あの日、僕は君に恋をした。

愛カノン

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「…紅神くん!…今日ね。お弁当作ってきたんだけど…一緒に食べよう?」

あの日から、なぜか桜木さんは
毎日、お昼になるとお弁当を持って
俺のもとへやって来る。

「…えっ?…桜木さん、紅神君の
お弁当も作ってるの?…もしかして?」

桜木さんが、俺の前に立って
いるとその近くにいた、女子が
俺達を交互に見る。

「そ~ゆうわけじゃないよー? 
 ねっ!…紅神くん。」
「お、おう。」

告白されたあの日、俺は断わった
好きな人がいると言って 
それなのに…桜木さんは…
まあ、でもちゃんと否定してくれたからいっか…

「ええー?…二人お似合いなのにー。」
「そんなことないよー…」

女子が、からかうから俺は…
その場を抜け出したくて…
ドアの前に行く。

「紅神くん?」
「そ~ゆう事、言うのやめない?」

そう一言、言い残して俺は
屋上へと向かう。

「優希…それ違うだろ?」
「えっ?…違う?」
「…お前、本好きなのにとったとこ
覚えてないって…」

その途中にある、図書室から
聞き覚えのある声と名前に
反応して…その前に立ち止まり
覗いた。

「…そこまで、見てない…」
「は?」
「だって…ただ読みたいって思ったやつだから無意識にとって借りる…。
それだけ…だから、どこにあったかなんてわからない…」

あ、藤沢と浦和だ…あの二人いつも
一緒に…

「…はっ…何だ?…今の…」

俺は、藤沢と浦和が向かい合って
笑ってるのを見て、モヤモヤした。
藤沢…あんな笑顔…するんだ…俺には
しないくせに…ムカつく。

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