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1-1 13回目の目覚めの朝
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ゴーン
ゴーン
ゴーン
頭の中で微かに鐘の鳴り響く音が聞こえてくる・・・。え・・?鐘・・?!
「鐘の音?!」
ガバッと飛び起き、私は目を見張った。何故ならそこはベッドの上で、しかも私の見慣れた自室だったからだ。
「え・・?どうして私・・ここにいるの・・・?それに・・私は胸を剣で貫かれて死んだはず・・。」
そこまで口に出して、私は今までの記憶が残されていることに気が付いた。
「そうだわ・・・私はまた7月7日に殺されたんだわ・・。そして・・この部屋で目が覚めたという事は・・またおそらく半年前に戻った・・?」
私は自分が長袖のネグリジェを着ているのを見て、そう判断した。それに部屋の中に設置してある暖炉では小さな炎がパチパチと燃えている。
ベッドから起き上がり、足元に置いてあるスリッパに足を通して床に降り立った。そして掃き出し窓の淡いピンク色のカーテンをシャッと開けた。
「やっぱり・・・!」
部屋から見える窓の外は一面の銀世界だった。殺されたときの私は半そでのドレスを身にまとい、狂ったように咲き乱れる花畑の中でこの世を去ってしまった。けれど今は眩しい太陽の下、降り積もった雪が太陽に照らされてキラキラと光り輝いている。
「でも・・・こんな事今まで一度も無かったわ・・・。前回ベッドの上で目覚めた時は過去に殺されてきた記憶も何もかも無かったというのに、殺される直前で全ての記憶が戻ったわ。そして今回は・・・私が今まで12回も殺されてきた記憶が全て残っている・・・。という事は・・・。」
私はポンと手を叩くと言った。
「そうよっ!私は今まで自分がどんな状況で殺されたのか全て知っている・・という事は、逆に殺されない方法を知っているという事よね?!」
となると、話は早い。12回も自分の人生をやり直しているのだから、もう今の私には次に何が待ち受けているか知っている。
「のんびりしていられないわっ!」
慌ててクローゼットにかけよると、扉を開けた。そして外出着用のドレスに手を伸ばし、大急ぎで着替えを始めた。急いでこの屋敷を出ないと大変な事になってしまう。
10分ほどで着替えを終えると、次に二つのトランクケースを自室の収納棚から引っ張り出し、当面必要な衣類を片っ端から詰め込んでいく。
「よし、詰め込んだわ!次は・・・。」
部屋の中をきょろきょろ見渡し、ドレッサーに目を付けた。
「次は宝石類よっ!」
急いでドレッサーに向かうと、引き出しを開けた。中には宝石をふんだんに使用したアクセサリーがはいっている。それらを全てかき集め、未使用の化粧ポーチに開けると、これもトランクケースに詰め込んだ。
「当面・・・これだけのアクセサリーがあれば・・お金に換えて生活出来そうね。」
満足げに呟き、私はコートを羽織った。
カチャ・・・・
静かにドアを開けると、まだ廊下はシンと静まり返っている。今の時刻は6時半だ。あと30分もすればメイドが私を起こしに部屋をおとずれる。その前に早く逃げなくては・・。
「よ・・よし、誰もいないわね・・・?」
ゆっくり部屋を出ると、私はなるべく音をたてないように二つの大きなトランクケースを引きずりながら、エントランス目指して歩き出した―。
****
私は今厩舎へとやってきていた。
「ふう~・・・ここまでくれば安心ね。」
薄暗い厩舎で愛馬に荷物を括り付けながらため息をついたとき・・・・。
「何をしているのだ?シルビア。」
良く知った声が背後で聞こえた。ま、まさか・・・・。私はゆっくり背後を振り向き・・絶望した。
声の主は私の父・・・『エドモンド・ルグラン』伯爵だった。
嫌がる私を無理やり王宮へ行かせ、私の死につながる要因を作った重要人物・・。
「お・・・お父様・・・。お、おはようございま・・・す・・。」
私は絶望的な気持ちで父に朝の挨拶をした―。
ゴーン
ゴーン
頭の中で微かに鐘の鳴り響く音が聞こえてくる・・・。え・・?鐘・・?!
