目覚めれば、自作小説の悪女になっておりました

結城芙由奈@コミカライズ3巻7/30発売

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マシュー・クラウド ④

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1

その日の朝の事だった。
俺がホールで朝食を食べていると、突然目の前にドカッと生徒会長が座って来た。

「マシュー・クラウドだな?」

腕組みをしたままジロリと俺を睨み付ける。

「は、はい・・・。そうですが?」
一体生徒会長がこの俺に何の用事があるというのだろう?

「お前に頼みたい事がある・・・と言うか、これは生徒会長命令だ。もうお前以外に頼れる聖剣士はいないからな。」

随分横柄な態度で人に命令してくる人だなあ・・・。俺は半分呆れながら生徒会長を見た。
周囲では俺と生徒会長を見ながら、コソコソ話している学生達が居た。
まあ・・・俺も生徒会長も周囲から煙たがられているからな・・最も肝心な生徒会長はそんな事には全く気が付いていないようだけれども。

「あの・・・要件も聞かずに、命令されても必ず聞けるかどうか分かりませんが・・?」
すると俺の質問に生徒会長はふんぞり返るようなしぐさで言った。

「よし、それでは教えてやる。お前・・・ジェシカ・リッジウェイは知ってるか?」

え?何だって?今生徒会長は何と言ったのだ?ジェシカ・リッジウェイだって?知ってるも何も・・・!
「ええ、知っていますよ。色々と有名人ですからね。」
内心の動揺を隠しつつ、俺は平静を保って答える。

「そうか、なら話は早い。実は俺のジェシカが昨年からずっとある女に嫌がらせを受けているらしいのだ。しかもかなりそれが悪質らしく・・・命の危機に晒された事もあるらしい。それでだ!お前に名誉ある地位を与えてやろう!いいか?俺のジェシカの護衛騎士になれ!これは聖剣士であるお前を見込んでの事だ?どうだ?光栄だろう?」

生徒会長は大袈裟な身振りで、最期は俺を指さしながら言い切った。
え・・・?命の危機にまで晒されていた・・?まさか、あのソフィーにか?
何てことだ・・それでは、毒矢に射抜かれた時もソフィーが関与していたのか?
それなら俺の答えは一つしかない。

「ええ。いいですよ、生徒会長。彼女の護衛騎士・・・承りましょう。」
自分の感情を表に出さないように言う。

「そうかそうか、引き受けてくれるのか?実は全ての聖剣士に声をかけたのだが、全員に断られて・・・もうお前しか残っていなかったのだ。いや、お前が引き受けてくれて本当に良かった。どうか、俺のジェシカをしっかり守ってやってくれよ?」

・・・まさか聖剣士全員に声を掛けて回るとは・・・生徒会長は怖い物知らずだ。
本来なら聖剣士は生徒会の力の及ばない地位に属している。俺達に直接命令を下せるのはここの学院長のみなのだ。そんな事も知らずよく生徒会長になれたものだ。それに・・俺はチラリと生徒会長を見た。

「ん?何だ?まだ何か俺に用事でもあるのか?」

「いえ、別に特に用事はありませんが。」
用事?それよりも俺が気になるのは生徒会長が先程から彼女の事を俺のジェシカと連呼しているのが、あまりいい気分では無かった。

「そうか、話しが早くて実に助かる。それではこの男から詳しい話は教えて貰え。俺は先に行ってるからな。」

見ると生徒会長の後ろには1人の学生が立っていた。あれ・・?この男は確か・・あの女の取り巻きじゃ無かったか・・?

「後は頼んだぞ。」

生徒会長は席を立つと、さっさと立ち去って行く。そして入れ替わるように男が俺の向かい側に座って来た。

「ハハ・・・。悪かったな、食事中に・・・。しかも変な話に巻き込んでしまって。」

男は頭を掻きながら言う。肩章を見ると・・・2年生のようだ。

「いえ。構いませんよ。それで・・護衛騎士と言われましたが、まさか1日中彼女の側にいて護衛しろと言うのですか?一応俺は聖剣士で、訓練に忙しくて中々彼女の護衛ばかりをしているのは難しいのですが・・・。それに今夜は門番なんです。」
彼等に俺の気持ちを知られる訳にはいかない。努めて冷静に対応する。

「ああ、あまりあの生徒会長の話は真に受けない方がいいぞ。第一、例えお前が護衛を出来なくても・・少なくともジェシカ・リッジウェイの周囲には男が張り付いている事が殆どだから逆に人手がそこで必要なのかと問いたい位だしな。ただあまりにも生徒会長が口うるさくて敵わん。悪いが、適当に空いている時間でジェシカ・リッジウェイが1人でいた場合だけ、見守ってやってくれればいいさ。」

