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第9章 12 女神リオスの過去 ②
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あれから人間界で3日が経過した頃・・。私は再び地上に降り、愛しいオスカーがやって来るのをいつもの通り、同じ時間に湖のほとりで待っていた。
「リオスーッ」
するとほどなくしてオスカーが馬に乗って掛けてきた。しかし・・その姿は・・今まで見たことの無い・・銀色の甲冑に身を包んだオスカーだった。
「え・・?オスカー・・・?」
私は嫌な予感を覚えた。
「リオスッ!やっぱり・・・ここに来ていたんだなっ?!」
オスカーは今にも泣きそうな顔で馬から降りると駆け寄り、強く私を抱きしめてきた。その身体は・・酷く震えていた。
「リオス・・リオス・・。お、俺は・・・。」
後はもう声にならなかった。
「落ち着いて・・・オスカー。一体何があったと言うの?」
私はオスカーの背中をさすりながら、尋ねた。
「と・・とうとう・・始まってしまったんだ・・父が・・・エルトリア家に反旗を翻してしまった。今・・・王族とウィンザード家で激しい戦いが起こり・・・町では略奪が始まり・・城は炎に包まれている・・・。俺は・・父を止める事が出来なかったんだ・・。」
「え・・・?!オスカーその話は本当なの?!」
驚いた私は顔を上げてオスカーを見た。
「ああ・・そうだ。リオス・・・ここも時期に戦場になる。俺は・・エルトリアの城へ部隊を作った兵士たちと進攻の最中に・・1人抜け出してここへやって来たんだ。リオス・・・お前にここから逃げるように伝える為に・・!」
「オスカー・・・。」
オスカーは私が女神であることを知らない。ただのか弱い人間の女だと思っている。だから私の身を案じて、1人部隊を抜け出してここまで知らせにやってきてくれたのだ。
「リオス。一刻も早くこの場を離れるんだ。今ならまだ余裕でこの場を離れる事が出来る。・・本当は・・俺が安全な場所まで連れ出してやることが出来ればいいのだが・・早く部隊に戻らなければ、逃げたと思われてしまう。仲間に気付かれる前に舞台に戻らなければ俺は敵前逃亡の罪を課せられ、下手をすれば処刑されてしまうかもしれない。」
処刑・・・?!その言葉に私は耳を疑った。
「そ、そんな・・・だってあなたはウィンザード家の人でしょう?それなのに・・・処刑されてしまうかもしれないと言うの?!」
するとオスカーは悲し気な顔で私を見る。
「そうだ。どんなに高貴な血筋でも・・それがたとえ親、子供であろうとも・・敵前逃亡はそれほど重い罪になるんだ。」
そしてオスカーは一瞬強く私に唇を押し付けてくると言った。
「さよなら・・リオス。愛してる。どうか無事に逃げてくれ・・ッ!」
そしてオスカーは身をひるがえすと、馬に飛び乗りあっという間に走り去って行った。
「オスカーッ!待って、オスカーッ!」
しかしオスカーに私の声は届くはずがない。
「た・・・大変・・こうしてはいられないわっ!」
慌ててオスカーの拠点『リーベルタース』に向かう為に金色の羽を広げた時・・。
『待て、リオスッ!一体どこへ行くつもりなのだっ?!』
突如、辺りに声が響き渡った。それは神王の声だった。
「町へ向かうのです。」
『駄目だっ!神は人間の争いに介入してはならぬっ!』
「なら・・何故人間の男性との恋愛は何も言わずに黙っていたのですか?!」
『そんな事は簡単だ。所詮人間と神の恋など成就はせぬ。決して結ばれることは無い。ほんの短い期間だと思い・・今まで傍観していたのだ。ただ・・人間同士の争いに加担する事は許さんっ!』
神王は湖が波打つほどの大きな声で叱責してくる。
