奴隷女と冷徹貴族が、夫婦になるまでの物語

blueblack

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4章

4-6

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(諦めない……、ぜったい、に……っ)
 意識が沈んでいるときは、イく、だとか、感じる、だとか、耳を塞ぎたくなるような喘ぎを漏らしていた。
 また姿勢を変えられようとしているところで、ようやく焦点が合う。

「あら、起きたかしら?」
「淫らに喘いでたわねえ。こっちが恥ずかしくなる。ほら見て、真っ白でどろどろ」

 女の指の間で、ねちゃあ、と愛液が糸を引く。蜘蛛の糸のような粘りに、かあと顔が熱くなった。

「見せないで、ください……っ」
「ど変態」
「……っ! こんなにされたら、誰だって!」

 媚薬を塗りたくられ、2人がかりで責められた全身は、汗と唾液にまみれている。くびれた腰が表す光沢が艶かしい。
 虚勢からか、反駁が荒くなってくるカオルを、女たちはむしろ楽しそうに見ていた。
 そして。

「ひっ……。なんですか、それ……っ」
「三角木馬。……まあ、痛くはないわよ。頂点はゴムだし」
「その代わり、張型はあるけどねえ」

 がらがらと、吊り上げられていく。和式便器に跨るような吊られ方のまま木馬の上で固定されて、カオルは顔を青ざめさせた。
 しかし。

「……っ、はっ、はあっ……っ」
「なに? 泣き叫びなさいよ」

(わたしは、玩具なんかじゃ、ない……)
 身体は縛られても、心は縛らせない。
 暖かく接してくれた人達に、また笑ってもらえるような自分でありたい。
(ぜったい、負けない……っ)
 膣口に張型をあてがわれながら、青白い顔を、笑みの形に歪めた。

「お好きに、どうぞ……。せいぜい、楽しんでください。私は、屈しません」
「ああ、そう」
「じゃあ、啼きなさい」

 がらがらがら、ずぷりっ、と。 
 滑車が一気に回転して、カオルは木馬に貫かれた。

「ひぃ……っ! ――~~~っ!」

 しっとりとした双臀が広がる。太腿で木馬の側面をきゅ、と締める。それでも子宮口まで張型は届いた。じん、と灼熱が体を焼く。

「やあああっ! あああ――っ!」

(イくっ、イく、のは、我慢できない……っ、けど)

「ふぅぅぅうううっ! くっ、んぁああ……っ!」

 絶対にあられもなく乱れたりはしない。正気を保ってやる。
 しかし、耐えられては女貴族側は面白くない。
 木馬責めのカオルを眺めて、姦計を巡らす。

「背中の鞭傷に塩でも塗り込めましょうか」
「浣腸する? でも前半でやると処理が面倒よねえ」
「じゃあ、そうねえ」

 青い仮面が、裂けるように笑った。
 カオルの左手の拘束を解いて、背後にねじり上げる。

「い、いたっ、んああっ!」
「痛がるのか喘ぐのかどっちかにしなさいな。さて、と」

 張型のバイブレーションが止められた。
 熱い息を吐くカオルだが、直後に怖気立つ。
 左手の、薬指を掴まれた。

「触らないでください。お願い、それだけは……っ!」 
「指輪、大事なのねえ。そんな指を、今からお尻にあてがうわけだけど」
「あ、あああ……っ」

 体の柔らかさが仇になった。
 ぎりぎりと左腕を捻られて、背後に回される。薬指、第二関節までを無理やり肛門に押し込まれた。

「や、ああっ! あ、うう……っ!」
「淫らに舞いなさい」

 女は言う。

「騎乗位みたいに腰を振って、みっともなく喘いで笑顔で自慰するの。……少しでも手を抜いたら、わかるわよね?」

(これ以上に押し込まれたら、指輪が……汚れる……っ)

「わかり、ました……」
 カオルに拒否権はなかった。
 右手で体を支えて、腰を浮かせる。今度は前に突き出すように、奥まで受け入れる。
 ずるる、ぱちゅんっ、と肉音が響いた。

「んっ、あ……っ!」
「ほら、もっと激しく」
「こうするのよ。さあ、次は自分で」
「あああっ! あうう――っ!」

 女に腰を持たれて、前後に揺すられながら抽送される。濡れた陰毛が筆のようにベッタリと木馬に愛液を擦り付ける。陰核が擦れて快楽が弾ける。
(イくぅぅあああっ!)

「はあ、はああっ! は、はううっ!」

 左手を中途半端に肛門に埋めたまま、カオルは自慰に踊り狂った。
 女達の目が、興奮にぎらつく。視線を感じながら、淫らに舞う。
(恥ずかしい……っ! 見ないで、見ないで……っ!)
 腰を旋回させると、汗に濡れたくびれが光沢を示す。絹のような白髪が乱れて胸に張り付き、乳首のピンクが一層際立った。木馬をコーティングするような愛液からは、甘い芳香が漂いだす。

「それでもなお、堕ちないのね」
「いいわ。そのままイきなさい」

 乱れながらも、いまだに青い目には意思が宿っていた。だから、興奮する。

「お尻に指を突っ込んで、木馬で自慰に耽って、それで睨んでも滑稽よ」
「イくのね。目が細まってきた」
「あ、ぅぅうううっ! ――――っ!」

(耐えるの、無理……っ! こんなの、っくううう!)
 唇の端から垂れた唾液が飛び散るほどの胴震いを見せて、カオルは悔しげに眉を寄せた。
 青い目を恥辱に細め、腰を反らして淫部を晒し、木馬の上で絶頂した。
(イ……っく! イぐぅぅうううっ!)

「っううううっ! ああああああああああっ!」

 びくびくと震えて、べしゃりと突っ伏す。
 中途半端に肛門に刺さったままの薬指が、もぞもぞと小さく動いていた。
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