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第77話 デリクさんからの報告
「こんばんは、ベルモンド子爵、アンジェラさん。そして…はじめまして。ベルモンド婦人にダンテ様」
デリクさんは部屋に入るとすぐに深々と頭を下げてきた。
「「「「ようこそお越しくださいました」」」」
私達の家族は息がぴったり、全員席を立ち上がり、声を揃えてデリクさんに挨拶をした。
「どうぞ、こちらへお掛け下さい」
父は早速、デリクさんに一人掛けのソファを勧める。
「ありがとうございます」
デリクさんは一礼すると着席し、すぐに語り始めた。
「本日は夜分にいきなり伺ってしまい大変申し訳ございません」
「いいえ、お気になさらないで下さい。それで本日のご要件を伺っても宜しいですか?」
父がデリクさんに丁寧に質問した。
「はい、まずはニコラスの事についてです。本日またしても彼がアンジェラさんに失礼な態度を取ったことを彼に代わって謝罪させて下さい。本当に大変申し訳ございませんでした」
そして深々と頭を下げてきた。
「そ、そんな。ニコラス様の事でデリクさんが謝罪されることはありません。どうか顔を上げて下さい」
まさか、デリクさんが変わりに謝罪をしてくるとは思いもせず、私は慌てて声を掛けた。
「ええ、アンジェラの言うとおりです。彼の取った行動をデリクさんが謝罪する必要は全くありませんわ」
母が初めてデリクさんに声を掛けた。
「いえ…。ですが、彼の行動はどう見てもアンジェラさんに対する八つ当たりだと思います。なので早速コンラート伯爵家には本日の事を報告させて頂きました。そしてニコラスは早速罰を受けましたよ」
デリクさんの言葉に私達は素早く反応した。
「罰…ですか?それは一体どのような罰だったのでしょう?」
気の所為だろうか?兄の声が何故か弾んで聞こえる。
「ええ、是非お聞かせ頂けませんか?」
父は身を乗り出している。…かく言う私もニコラスがどんな罰を受けたのか気になるところだ。
「はい。ニコラスは伯爵から善意で住まわせて貰っていた家をとうとう追い出されました。彼は居場所を失い、これからは自分で住む家を探さなければならなくなりました。暫くの間は伯爵から分けてもらった財産で生活出来るでしょうが…それも恐らく時間の問題でしょう」
「そ、そうなのですか?」
デリクさんの言葉は流石の私も多少は驚いてしまった。仮にも伯爵にとってニコラスは一人息子であるはずなのに、そこまでばっさり切り捨てるとは思いもしていなかった。
「ですが、一応ニコラスに監視はつけてあります。彼がこの先、心を入れ替えるなら住む家をまた与えても良いとコンラート伯爵は考えているようですが、この先またしてもアンジェラさんに絡んでくるかもしれません。その時はすぐに私に教えて頂けますか?彼に然るべき罰を再び与えますので。何しろ…」
不意にデリクさんは立ち上がり、私の前に跪いた。
「アンジェラさんは私の大切な婚約者でいらっしゃいますから」
そして笑みを浮かべて私を見た―。
デリクさんは部屋に入るとすぐに深々と頭を下げてきた。
「「「「ようこそお越しくださいました」」」」
私達の家族は息がぴったり、全員席を立ち上がり、声を揃えてデリクさんに挨拶をした。
「どうぞ、こちらへお掛け下さい」
父は早速、デリクさんに一人掛けのソファを勧める。
「ありがとうございます」
デリクさんは一礼すると着席し、すぐに語り始めた。
「本日は夜分にいきなり伺ってしまい大変申し訳ございません」
「いいえ、お気になさらないで下さい。それで本日のご要件を伺っても宜しいですか?」
父がデリクさんに丁寧に質問した。
「はい、まずはニコラスの事についてです。本日またしても彼がアンジェラさんに失礼な態度を取ったことを彼に代わって謝罪させて下さい。本当に大変申し訳ございませんでした」
そして深々と頭を下げてきた。
「そ、そんな。ニコラス様の事でデリクさんが謝罪されることはありません。どうか顔を上げて下さい」
まさか、デリクさんが変わりに謝罪をしてくるとは思いもせず、私は慌てて声を掛けた。
「ええ、アンジェラの言うとおりです。彼の取った行動をデリクさんが謝罪する必要は全くありませんわ」
母が初めてデリクさんに声を掛けた。
「いえ…。ですが、彼の行動はどう見てもアンジェラさんに対する八つ当たりだと思います。なので早速コンラート伯爵家には本日の事を報告させて頂きました。そしてニコラスは早速罰を受けましたよ」
デリクさんの言葉に私達は素早く反応した。
「罰…ですか?それは一体どのような罰だったのでしょう?」
気の所為だろうか?兄の声が何故か弾んで聞こえる。
「ええ、是非お聞かせ頂けませんか?」
父は身を乗り出している。…かく言う私もニコラスがどんな罰を受けたのか気になるところだ。
「はい。ニコラスは伯爵から善意で住まわせて貰っていた家をとうとう追い出されました。彼は居場所を失い、これからは自分で住む家を探さなければならなくなりました。暫くの間は伯爵から分けてもらった財産で生活出来るでしょうが…それも恐らく時間の問題でしょう」
「そ、そうなのですか?」
デリクさんの言葉は流石の私も多少は驚いてしまった。仮にも伯爵にとってニコラスは一人息子であるはずなのに、そこまでばっさり切り捨てるとは思いもしていなかった。
「ですが、一応ニコラスに監視はつけてあります。彼がこの先、心を入れ替えるなら住む家をまた与えても良いとコンラート伯爵は考えているようですが、この先またしてもアンジェラさんに絡んでくるかもしれません。その時はすぐに私に教えて頂けますか?彼に然るべき罰を再び与えますので。何しろ…」
不意にデリクさんは立ち上がり、私の前に跪いた。
「アンジェラさんは私の大切な婚約者でいらっしゃいますから」
そして笑みを浮かべて私を見た―。
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