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11話
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「あら? どうしたの?」
「あ、あのさ……来週もまたデートしない?」
サイラスは真っ赤になりながら尋ねてくる。
「う~ん……そうね……」
取り合えず、私はしつこいブライを追い払うことが出来た。肝心なのはシビルの方だろう。
「どう? だ、だめ……かなぁ?」
「それはシビル次第ね。もしまだシビルがサイラスにしつこく交際を迫って来るようなら、引き続き仲の良いふりをしましょう?」
「うん! 分かったよ!」
笑顔で元気よく頷くサイラスは可愛らしい。
「それじゃ、またね」
「うん! またね!」
こうして私はサイラスに見守られながら家路に就いた――
****
――翌日
私の世界は一変していた。
私はクールビューティ。騒がしいことを好まず、群れるのが嫌い。1人、静かに読書をして過ごす時間をこよなく愛しているのだが……。
「おはよう」
いつものように教室に入ると、その場にいた生徒達が一斉に注目した。
そして次の瞬間、全員が私に駆け寄って来たのだ。
「ステファニーさん、昨日デートしてたよね!?」
「相手はサイラス様でしょう?」
「いつから2人は交際していたの!?」
全員が私を取り囲んで、一斉に質問を投げかけてくる。
「ちょ、ちょっと落ち着いて‥…!」
なのに誰もが聞く耳を持たない。
「動物園でデートしてたでしょう?」
「私は美術館で見たわ!」
「違うよ! 公園だよ!」
ワイワイガヤガヤと叫ぶ星組の生徒、静かな環境を好む私にとっては煩くてたまらない。
「ええ、そうよ! 確かにデートをしたわ。だって私たちは交際中だもの。それ以上話すことは無いわ。それよりサイラスの所へ行くから失礼するわね」
それだけ告げると、たった今入って来た教室を出て行いき、サイラスのいる花組へ向かった。
私のクラスでこれだけ騒がれているなら、きっと今頃サイラスも……。
それを今から確かめに行かなければ!!
私は駆け足で花組へ向かった――
「サイラス様!」
花組の教室へ行くと、サイラスはクラスメイト達に取り囲まれていた。
その中にはシビルの姿もある。
私が教室に現れると、一斉に視線が向けられる。
「あ! ステファニー!」
サイラスが嬉しそうに手を振ると、周囲が騒めく。
「ステファニーが来たぞ」
「いつ見ても綺麗だな~」
「やっぱり2人は交際しているのね!?」
シビルが悔しそうな顔を浮かべているが……文句を言ってくる気配は無い。
よし、この分ならもうシビルはほっておいても大丈夫だろう。
「サイラス様。2人だけでお話があるの。来てくれる?」
チョイチョイと手招きする。
「うん、いいよ! どこでも付き合うよ」
サイラスは笑顔で立ち上がると私の元へやってきて……手を繋いできた。
「さぁ、行こうか? ステファニー」
「え、ええ。行きましょうか?」
たった1日で随分積極的になったサイラスに戸惑いながら、私は頷いた――
****
2人で中庭のベンチに座ると、早速サイラスに尋ねた。
「どうやらうまくいったみたいね。たった1日だけど、もう私たちが恋人同士になった事を皆が認めているみたいじゃない」
「うん、そうなんだよ。それでシビルは、もう諦めると言ってくれたんだよ。もう別の相手を探すって」
ニコニコするサイラス。
「そう。それは良かったわ。だったら、もう恋人同士のフリをする必要も無いわね?
