あの日、僕は君に恋をした。

愛カノン

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第十二話

…俺のこと…

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「紅神く~ん!おっはよう~。」
「桜木さん…。はよう。」
「…元気ないな~。何かあったのー?」

翌朝…桜木さんが俺のもとへ
やってきて…声をかけてきた。

「…何もないよ。」
「ええー?…顔色、悪いのに~」

桜木さんは、頬を膨らませ
訴えてきた。

「…ちょっとな…いろいろと…」
「この彩愛(あやめ)様が聞いてやろう。」
「…ありがたいけど。そこまでじゃあないから…」

聞いてほしいほどのことではない…
桜木さんには、悪いけど…

「そっかぁ…力になれたらって 思ったけど…紅神君がそこまで言うなら
ショーがない…」

桜木さんは、しゅんと肩をおろしながら歩いていく。

「…ご、ごめん…ちょっといいかな?」
「んあ?…藤沢。」

背が低いから、どこにいるか
わからんかった…と言ったら
きっと…藤沢は怒るだろう。

「あ、紅神君だったんだね…。下向いてたから気づかなくて…」

藤沢…なんか…顔色悪いな。 
なにかあったのだろうか。

「…藤沢…何かあったのか?」
「えっ?…あ…何にもないよ…。」

嘘だな…なぜそんなに、暗いんだ?
わかりやすすぎる…。

「…けど…えっ?…藤沢っ?!」
「…ッ」

足を前に出した瞬間、藤沢が
倒れそうになり、俺はそれを 
抱きかかえた。

「…藤沢…どーしたんだよ?」
「…はっ…はあ…」

藤沢のやつ、息が荒い?
それに顔も赤いし…熱?

「保健室…」

俺は、藤沢を背中に乗せ
保健室まで連れて行く。

「…すごい熱ね…疲労かしら。」
「…えっ?」

保険医の清水先生が、疲労が原因の
風邪というので、少しはホッとした。
でも…藤沢…いつも予習とか復習してたからそのせいもあるのか?

「…藤沢君…最近、何でかわからないけど…すごく、勉強してたわぁ。」

藤沢…そんなに勉強とかして
なにかしたい事でもあるのか?

「…んん…」
「藤沢っ!?」

眠りから覚めた藤沢に、俺は
近寄った。

「こ、紅神…君…」
「…大丈夫か?」

あいにく、藤沢は目を丸くしながら
固まっていた。
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