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前世の推し?
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「エミリー・レフカさん。」
「いや、水上羽月さん。」私は思わず相手の顔を凝視した。そこには隣国からの留学生パール・ナルゴンがいた。
「どうして、その名を…」
「僕は輝です。」
「え、」
「地下アイドルとして活動してあなたに応援してもらっていた輝です。覚えていますか?」
「勿論覚えてますよ!と、その前にここは場所も場所なので中庭に行きませんか?」ここは理事長室の真ん前。理事長はいないといえ目立たないわけではない。何しろその真ん前には食堂があるのだから。先程から令嬢たちの視線が気になって気になって仕方ない。
「分かりました。」 にしても輝様がなんでこの世に?輝様は死んだっていうこと?
「どういうことですか?輝様が死んだってことですか?」
「説明すると長くなりますが僕はあなたのことがずっと気になっていました。地下アイドルで他のメンバーよりも圧倒的に人気がない僕をなんであんなに応援してくれるんだろうって。なのにあの日あなたは僕を庇って亡くなってしまった。僕はかなりショックで。それに相まってグループのメンバーが恋愛。貴方が亡くなって一年も経たないうちにグループは解散しました。そして僕は一般企業に就職し、そしてストレスで亡くなりました。この世界とあの世界は時間軸が狂っています。あなたの今までの人生が60年だったり10年だったり。深く考えないほうがいいですね。」
「そうだったんですね…」
「今僕には王太子という肩書がありますが恋愛禁止というルールはありません。エミリー・レフカさん。僕と結婚を前提に付き合ってもらえませんか?」
「へ?」
…………………………………………………………………………
「いやいや、無理です!!!私これでも婚約者いるんですよ!」
「フフ。分かってます。ただ僕は本気です。いつでもかっさらう準備はできてますからね?これから一緒に行動して決めてください。」
「無理ですよ!私なんか地味な女ですし、」
「水色のツヤツヤの髪に澄んだ深緑の瞳。どこが地味なんですか?」
「いや、でも、」
「僕はもう一度いいますが本気です。どうか真剣に考えてください。婚約者はマリ、とかいう女狐と一緒にいますがあなたは気にしていません。それなら僕に勝算はないとも言い切れませんよね?」
「いえ、あの。私輝様は遠くから見て好きな存在だったんです。だけどこんなに近くなったら、好きじゃなくなるかも。」
「今まで近くの距離にいた事ないですし。僕のことをもっと好きになるかもしれないでしょ。そんなチャンス僕は逃しませんよ。では。」彼は私の髪に口づけて去っていった。
「いや、水上羽月さん。」私は思わず相手の顔を凝視した。そこには隣国からの留学生パール・ナルゴンがいた。
「どうして、その名を…」
「僕は輝です。」
「え、」
「地下アイドルとして活動してあなたに応援してもらっていた輝です。覚えていますか?」
「勿論覚えてますよ!と、その前にここは場所も場所なので中庭に行きませんか?」ここは理事長室の真ん前。理事長はいないといえ目立たないわけではない。何しろその真ん前には食堂があるのだから。先程から令嬢たちの視線が気になって気になって仕方ない。
「分かりました。」 にしても輝様がなんでこの世に?輝様は死んだっていうこと?
「どういうことですか?輝様が死んだってことですか?」
「説明すると長くなりますが僕はあなたのことがずっと気になっていました。地下アイドルで他のメンバーよりも圧倒的に人気がない僕をなんであんなに応援してくれるんだろうって。なのにあの日あなたは僕を庇って亡くなってしまった。僕はかなりショックで。それに相まってグループのメンバーが恋愛。貴方が亡くなって一年も経たないうちにグループは解散しました。そして僕は一般企業に就職し、そしてストレスで亡くなりました。この世界とあの世界は時間軸が狂っています。あなたの今までの人生が60年だったり10年だったり。深く考えないほうがいいですね。」
「そうだったんですね…」
「今僕には王太子という肩書がありますが恋愛禁止というルールはありません。エミリー・レフカさん。僕と結婚を前提に付き合ってもらえませんか?」
「へ?」
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「いやいや、無理です!!!私これでも婚約者いるんですよ!」
「フフ。分かってます。ただ僕は本気です。いつでもかっさらう準備はできてますからね?これから一緒に行動して決めてください。」
「無理ですよ!私なんか地味な女ですし、」
「水色のツヤツヤの髪に澄んだ深緑の瞳。どこが地味なんですか?」
「いや、でも、」
「僕はもう一度いいますが本気です。どうか真剣に考えてください。婚約者はマリ、とかいう女狐と一緒にいますがあなたは気にしていません。それなら僕に勝算はないとも言い切れませんよね?」
「いえ、あの。私輝様は遠くから見て好きな存在だったんです。だけどこんなに近くなったら、好きじゃなくなるかも。」
「今まで近くの距離にいた事ないですし。僕のことをもっと好きになるかもしれないでしょ。そんなチャンス僕は逃しませんよ。では。」彼は私の髪に口づけて去っていった。
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