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第7章 13 オリエンテーリング ⑪
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その頃、ルドルフはペアになった赤毛の少年ザックと一緒に山林を歩いていた。
突然ルドルフは足を止めるとザックを振り返った。
「・・・今、何か声が聞こえなかった?」
「え?さ、さあ・・・俺には何も聞こえなかったけど・・?」
ルドルフは足を止めて耳をそばだてた。ザックも耳に手を当てて音を聞き取ろうとしてみたが、聞こえてくるのは風で揺れる木々のざわめきと時折聞こえてくる鳥の鳴き声のみであった。
ルドエルフはじっと立ち止まり、全神経を集中させて音を聞き取ろうとしていたが・・。
「あっちだっ!」
突如山林の中を走り出した。
「お、おいっ!ルドルフッ!どこへ行くんだよっ!」
しかしルドルフはそれに答えず、必死で山林を駆け抜ける。それをザックも必死になって追いかけた。
走りながらルドルフは言い知れぬ程不吉な予感を感じていた。
(何だろう・・・この感じ・・・すごく嫌な予感がする・・・っ!!)
「おい、待ってくれってば!」
ハアハア息を切らせながらザックは必死でルドルフの後を追いかけている。
やがてルドルフの目の前が開けた。するとそこは崖のようになっており、こちらに背を向けたマイクが何やら下を覗き込んで泣き崩れている。
「あ・・あれ・・マイク・・じゃない・・・か・・・何してるんだ・・?」
背後を走っているザックが息を切らせながら言ったが、もうルドルフはそんな言葉に構う余裕も無くなっていた。
ルドルフは泣いているマイクに目もくれず下を覗き込み・・・衝撃的な光景を目の当たりにした。何と10m程の崖下にはぐったりと横たわったヒルダの姿があったのだ。そのすぐそばには巨木がそびえたっていた。
ルドルフはギリリと歯ぎしりをすると、泣き崩れているマイクを無理やり自分の方へ振り向かせ、襟首をつかむと言った。
「マイクッ!ヒルダ様に一体何をしたんだっ!答えろっ!!」
それは今まで誰も見たことが無い程に怒りに満ちたルドルフだった。
「あ・・・ぼ、僕は・・・こんな目に合わせるつもりは・・。」
涙でぐしゃぐしゃになったマイクはとてもまともに話せる状態ではなかった。ルドルフは悔し気にマイクの襟首を離すと、あちこちに生えている木をキョロキョロ見渡した。そしてツルの長く巻き付いた巨木を発見した。そしてそのツルは地面から長く伸びている。
「・・・。」
ルドルフはそのツルを掴むと何度も何度も強く引っ張って強度を確認している。
「お、おい・・・ルドルフ・・まさか・・・。そのツルを使って下に降りるつもりじゃ・・。」
ザックはルドルフの考えが分かったのか、声を振るわせた。
「そうだよ。僕は彼女を助けに行く。君たちはすぐに人を呼んできてくれるかな?」
ルドルフはザックとマイクに言うが、マイクはいまだ泣き続けている。
「ウッ・・・ウッ・・ヒルダ・・・僕のせいで・・。」
するとルドルフは再度マイクの襟首をつかむと言った。
「そうだ!お前のせいでヒルダ様は事故に遭ったんだ!だからその責任を取って誰か人をここに連れてくるんだっ!少しでも悪いことをしたと思っているならなっ!」
ザックはここまでルドルフが感情を露にするのを見たことが無かった。
(この口ぶり・・・ルドルフとヒルダは知り合いなのかもしれない・・。)
「よし、行くぞ、マイク。ルドルフ・・・気をつけろよ?」
ザックに肩をポンと叩かれ、ルドルフは無言で頷いた。そしてザックはマイクを連れてゴール地点へと走って行った。
ルドルフはすぐに地面から長いつたを掘り起こすと、ヒルダが倒れている崖下へツルを放り投げた。かろうじて崖下へ届く長さであることを確認すると、ルドルフは慎重にそのツルを掴んで、倒れているヒルダの元へとゆっくり降りて行った―。
突然ルドルフは足を止めるとザックを振り返った。
「・・・今、何か声が聞こえなかった?」
「え?さ、さあ・・・俺には何も聞こえなかったけど・・?」
ルドルフは足を止めて耳をそばだてた。ザックも耳に手を当てて音を聞き取ろうとしてみたが、聞こえてくるのは風で揺れる木々のざわめきと時折聞こえてくる鳥の鳴き声のみであった。
ルドエルフはじっと立ち止まり、全神経を集中させて音を聞き取ろうとしていたが・・。
「あっちだっ!」
突如山林の中を走り出した。
「お、おいっ!ルドルフッ!どこへ行くんだよっ!」
しかしルドルフはそれに答えず、必死で山林を駆け抜ける。それをザックも必死になって追いかけた。
走りながらルドルフは言い知れぬ程不吉な予感を感じていた。
(何だろう・・・この感じ・・・すごく嫌な予感がする・・・っ!!)