「鐘の音?!」
ガバッと飛び起き、私は目を見張った。何故ならそこはベッドの上で、しかも私の見慣れた自室だったからだ。
「え・・?どうして私・・ここにいるの・・・?それに・・私は胸を剣で貫かれて死んだはず・・。」
そこまで口に出して、私は今までの記憶が残されていることに気が付いた。
「そうだわ・・・私はまた7月7日に殺されたんだわ・・。そして・・この部屋で目が覚めたという事は・・またおそらく半年前に戻った・・?」
私は自分が長袖のネグリジェを着ているのを見て、そう判断した。それに部屋の中に設置してある暖炉では小さな炎がパチパチと燃えている。
ベッドから起き上がり、足元に置いてあるスリッパに足を通して床に降り立った。そして掃き出し窓の淡いピンク色のカーテンをシャッと開けた。
「やっぱり・・・!」
部屋から見える窓の外は一面の銀世界だった。殺されたときの私は半そでのドレスを身にまとい、狂ったように咲き乱れる花畑の中でこの世を去ってしまった。けれど今は眩しい太陽の下、降り積もった雪が太陽に照らされてキラキラと光り輝いている。
「でも・・・こんな事今まで一度も無かったわ・・・。前回ベッドの上で目覚めた時は過去に殺されてきた記憶も何もかも無かったというのに、殺される直前で全ての記憶が戻ったわ。そして今回は・・・私が今まで12回も殺されてきた記憶が全て残っている・・・。という事は・・・。」
私はポンと手を叩くと言った。
「そうよっ!私は今まで自分がどんな状況で殺されたのか全て知っている・・という事は、逆に殺されない方法を知っているという事よね?!」
となると、話は早い。12回も自分の人生をやり直しているのだから、もう今の私には次に何が待ち受けているか知っている。
「のんびりしていられないわっ!」
慌ててクローゼットにかけよると、扉を開けた。そして外出着用のドレスに手を伸ばし、大急ぎで着替えを始めた。急いでこの屋敷を出ないと大変な事になってしまう。
10分ほどで着替えを終えると、次に二つのトランクケースを自室の収納棚から引っ張り出し、当面必要な衣類を片っ端から詰め込んでいく。
「よし、詰め込んだわ!次は・・・。」
部屋の中をきょろきょろ見渡し、ドレッサーに目を付けた。
「次は宝石類よっ!」
急いでドレッサーに向かうと、引き出しを開けた。中には宝石をふんだんに使用したアクセサリーがはいっている。それらを全てかき集め、未使用の化粧ポーチに開けると、これもトランクケースに詰め込んだ。
「当面・・・これだけのアクセサリーがあれば・・お金に換えて生活出来そうね。」
満足げに呟き、私はコートを羽織った。
カチャ・・・・
静かにドアを開けると、まだ廊下はシンと静まり返っている。今の時刻は6時半だ。あと30分もすればメイドが私を起こしに部屋をおとずれる。その前に早く逃げなくては・・。
「よ・・よし、誰もいないわね・・・?」
ゆっくり部屋を出ると、私はなるべく音をたてないように二つの大きなトランクケースを引きずりながら、エントランス目指して歩き出した―。
****
私は今厩舎へとやってきていた。
「ふう~・・・ここまでくれば安心ね。」
薄暗い厩舎で愛馬に荷物を括り付けながらため息をついたとき・・・・。
「何をしているのだ?シルビア。」
良く知った声が背後で聞こえた。ま、まさか・・・・。私はゆっくり背後を振り向き・・絶望した。
声の主は私の父・・・『エドモンド・ルグラン』伯爵だった。
嫌がる私を無理やり王宮へ行かせ、私の死につながる要因を作った重要人物・・。
「お・・・お父様・・・。お、おはようございま・・・す・・。」
私は絶望的な気持ちで父に朝の挨拶をした―。
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