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プロローグ
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帝国歴280年7月7日―
私は全く気乗りがしないのに・・年頃で未婚の伯爵令嬢という理由だけで、この国の王子『アンリ・ベルナール』の婚約者候補の1人として王宮に呼ばれた。そして半年にわたり王宮に仮住まいさせられ、王妃になる為の様々な訓練を受けさせられた。その結果・・・何故か最終試験で私が選ばれて、王子の婚約者となってしまったのだが・・。
ゴーン
ゴーン
ゴーン
青空の下・・美しい花畑で、鐘の音がうるさいくらいに響き渡っている。
次の瞬間、胸に激しい痛みを感じ、胸元を見て驚いた。何と私の胸には深々と剣が突き刺さっていたからだ。
え・・?嘘・・?これは一体・・・何・・?
あまりの出来事に一瞬何が自分の身に起きているのかが分からず、私は自分の胸を貫いている人物を確認しようと顔を上げた。
「え・・・?ゴフッ!」
一声発した途端に何かがこみあげ、鉄のような匂いと共に、大量に口から血を吐き出してしまった。
「ゴホンッ!ゴホッ!!」
苦しい・・胸が焼き切れそうな痛みと共に、急激に遠のく意識。い・・一体誰が私を・・?
もう自分が助からないのは分かり切っていた。でも最後に・・私を殺した人物を見届けなければ・・。そして私は相手の顔を確認して驚愕した。
そ、そんな・・嘘でしょう・・?
何と、私を殺したのは・・婚約者となった『アンリ・ベルナール』様の幼馴染であり、護衛騎士の『ユベール・マルタン』だったのだから・・・。
な、何故私が彼に・・・?ショックと痛みでグラリと体が大きく傾く。
ドサッ!
とうとう自分の身体を支えきれずに、私は花畑の上に倒れてしまった。地面に身体を激しく打ち付けてしまったけれども・・既に私の身体は痛みを感じなくなっていた。
ユベール様・・・何故・・私を・・・?
ザッザッ・・・
花を踏みしめるようにユベール様の足音が近づいてきて・・私の傍でピタリと止まった。
「『シルビア・ルグラン』。お前を・・王子の結婚相手にさせるわけにはいかない。悪いが・・・ここで死んでもらう。」
ど・・うし・・て・・・。私が・・・一体何をしたっていうの・・・?
ゴーン
ゴーン
ゴーン
ますます鐘の音が大きく響き渡っている・・・。
悔しい・・・こんな・・・理由も分からず・・いきなり殺されるなんて・・・。
え・・・?いきなり・・?
いいえ。違う・・・私が死を迎えるのは・・これが初めてじゃない・・・。
そうだ、思いだした・・・。今度の死で・・・12回目になるんだ・・・。
何故か突如、過去の死の記憶が一気に蘇ってきた。でも・・何故・・死の間際になって思い出すなんて・・・・。
だから、私は願った。
神様・・・もし、まだ次の機会があるならば・・どうかこの記憶が引き継がれますように・・・。
ゴーン
ゴーン
ゴーン
大きな鐘の音が鳴り響く中・・・私は花畑の中で12回目の死を迎えた―。
私は全く気乗りがしないのに・・年頃で未婚の伯爵令嬢という理由だけで、この国の王子『アンリ・ベルナール』の婚約者候補の1人として王宮に呼ばれた。そして半年にわたり王宮に仮住まいさせられ、王妃になる為の様々な訓練を受けさせられた。その結果・・・何故か最終試験で私が選ばれて、王子の婚約者となってしまったのだが・・。
ゴーン
ゴーン
ゴーン
青空の下・・美しい花畑で、鐘の音がうるさいくらいに響き渡っている。
次の瞬間、胸に激しい痛みを感じ、胸元を見て驚いた。何と私の胸には深々と剣が突き刺さっていたからだ。
え・・?嘘・・?これは一体・・・何・・?
あまりの出来事に一瞬何が自分の身に起きているのかが分からず、私は自分の胸を貫いている人物を確認しようと顔を上げた。
「え・・・?ゴフッ!」
一声発した途端に何かがこみあげ、鉄のような匂いと共に、大量に口から血を吐き出してしまった。
「ゴホンッ!ゴホッ!!」
苦しい・・胸が焼き切れそうな痛みと共に、急激に遠のく意識。い・・一体誰が私を・・?
もう自分が助からないのは分かり切っていた。でも最後に・・私を殺した人物を見届けなければ・・。そして私は相手の顔を確認して驚愕した。
そ、そんな・・嘘でしょう・・?
何と、私を殺したのは・・婚約者となった『アンリ・ベルナール』様の幼馴染であり、護衛騎士の『ユベール・マルタン』だったのだから・・・。
な、何故私が彼に・・・?ショックと痛みでグラリと体が大きく傾く。
ドサッ!
とうとう自分の身体を支えきれずに、私は花畑の上に倒れてしまった。地面に身体を激しく打ち付けてしまったけれども・・既に私の身体は痛みを感じなくなっていた。
ユベール様・・・何故・・私を・・・?
ザッザッ・・・
花を踏みしめるようにユベール様の足音が近づいてきて・・私の傍でピタリと止まった。
「『シルビア・ルグラン』。お前を・・王子の結婚相手にさせるわけにはいかない。悪いが・・・ここで死んでもらう。」
ど・・うし・・て・・・。私が・・・一体何をしたっていうの・・・?
ゴーン
ゴーン
ゴーン
ますます鐘の音が大きく響き渡っている・・・。
悔しい・・・こんな・・・理由も分からず・・いきなり殺されるなんて・・・。
え・・・?いきなり・・?
いいえ。違う・・・私が死を迎えるのは・・これが初めてじゃない・・・。
そうだ、思いだした・・・。今度の死で・・・12回目になるんだ・・・。
何故か突如、過去の死の記憶が一気に蘇ってきた。でも・・何故・・死の間際になって思い出すなんて・・・・。
だから、私は願った。
神様・・・もし、まだ次の機会があるならば・・どうかこの記憶が引き継がれますように・・・。
ゴーン
ゴーン
ゴーン
大きな鐘の音が鳴り響く中・・・私は花畑の中で12回目の死を迎えた―。
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