「おい、待ってくれってば!」
ハアハア息を切らせながらザックは必死でルドルフの後を追いかけている。
やがてルドルフの目の前が開けた。するとそこは崖のようになっており、こちらに背を向けたマイクが何やら下を覗き込んで泣き崩れている。
「あ・・あれ・・マイク・・じゃない・・・か・・・何してるんだ・・?」
背後を走っているザックが息を切らせながら言ったが、もうルドルフはそんな言葉に構う余裕も無くなっていた。
ルドルフは泣いているマイクに目もくれず下を覗き込み・・・衝撃的な光景を目の当たりにした。何と10m程の崖下にはぐったりと横たわったヒルダの姿があったのだ。そのすぐそばには巨木がそびえたっていた。
ルドルフはギリリと歯ぎしりをすると、泣き崩れているマイクを無理やり自分の方へ振り向かせ、襟首をつかむと言った。
「マイクッ!ヒルダ様に一体何をしたんだっ!答えろっ!!」
それは今まで誰も見たことが無い程に怒りに満ちたルドルフだった。
「あ・・・ぼ、僕は・・・こんな目に合わせるつもりは・・。」
涙でぐしゃぐしゃになったマイクはとてもまともに話せる状態ではなかった。ルドルフは悔し気にマイクの襟首を離すと、あちこちに生えている木をキョロキョロ見渡した。そしてツルの長く巻き付いた巨木を発見した。そしてそのツルは地面から長く伸びている。
「・・・。」
ルドルフはそのツルを掴むと何度も何度も強く引っ張って強度を確認している。
「お、おい・・・ルドルフ・・まさか・・・。そのツルを使って下に降りるつもりじゃ・・。」
ザックはルドルフの考えが分かったのか、声を振るわせた。
「そうだよ。僕は彼女を助けに行く。君たちはすぐに人を呼んできてくれるかな?」
ルドルフはザックとマイクに言うが、マイクはいまだ泣き続けている。
「ウッ・・・ウッ・・ヒルダ・・・僕のせいで・・。」
するとルドルフは再度マイクの襟首をつかむと言った。
「そうだ!お前のせいでヒルダ様は事故に遭ったんだ!だからその責任を取って誰か人をここに連れてくるんだっ!少しでも悪いことをしたと思っているならなっ!」
ザックはここまでルドルフが感情を露にするのを見たことが無かった。
(この口ぶり・・・ルドルフとヒルダは知り合いなのかもしれない・・。)
「よし、行くぞ、マイク。ルドルフ・・・気をつけろよ?」
ザックに肩をポンと叩かれ、ルドルフは無言で頷いた。そしてザックはマイクを連れてゴール地点へと走って行った。
ルドルフはすぐに地面から長いつたを掘り起こすと、ヒルダが倒れている崖下へツルを放り投げた。かろうじて崖下へ届く長さであることを確認すると、ルドルフは慎重にそのツルを掴んで、倒れているヒルダの元へとゆっくり降りて行った―。
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