「分かりました、それで良ければ俺の方は問題無いですよ。」
やった!これで彼女の側にいられる理由がはっきり出来た!俺は心の中で喜びに打ち震えた。

「それじゃ、今日の昼休み・・食事を終えたら生徒会室に来てくれるか?詳しい話はそこでするから。あ、そうそう。俺の名前はテオだ。よろしくな、マシュー。」

「はい、よろしくお願いします。テオ先輩。」

これが俺とテオ先輩の出会いだった。



昼休み—

俺は言われた通り、生徒会室へとやってきた。
コンコン
ドアをノックする。すると、すぐにドアが開けられてテオ先輩が顔を覗かせた。

「おお、来てくれたか。それじゃ・・・早速だが・・実はコーヒーが飲みたくてな。話をしながら一緒にカフェに行こう。」

「はあ・・。」
随分マイペースな先輩の様であった。


「え?彼女には話は何も伝わっていないんですか?」

「ああ、そうなんだよ。生徒会長はいつも強引だからなあ・・・困った男だ。」

歩きながら俺とテオ先輩は話をしている。
・・・それにしても驚きだ。まさか護衛騎士の話はまだ彼女の耳にも入っていないなんて。勝手に俺が護衛騎士になったと知ったら・・・彼女はどう思うだろうか?嫌がられたりは・・しないだろうか?
いらぬ心配が頭をよぎる。そんな様子の俺を先輩は気が付いたのか声を掛けて来た。

「まあ、それ程深刻にとらえるなって、全ての責任は生徒会長1人が取る事になっているから、あまりお前は気にする事は無いって・・・。ん?おい、あれを見ろよ!」

不意にテオ先輩が1軒のカフェを指さした。なんと、そこに居たのはジェシカだったのだ。しかも・・・たった1人きりで!

「ふう~ん。1人でいるとは珍しいな。よし、それじゃ俺が先に中へ入って話をしてくるから、お前は怪しい人物が周囲にいなか見張っていてくれるか?」

「はい、いいですよ。」
俺が応えるとテオ先輩はカフェへ入って行った。

店内の様子を見ると、何やら2人は話し込んでいる。そしてテオ先輩が俺の方を見て目配せをした。
よし。
俺はカフェの窓に近寄り、コンコンとノックをした。
それに驚いた様に振り向くジェシカ。彼女は俺を見ると驚いた様に目を見開く。

テオ先輩はその後、一言二言ジェシカに声掛けをしてカフェを出て行く。
程なくして俺の前に現れると言った。

「ほら、ジェシカが待ってる。早く行ってやれ。」

「はい、分かりました。」

そして俺はジェシカの元へ向かった—。



 本当は今日はずっとジェシカの側にいたかったが、タイミングの悪い事に今夜は俺が門番を担当する日だった。名残惜しいが教室前でジェシカに別れを告げ、つい愛おしさが募って、ジェシカの頭に手を置いた時・・・
黒髪の学生が俺を物凄い形相で睨み付け、ジェシカをグイッと自分の胸に囲い込んだ。
え・・?一体誰だ。この学生は・・・?初めて見る顔だ。転入せいだろうか?しかも珍しい事に黒髪をしている。更に特徴的なのが左右の瞳の色が違う事。
明らかに周囲とは異なる外見をしている。
何だろう・・・。この学生の身に纏う雰囲気は・・何となく魔族を彷彿とさせる佇まいをしているではないか。

「ジェシカに・・何をしていたんだ?」

男は睨み付けながら俺に問いかけて来た。

「ま、待って下さい!ドミニク様。彼は・・・。」

ジェシカは焦りながら男の名前を呼ぶ。そうか、彼はドミニクと言うのか・・・。

「ジェシカには聞いていない。俺はこの男に尋ねているのだ。」

随分喧嘩腰に話をしてくる男だなあ・・・。俺は内心面倒臭いと思いながらも俺がどのような経路でジェシカの護衛騎士になったのか、かいつまんで説明した。
ジェシカが何度も命の危機に晒されて来た事、だから生徒会長の依頼で聖剣士である俺が護衛騎士に選ばれた事を教えてあげた。

すると見る見るうちに目の前の男が顔色を変えていく・・・。
そうか。やはり彼は知らなかったのだな?
だから俺は最後に言った。

本当にジェシカが大事なら彼女から離れない事だね。と―。




2

ジェシカの護衛騎士になった翌朝・・・。とても幸せな事があった。

今、彼女はどうしているだろうか?学生寮を出ながら、ジェシカの事を考えていると突然近くの植え込みがガサガサッと動いた。
え・・?何だ?驚いて足を止めると、何とそこからジェシカが地面を這うように出てきたじゃないか。

