身なのは、強いて言うなら今の勇者のせいだ。
彼は今、僕の目の前でもりもり僕の作ったご飯を食べている。
「で、リーベは今日どんな冒険してきたの?」
家族の会話を求めて目の前の義息子に話しかける。
リーベは赤茶色の長めの髪を揺らしながら皿に突っ込まんばかりにしていた顔を上げた。
喋るために口に入ったものをモギュモギュ噛んで飲み込む姿は、世界の行く末を託された勇者だとは思えないくらいに幼い。
まだ彼は16歳だから無理もないけど。
「……別に普通。ジルには関係ないし。」
必死に口を空にした割にはそっけない答えが帰ってきた。
最近は僕に対してずっとこんな感じだ。
育ててくれた親に何て失礼な態度だと言えなくもないけど、そういう年頃なんだろう。
最初はお父さんと呼んでくれてたのも、10歳を過ぎる頃には頑なに名前で呼ぶようになった。
僕はリーベの事を本当の息子のように思っているけど、彼にしてみれば自分の父親は先代勇者のファナスただ1人って事なんだと思う。
実父のファナスは魔王打倒にあと少しのところまで肉薄した数少ない存在だった。
惜しくも直接対決で敗れ妻の聖女と一緒に殺されてしまったけど、旅先で親が残した逸話をリーベは相当聞いてるようだ。だからしがない露店の主人よりはよほど父親として尊敬してるんだろう。
最後の戦いの直前、数年ぶりに故郷に帰ってきたファナスの腕にはまだ乳飲子だったリーベがいた。そしてあろうことか独身の僕に子供を託して魔王に挑んで行った。
そりゃ勇者パーティーに育児休戦なんてないんだろうけど、せめて乳離れしてからじゃダメだったのかと。
おかげで僕は高い呪料を魔術師に払って母乳が出る体にしてもらう必要があった。
村の女性に乳母をしてもらおうにもリーベの食欲が旺盛過ぎて貰い乳じゃ足りなかったし、牛やヤギの乳は吐き出してしまったからだ。
あの時の育児は今思い出しても辛い。毎夜1,2時間毎に夜泣きで起こされ、無理やり術やマッサージで母乳を絞り出す日々。
苦労して育てたおかげでリーベの事は目に入れても痛くないくらい愛しいわけだけど。
「普通なんて事ないでしょ。今日もヴェヌティーネの街に行ったの?」
会話を求めてしつこく話しかける。
リーベは無言で肩をすくめた。そうだけど?って意味だ。
そんな不遜な態度も彼を心から愛している僕には全然気にならない。
もう元気に大病なく育ってくれただけで偉い。
「いいよねぇ。お父さんリーベに聞いてから調べたんだけど、海沿いで街中に水路が走った綺麗な所なんだろ?お魚美味しい?あとどれくらいいそう?」
リーベは僕の言葉に鬱陶しげに眉を寄せた。
「もう次の街に行く。」
「えっ!じゃあ街を襲うクラーケンは!?」
「今日倒した。」
「凄いじゃないか!16年ぶりに街のみんなは解放されたわけだ。リーベは本当に強い勇者だね。」
感心してため息を吐くと、リーベの表情が少し得意げになる。
「ま、大した事ないけど、今日は街中でお祝いとか言ってた。」
そう言って山盛りだったマッシュポテトの最後のひと匙を口に運んだ。
「ええ!?なのに帰ってきちゃったの!?」
どうだと小鼻を膨らませながら言うリーベの言葉に、僕は毎日繰り返される彼の不思議な行動に改めて驚く。
本編の傾向: 乳首責め、感度操作
※リクエスト頂いた年下攻めです。
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僕は先代勇者……の生まれた村に同世代で生まれた幼馴染の平凡な村人だ。
今は父から引き継いだ村の道具屋を経営している。
両親は健在で、商魂たくましく兄夫婦と別の町に移住し新しく店を切り盛り中。
最近は手紙が来ると結婚はまだかとばかり書いてあるので中々肩身が狭い。
僕が早々に店を継いで三十路過ぎても独り身なのは、強いて言うなら今の勇者のせいだ。
彼は今、僕の目の前でもりもり僕の作ったご飯を食べている。
「で、リーベは今日どんな冒険してきたの?」
家族の会話を求めて目の前の義息子に話しかける。
リーベは赤茶色の長めの髪を揺らしながら皿に突っ込まんばかりにしていた顔を上げた。
喋るために口に入ったものをモギュモギュ噛んで飲み込む姿は、世界の行く末を託された勇者だとは思えないくらいに幼い。
まだ彼は16歳だから無理もないけど。
「……別に普通。ジルには関係ないし。」
必死に口を空にした割にはそっけない答えが帰ってきた。
最近は僕に対してずっとこんな感じだ。
育ててくれた親に何て失礼な態度だと言えなくもないけど、そういう年頃なんだろう。
最初はお父さんと呼んでくれてたのも、10歳を過ぎる頃には頑なに名前で呼ぶようになった。
僕はリーベの事を本当の息子のように思っているけど、彼にしてみれば自分の父親は先代勇者のファナスただ1人って事なんだと思う。
実父のファナスは魔王打倒にあと少しのところまで肉薄した数少ない存在だった。
惜しくも直接対決で敗れ妻の聖女と一緒に殺されてしまったけど、旅先で親が残した逸話をリーベは相当聞いてるようだ。だからしがない露店の主人よりはよほど父親として尊敬してるんだろう。
最後の戦いの直前、数年ぶりに故郷に帰ってきたファナスの腕にはまだ乳飲子だったリーベがいた。そしてあろうことか独身の僕に子供を託して魔王に挑んで行った。
そりゃ勇者パーティーに育児休戦なんてないんだろうけど、せめて乳離れしてからじゃダメだったのかと。
おかげで僕は高い呪料を魔術師に払って母乳が出る体にしてもらう必要があった。
村の女性に乳母をしてもらおうにもリーベの食欲が旺盛過ぎて貰い乳じゃ足りなかったし、牛やヤギの乳は吐き出してしまったからだ。
あの時の育児は今思い出しても辛い。毎夜1,2時間毎に夜泣きで起こされ、無理やり術やマッサージで母乳を絞り出す日々。
苦労して育てたおかげでリーベの事は目に入れても痛くないくらい愛しいわけだけど。
「普通なんて事ないでしょ。今日もヴェヌティーネの街に行ったの?」
会話を求めてしつこく話しかける。
リーベは無言で肩をすくめた。そうだけど?って意味だ。
そんな不遜な態度も彼を心から愛している僕には全然気にならない。
もう元気に大病なく育ってくれただけで偉い。
「いいよねぇ。お父さんリーベに聞いてから調べたんだけど、海沿いで街中に水路が走った綺麗な所なんだろ?お魚美味しい?あとどれくらいいそう?」
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「今日倒した。」
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「ま、大した事ないけど、今日は街中でお祝いとか言ってた。」
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