少しの間、皆の見ている前でだけ仲良いふりをして、徐々に距離をあけましょう」
すると私の言葉にサイラスの顔が青ざめる。
「え!? ど、どうして!?」
「だって、私群れるのは好きじゃないのよ」
元々私はこの学園内では、ひとりでいるのが好きなのだ。
まぁ私の立場になってみれば、誰だってそう思うだろう。
「そんなぁ! 嘘だよね!? 昨日あんなに楽しくデートしたよね?」
「ええ、確かに。でも、それは演技だから。大体初めから恋人同士のフリをするって話だったでしょう? ……ねぇ、まさかとは思うけど……ひょっとしてあなたは私のことが好きなの?」
「そ、そうだよ…‥僕はステファニーが好きだったから……シビルに嘘をついたんだよ!」
サイラスは顔を真っ赤にさせて私を見た。
「……あ、やっぱりね」
「ステファニー。僕は君が好きです。どうか僕と正式にお付き合いしてください!」
「それは無理よ。……というか、私はこの学園の誰とも付き合いたくはないのよ」
即答する私。
私は恋愛が嫌いなわけでは無い。むしろ恋愛は大好物だ。何しろ愛読書は恋愛小説なのだから。
だけど、この学園の男子生徒を恋愛対象として見れない重大な理由が私にはあったのだった――
「あ、あのさ……来週もまたデートしない?」
サイラスは真っ赤になりながら尋ねてくる。
「う~ん……そうね……」
取り合えず、私はしつこいブライを追い払うことが出来た。肝心なのはシビルの方だろう。
「どう? だ、だめ……かなぁ?」
「それはシビル次第ね。もしまだシビルがサイラスにしつこく交際を迫って来るようなら、引き続き仲の良いふりをしましょう?」
「うん! 分かったよ!」
笑顔で元気よく頷くサイラスは可愛らしい。
「それじゃ、またね」
「うん! またね!」
こうして私はサイラスに見守られながら家路に就いた――
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――翌日
私の世界は一変していた。
私はクールビューティ。騒がしいことを好まず、群れるのが嫌い。1人、静かに読書をして過ごす時間をこよなく愛しているのだが……。
「おはよう」
いつものように教室に入ると、その場にいた生徒達が一斉に注目した。
そして次の瞬間、全員が私に駆け寄って来たのだ。
「ステファニーさん、昨日デートしてたよね!?」
「相手はサイラス様でしょう?」
「いつから2人は交際していたの!?」
全員が私を取り囲んで、一斉に質問を投げかけてくる。
「ちょ、ちょっと落ち着いて‥…!」
なのに誰もが聞く耳を持たない。
「動物園でデートしてたでしょう?」
「私は美術館で見たわ!」
「違うよ! 公園だよ!」
ワイワイガヤガヤと叫ぶ星組の生徒、静かな環境を好む私にとっては煩くてたまらない。
「ええ、そうよ! 確かにデートをしたわ。だって私たちは交際中だもの。それ以上話すことは無いわ。それよりサイラスの所へ行くから失礼するわね」
それだけ告げると、たった今入って来た教室を出て行いき、サイラスのいる花組へ向かった。
私のクラスでこれだけ騒がれているなら、きっと今頃サイラスも……。
それを今から確かめに行かなければ!!
私は駆け足で花組へ向かった――
「サイラス様!」
花組の教室へ行くと、サイラスはクラスメイト達に取り囲まれていた。
その中にはシビルの姿もある。
私が教室に現れると、一斉に視線が向けられる。
「あ! ステファニー!」
サイラスが嬉しそうに手を振ると、周囲が騒めく。
「ステファニーが来たぞ」
「いつ見ても綺麗だな~」
「やっぱり2人は交際しているのね!?」
シビルが悔しそうな顔を浮かべているが……文句を言ってくる気配は無い。
よし、この分ならもうシビルはほっておいても大丈夫だろう。
「サイラス様。2人だけでお話があるの。来てくれる?」
チョイチョイと手招きする。
「うん、いいよ! どこでも付き合うよ」
サイラスは笑顔で立ち上がると私の元へやってきて……手を繋いできた。
「さぁ、行こうか? ステファニー」
「え、ええ。行きましょうか?」
たった1日で随分積極的になったサイラスに戸惑いながら、私は頷いた――
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2人で中庭のベンチに座ると、早速サイラスに尋ねた。
「どうやらうまくいったみたいね。たった1日だけど、もう私たちが恋人同士になった事を皆が認めているみたいじゃない」
「うん、そうなんだよ。それでシビルは、もう諦めると言ってくれたんだよ。もう別の相手を探すって」
ニコニコするサイラス。
「そう。それは良かったわ。だったら、もう恋人同士のフリをする必要も無いわね?
少しの間、皆の見ている前でだけ仲良いふりをして、徐々に距離をあけましょう」
すると私の言葉にサイラスの顔が青ざめる。
「え!? ど、どうして!?」
「だって、私群れるのは好きじゃないのよ」
元々私はこの学園内では、ひとりでいるのが好きなのだ。
まぁ私の立場になってみれば、誰だってそう思うだろう。
「そんなぁ! 嘘だよね!? 昨日あんなに楽しくデートしたよね?」
「ええ、確かに。でも、それは演技だから。大体初めから恋人同士のフリをするって話だったでしょう? ……ねぇ、まさかとは思うけど……ひょっとしてあなたは私のことが好きなの?」
「そ、そうだよ…‥僕はステファニーが好きだったから……シビルに嘘をついたんだよ!」
サイラスは顔を真っ赤にさせて私を見た。
「……あ、やっぱりね」
「ステファニー。僕は君が好きです。どうか僕と正式にお付き合いしてください!」
「それは無理よ。……というか、私はこの学園の誰とも付き合いたくはないのよ」
即答する私。
私は恋愛が嫌いなわけでは無い。むしろ恋愛は大好物だ。何しろ愛読書は恋愛小説なのだから。
だけど、この学園の男子生徒を恋愛対象として見れない重大な理由が私にはあったのだった――
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