「いくら神王様の命令でも・・・これだけは聞き入れられませんっ!」
そして私は神王の制止をふりきり、『リーベルタース』へ飛んだ―。
「リオスーッ」
するとほどなくしてオスカーが馬に乗って掛けてきた。しかし・・その姿は・・今まで見たことの無い・・銀色の甲冑に身を包んだオスカーだった。
「え・・?オスカー・・・?」
私は嫌な予感を覚えた。
「リオスッ!やっぱり・・・ここに来ていたんだなっ?!」
オスカーは今にも泣きそうな顔で馬から降りると駆け寄り、強く私を抱きしめてきた。その身体は・・酷く震えていた。
「リオス・・リオス・・。お、俺は・・・。」
後はもう声にならなかった。
「落ち着いて・・・オスカー。一体何があったと言うの?」
私はオスカーの背中をさすりながら、尋ねた。
「と・・とうとう・・始まってしまったんだ・・父が・・・エルトリア家に反旗を翻してしまった。今・・・王族とウィンザード家で激しい戦いが起こり・・・町では略奪が始まり・・城は炎に包まれている・・・。俺は・・父を止める事が出来なかったんだ・・。」
「え・・・?!オスカーその話は本当なの?!」
驚いた私は顔を上げてオスカーを見た。
「ああ・・そうだ。リオス・・・ここも時期に戦場になる。俺は・・エルトリアの城へ部隊を作った兵士たちと進攻の最中に・・1人抜け出してここへやって来たんだ。リオス・・・お前にここから逃げるように伝える為に・・!」
「オスカー・・・。」
オスカーは私が女神であることを知らない。ただのか弱い人間の女だと思っている。だから私の身を案じて、1人部隊を抜け出してここまで知らせにやってきてくれたのだ。
「リオス。一刻も早くこの場を離れるんだ。今ならまだ余裕でこの場を離れる事が出来る。・・本当は・・俺が安全な場所まで連れ出してやることが出来ればいいのだが・・早く部隊に戻らなければ、逃げたと思われてしまう。仲間に気付かれる前に舞台に戻らなければ俺は敵前逃亡の罪を課せられ、下手をすれば処刑されてしまうかもしれない。」
処刑・・・?!その言葉に私は耳を疑った。
「そ、そんな・・・だってあなたはウィンザード家の人でしょう?それなのに・・・処刑されてしまうかもしれないと言うの?!」
するとオスカーは悲し気な顔で私を見る。
「そうだ。どんなに高貴な血筋でも・・それがたとえ親、子供であろうとも・・敵前逃亡はそれほど重い罪になるんだ。」
そしてオスカーは一瞬強く私に唇を押し付けてくると言った。
「さよなら・・リオス。愛してる。どうか無事に逃げてくれ・・ッ!」
そしてオスカーは身をひるがえすと、馬に飛び乗りあっという間に走り去って行った。
「オスカーッ!待って、オスカーッ!」
しかしオスカーに私の声は届くはずがない。
「た・・・大変・・こうしてはいられないわっ!」
慌ててオスカーの拠点『リーベルタース』に向かう為に金色の羽を広げた時・・。
『待て、リオスッ!一体どこへ行くつもりなのだっ?!』
突如、辺りに声が響き渡った。それは神王の声だった。
「町へ向かうのです。」
『駄目だっ!神は人間の争いに介入してはならぬっ!』
「なら・・何故人間の男性との恋愛は何も言わずに黙っていたのですか?!」
『そんな事は簡単だ。所詮人間と神の恋など成就はせぬ。決して結ばれることは無い。ほんの短い期間だと思い・・今まで傍観していたのだ。ただ・・人間同士の争いに加担する事は許さんっ!』
神王は湖が波打つほどの大きな声で叱責してくる。
「いくら神王様の命令でも・・・これだけは聞き入れられませんっ!」
そして私は神王の制止をふりきり、『リーベルタース』へ飛んだ―。
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