「う、うわ?!ジェ、ジェシカ?!こんな所で何をしていたの?!」
これには流石の俺も驚いた。するとジェシカは俺を見上げて、安堵したかのような笑顔を見せると言った。

「マ・・マシュー。良かった・・貴方に会えて・・。もう校舎に向かってしまったと思ったから。」

「え?ジェシカ。ひょっとして俺を待つためにこの中に隠れていたの?」
耳を疑うような言葉。まさかジェシカが俺の事を待っていてくれたなんて・・。
思わず顔がほころびそうになるのを堪えて、俺は冷静に言う。

「うん、そうよ。だって・・・他の人達にマシューを待っている事がバレたら騒ぎになるでしょう?だから・・・。」

本当にジェシカは俺を待っていてくれたんだ!思わず感動していると、何やらジェシカは辺りをキョロキョロ見回している。ん?どうしたというのだろう?すると・・。

「マシュー!私と一緒に来て!」

突然ジェシカは俺の手を握り締めると、何処かへ向かって走って?行く。
え?え?一体何処へ連れて行くつもりなのだろうか・・・?

 着いた先は今はもう使われていない旧校舎の中庭。

一体これはどういう状況なのだろう・・・?
俺は今壁に背中を押し付ける形で、ジェシカに追い詰められていた。ジェシカは俺の両脇の壁に手を付けると、至近距離で俺を見上げている。
こ、これは・・・。ジェシカの顔が至近距離にある。流石の俺もいつもの冷静さを保てず、思わず顔が赤らんでしまう。しかし、それを知ってか知らずかジェシカはいつもと変わらぬ様子で俺に門の鍵を手に入れたと告げてきたのだ。
え?聞き間違いか?俺はキョトンとした顔でジェシカを見つめる。



 すると俺の反応に焦れたのか、ジェシカが肩から下げていた鞄の中から2本の鍵を出してきた。

「!こ、これは・・・?」
俺はそのカギを見て衝撃を受けた。この2本の鍵からは凄まじい魔力を感じる。
するとジェシカはとんでもない事を告白して来た。
自分には魔法は使えないけれども、眠っている間に強く念じた物を作る事が出来る力を持っており、昨夜門の鍵が欲しいと祈りながら寝たら夢の中にこの鍵が現れ、目覚めたら実際にこの鍵が現れたそうだ。
興奮しまくっているジェシカはさらにグイッと距離を縮めて鍵を俺に見せて来る。
う・・・ち、近すぎる・・・。駄目だ、顔が赤くなってしまう。

 するとそれに気づいたのかジェシカが距離を置くと、俺が門番の時に『狭間の世界の鍵』を使わせて欲しいと頭を下げて頼んで来るでは無いか。
これには流石の俺も驚いた。
「え・・ええ~っ!そ、そんな無茶言うなよ。大体、どちらの鍵が狭間の世界の鍵か分かってるの?」

「勿論!」

やけに自信たっぷりに返事をするジェシカだけど・・・本当なのだろうか?
さらに俺の言うことなら何でも聞くからと言って来たので、俺の中である願望が芽生えて来た。
ジェシカと一緒に今度の休暇を過ごしたい・・・!
だから俺は言った。
「それじゃ、今度の休暇の日は俺とデートして貰おうかな?」
辺にジェシカに意識させないように軽いノリで俺はウィンクしながら言ってみた。
でも内心は緊張しまくっていたのは言うまでもない。

しかし、何故かジェシカは考え込んでしまう。
え?やっぱり・・・俺とデートなんて嫌なのだろうか・・・?暗い気持ちになりかけた時に、俺の気持ちとは裏腹な事をジェシカは言って来た。

「私は別に構わないんだけど、他の人達が何て言うか・・・。」

ああ、そうか。ジェシカは彼等に気を使ってるのか。何もそこまで気にする事は無いのに。
だから俺は試しに質問してみた。
「ジェシカは恋人いるの?」

そんな人はいないとすぐに首を振るジェシカ。そうか!やっぱりジェシカには想い人がいないという事だね?だとしたら・・・俺にもまだ望みはあるのかな?
よし、ここはジェシカには悪いけど君の人の好い所に付け込ませてもらうよ。
 そこで俺は強引にジェシカと約束を取り付けて彼女の気が変わらないうちにと急いでその場を去ろうとすると、何故か制服の端を掴まれ、引き留められる。

「ね、ねえ。ちょっと待って。そ、そんな簡単に約束出来ないよ・・・。」

ジェシカは口籠りながら言う。

「どうして?さっき構わないって言ってくれたじゃ無いか?」
・・・やっぱりまだ決心してくれないのか・・?少し落胆した気持ちになり、つい俺は憧れだったジェシカに嫌みな言い方をしてしまった。
 ジェシカはこの学院で女生徒達から人気のある男子学生達に気に入られている女性だからねと・・。

