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2−28 フクロウの受難
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「クロード!!今、『シルフィー』を持っていってあげるから待っていてね!!」
ホウホウと泣きながら茜色に染まる空を飛んで城を目指す私。両足にはしっかりと『シルフィー』が握りしめられている。
「クロードの部屋は何処だったかしら?」
城の回りを旋回していると、見覚えのあるバルコニーを発見した。
「あった!あの部屋だわ!」
急降下してバルコニーに下り立って、窓ガラスから中の様子を伺おうとして……。
「やだ!カーテンが閉められているじゃないの!」
これでは中の様子が分からない。
「うう~……どうすればいいのかしら……」
バルコニーに『シルフィー』を置くと、その場をちょこまか動きながら考えた。このままでは誰にも発見されないまま……命がけ?で持ち帰った『シルフィー』が駄目になってしまうかもしれない。
「ええい!こうなったら最後の手段だわ!ここで騒いで人が来るのを待ちましょう。こんな素敵なハーブを目にすれば、私を褒めてくれて部屋に入れてくれるかもしれないわ!」
「ホーウ!ホーゥ!」
私はより一層大きな声で鳴くものの、窓のカーテンが動く気配すら無い。
「こうなったら……!」
コンコンコンコン!
コンコンコンコン!
コンコンコココン!!
リズムを付けて、時折強弱も織り交ぜながら私はクチバシでキツツキのように激しく首を振って窓ガラスをノックし始めた。
すると……。
「一体何なんだ?!さっきからうるさくてたまらない!!」
突然窓ガラスが大きく開け放たれ、私は勢いで後ろに飛ばされてしまった。
「きゃああああ!!」
ガン!
「い、いった~い!!」
バルコニーの手すりに激しく身体を打ち付ける私。一瞬目から綺麗な火花が飛び散る。
「う……うぅ……い、いきなり勢いよく窓を開けるなんて……」
羽を広げて何とか起き上がると、私を怖い目で見下ろ黒いスーツ姿の男性が立っていた。
「なんだ?白いフクロウ……?!縁起でもないな!この部屋にフクロウが来るとは!」
スーツ姿の男性は腕組みして私を睨みつけている。
え?フクロウって縁起が悪いの?でもそんなことよりも……。
「ホーウ!ホウホウホウホウホウ!」
(ほら!このハーブをクロードにあげて!)
しかし、当然彼には私の言葉が通じるはずもない。
「全くホウホウと不気味な声で鳴きやがって……!クロード様は喘息で苦しんでいるというのに……さっさと失せろ!」
バルコニーにはどんぐりが幾つか落ちていた。スーツ男はどんぐりを拾い上げると、いきなり私目掛けて投げつけてきたのだ。
ヒュッ!!
「あっちへ行け!死の使いめ!」
ええっ?!死の使いですって!!
「ホーゥ!ホウホウホウ!」!」
(ちょっと!そんなはずないでしょう?!)
なのに、男は次から次へとどんぐりを投げつけてくる。これは流石にたまらない。
「冗談じゃないわ!逃げなくちゃ!」
先程、バルコニーの手すりにぶつかって身体が痛かったけれども話が通じないなら逃げるしかない。
バサリと羽を広げて空に浮かぶと、私は一目散に逃げ出した。
「早く去れ!」
背後からどんぐりが飛んでくる。
そして……。
バシッ!!
私の右羽にどんぐりが勢いよく当たってしまった。
「うっ!い、痛い……!」
痛みで飛ぶのが辛かったけれども、ここにいたほうが危険だ。私は激痛に耐えながら、城の自分の住処をふらつきながら目指して飛び続けた。
そして……痛みの為に途中で力尽きて地面へと落下してく私。
フクロウのまま、死にたくないと思いながら――。
ホウホウと泣きながら茜色に染まる空を飛んで城を目指す私。両足にはしっかりと『シルフィー』が握りしめられている。
「クロードの部屋は何処だったかしら?」
城の回りを旋回していると、見覚えのあるバルコニーを発見した。
「あった!あの部屋だわ!」
急降下してバルコニーに下り立って、窓ガラスから中の様子を伺おうとして……。
「やだ!カーテンが閉められているじゃないの!」
これでは中の様子が分からない。
「うう~……どうすればいいのかしら……」
バルコニーに『シルフィー』を置くと、その場をちょこまか動きながら考えた。このままでは誰にも発見されないまま……命がけ?で持ち帰った『シルフィー』が駄目になってしまうかもしれない。
「ええい!こうなったら最後の手段だわ!ここで騒いで人が来るのを待ちましょう。こんな素敵なハーブを目にすれば、私を褒めてくれて部屋に入れてくれるかもしれないわ!」
「ホーウ!ホーゥ!」
私はより一層大きな声で鳴くものの、窓のカーテンが動く気配すら無い。
「こうなったら……!」
コンコンコンコン!
コンコンコンコン!
コンコンコココン!!
リズムを付けて、時折強弱も織り交ぜながら私はクチバシでキツツキのように激しく首を振って窓ガラスをノックし始めた。
すると……。
「一体何なんだ?!さっきからうるさくてたまらない!!」
突然窓ガラスが大きく開け放たれ、私は勢いで後ろに飛ばされてしまった。
「きゃああああ!!」
ガン!
「い、いった~い!!」
バルコニーの手すりに激しく身体を打ち付ける私。一瞬目から綺麗な火花が飛び散る。
「う……うぅ……い、いきなり勢いよく窓を開けるなんて……」
羽を広げて何とか起き上がると、私を怖い目で見下ろ黒いスーツ姿の男性が立っていた。
「なんだ?白いフクロウ……?!縁起でもないな!この部屋にフクロウが来るとは!」
スーツ姿の男性は腕組みして私を睨みつけている。
え?フクロウって縁起が悪いの?でもそんなことよりも……。
「ホーウ!ホウホウホウホウホウ!」
(ほら!このハーブをクロードにあげて!)
しかし、当然彼には私の言葉が通じるはずもない。
「全くホウホウと不気味な声で鳴きやがって……!クロード様は喘息で苦しんでいるというのに……さっさと失せろ!」
バルコニーにはどんぐりが幾つか落ちていた。スーツ男はどんぐりを拾い上げると、いきなり私目掛けて投げつけてきたのだ。
ヒュッ!!
「あっちへ行け!死の使いめ!」
ええっ?!死の使いですって!!
「ホーゥ!ホウホウホウ!」!」
(ちょっと!そんなはずないでしょう?!)
なのに、男は次から次へとどんぐりを投げつけてくる。これは流石にたまらない。
「冗談じゃないわ!逃げなくちゃ!」
先程、バルコニーの手すりにぶつかって身体が痛かったけれども話が通じないなら逃げるしかない。
バサリと羽を広げて空に浮かぶと、私は一目散に逃げ出した。
「早く去れ!」
背後からどんぐりが飛んでくる。
そして……。
バシッ!!
私の右羽にどんぐりが勢いよく当たってしまった。
「うっ!い、痛い……!」
痛みで飛ぶのが辛かったけれども、ここにいたほうが危険だ。私は激痛に耐えながら、城の自分の住処をふらつきながら目指して飛び続けた。
そして……痛みの為に途中で力尽きて地面へと落下してく私。
フクロウのまま、死にたくないと思いながら――。
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