 するとジェシカは意外な事を言って来た。私と一緒に出掛けられる口実を考えてくれと。え?それじゃ・・・本当に俺と出掛けるのを前向きに考えてくれてるんだね?
だから俺は冗談めかして言った。
「口実か・・・う~ん・・・口実ねえ・・。あ、それならこれでいいんじゃない?俺達は正式にお付き合いする事になりましたって言うのは。」
照れ隠しに最後に手をポンと打ってみる。

 しかしジェシカからは恨みがましい目で見られてしまった。
その後も2人で外出の口実について押し問答していると、ジェシカは俺の腕に抱き付いて来た。
「!」
思わず顔が赤面しそうになるのを必死で堪える。

 その時・・・アラン王子達が俺とジェシカの前に現れた。
彼等は寄ってたかって俺とジェシカを責め立てる。アラン王子は今にも怒りで切れそうな一歩手前である。
ははあん・・・。これは思った以上に彼等は重症の様だ。
「ああ・・・成程、こういう訳か。これじゃ確かに困ってしまうよね。」
俺はアラン王子を見て呟いた。
よし、ならば・・・。
俺は指をパチンとならした—。


  俺の催眠暗示にかかり、立ち去って行くアラン王子達をジェシカは口をぽかんと開けたまま見送っていた。フフ・・・可愛いなあ。思わず彼女の愛らしい姿を見て笑みが浮かんでしまった。

「あ・・・あの・・マシュー。今のはもしかして・・・。」

「そう、今のが催眠暗示さ。」
俺は当然のように答える。

「だ、だってアラン王子達・・・・まるで私達の姿が見えていない様子だったけど?あれも催眠暗示で出来るものなの?」

「ああ、勿論。だって俺とジェシカの姿が見えていたらまずいだろう?だから俺達の姿は一時的に認識出来なくしたのさ。」
そこまで言って俺は気が付いた。待てよ?催眠暗示か・・・。
これを使えば・・・。だけど、俺が彼ら全員に催眠暗示をかけるのは難しい。それならジェシカ自身に俺の催眠暗示能力を分け与えて、彼女自身から彼等に暗示をかけてあげれば・・・。しかし、あの方法は・・・。
俺はジェシカの唇を見つめた。
だ、駄目だ・・!俺には出来そうに無いっ!なら今は俺自身に暗示をかけてしまうしかないっ!心を無にするあの暗示を・・・!
俺は口元で素早く呪文を唱えた。
「どうしたの?マシュー?」

ジェシカが首を傾げて尋ねて来る。・・・よし、呪文が完成した!

俺はジェシカに向き直ると、両肩を掴んだ。

「え?マシュー?」

その次の瞬間、俺は自分の唇をジェシカに強く重ねた—。

てっきりジェシカに抵抗されるのでは無いかと思ったが、彼女は自分の身に起こったことが信じられないのか、無抵抗だ。よし、ならば・・・。
もっと完璧な催眠暗示を彼女に・・・!俺はますます強くジェシカを抱きしめ・・。

数分後・・・・。
「ん・・・・。」
俺は唇を離すと、ジェシカはすっかり放心状態になっていた。

「プハッ!!」

ジェシカが大きく息を吐く。しまった・・・つい、やり過ぎてしまった。
「大丈夫?ジェシカ。」
心配になり俺が声を掛けると・・・。

「な・な・な・・・突然なにするのよ!!」

ジェシカが顔を真っ赤に染めて抗議した。

「い・い・一体どういうつもりなのよ、マシュー!。な、何で突然キスを・・し、しかもあんなキスをしてきたの?!だ、大体私達、そんな雰囲気すら無かったよね?!」

うん、確かにジェシカの言う通りかもしれない。だけど、俺の気持ちは・・。
「あ・・・ごめん。でも事前に話せばジェシカに拒否されそうな予感がしたから・・・。」
でも確かにジェシカからしてみれば恋人でも何でも無い男から激しい口付けをされれば当然怒りたくなるのも無理は無い。
俺は必死で謝った。
何故あのような真似をジェシカにしたのか白状しなければ・・。

 ジェシカに俺の催眠暗示の能力を分けた事を説明すると、意外な事にジェシカはすんなりとその事実を受け入れてくれた。
それどころか・・・。

「マシュー。私の為に催眠暗示の力を分けてくれたんだよね?ありがとう。そして・・・怒ってごめんね。」

え?ジェシカ・・・?許してくれるの?強引に君の唇を奪ってしまった俺を・・?
普通だったら引っぱたかれたり、大声で騒がれたり、最悪の場合は退学にされかねない行為だったかもしれないのに・・・?
改めてジェシカの心の広さに感動してしまった。

この瞬間、もうこれ以上俺は自分の感情を押さえる事は不可能だと悟った。

ジェシカ・・・君が好きだ。大好きだよ—。
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