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王室と第二王子
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第二王子の世話係になった。
なんで急にこんなことになったのか分からないがやばい事になりそうな予感がする。
ー私は今日もヴィオラについていき王室に入った。
「ミーシャ大丈夫?一人で平気?」
ヴィオラが心配そうに聞いてきた。
「大丈夫」
そう一言言って第二王子の部屋まで足を運んだ。
ヴィオラのようにドアを三回たたいてから失礼しますと声を出して中に入った。
そこには荒れ果てた部屋と第二王子の姿があった。
「汚いだろ。俺に専属のメイドなんていらねえ。傷つく前にさっさとやめちまいな」
専属メイドがいないから部屋が汚いのだろうか。
やめろだなんて無理なお願いだ。ヴィオラにこれ以上迷惑をかけたくないから私は働く。自分でご飯を作って、自分で家を買って、自分でいろいろできるようになりたいんだ。
私は指でバッテンを作って、彼に見せつけた。
「そうか。俺の名前はリヒト・アストロフだ。ま、せいぜい頑張れよ」
そう言ってすぐに部屋を指さして、今夜までに清掃よろしく。とリヒトが言ってどこかに行った。こんな汚い部屋を今夜までに、それも一人でなんて普通の人じゃできないかもしれないけど、私のこと舐めないで。
ー夜
「どうせ終わってないだろ」
と廊下のほうから聞こえる。
そして部屋の扉をあけながら、今日でお前解雇・・・といって開け終わった瞬間
「なっ。お前この部屋なんだよ。きれいすぎんだろ」
明らかに動揺して入ってきた。
「きれいにしました。時間が余ったので紅茶をいれたり洗濯物をしたりさせていただきました」
私の家にこんな量の家具がそろっていないから楽しかった。
しかもいつも家で家事をさせられていたからこういうのは得意だ。
「どうせ誰かに手伝ってもらったんだろ」
「いえ。他のメイドの方は今日はもう帰られています」
誰かの手なんて借りないし、借りたこともないからやり方がわからない。
「じゃあお前すごいやつだな」
ふわっと笑って肩をたたいてきた。
「俺さ、メイドからひどい事されたこといっぱいあって、次は俺の番だって他のメイドにひどい事してた。悪いとは思ってたけどお前らがしてきたことよりはましだーって自分に言い続けてきた。でもそれを難なくやりとげたお前すっげーな」
だからヴィオラにひどいことをしてたのかな。
だとしても私はヴィオラに命を救われた。どんな理由であっても許さない。
「私はあなたの事許してません」
「だよな。しっかり謝っておくから許してくれよ」
それはあなた次第だから分からないけど考えてはおく。
「これからよろしくなっ。ミーシャ」
私はぺこりと頭を下げて、家に帰った。
「おかえり。ミーシャねえちゃん」
玄関までも匂ってくる美味しそうな匂い。
ヴィオラは本当に料理が上手なんだなととても思う。
「ミーシャおかえり。ご飯できてるよ」
みんなが椅子に座って私のほうを向き、早く食べよと言ってきた。なんてあたたかい空間なんだろう。
私が席につきみんなで手を合わせて食べ始めるとヴィオラが話し始めた。
「今日第二王子から謝られた。何回も何回も。私がいいって言ってもずっと頭を下げてきたの。何か知ってるかしらミーシャ」
少し怒ってそうな雰囲気で私に問い詰めてきた。
「ヴィオラに謝らないと許さないって言った」
ヴィオラは、はぁとため息をついてから私に抱き着いて言った。
「よかった。あなたが無事で」
痛いぐらい私を抱きしめてきた。
そして目をあわせてきて再び怒ったように
「今後こういう危ない事しないで。約束」
そういって小指を出してきた。私も小指を出して絡め合わせた。
そしたら「指切り」というのをしてきた。
優しい約束。いままでしてきた相手を縛るような約束ではなく、互いのための約束。
ヴィオラはきずいていないと思うけど私は、貴方のそういうところに救われたんだよ。
これからもずっと一緒にいられたら。
なんで急にこんなことになったのか分からないがやばい事になりそうな予感がする。
ー私は今日もヴィオラについていき王室に入った。
「ミーシャ大丈夫?一人で平気?」
ヴィオラが心配そうに聞いてきた。
「大丈夫」
そう一言言って第二王子の部屋まで足を運んだ。
ヴィオラのようにドアを三回たたいてから失礼しますと声を出して中に入った。
そこには荒れ果てた部屋と第二王子の姿があった。
「汚いだろ。俺に専属のメイドなんていらねえ。傷つく前にさっさとやめちまいな」
専属メイドがいないから部屋が汚いのだろうか。
やめろだなんて無理なお願いだ。ヴィオラにこれ以上迷惑をかけたくないから私は働く。自分でご飯を作って、自分で家を買って、自分でいろいろできるようになりたいんだ。
私は指でバッテンを作って、彼に見せつけた。
「そうか。俺の名前はリヒト・アストロフだ。ま、せいぜい頑張れよ」
そう言ってすぐに部屋を指さして、今夜までに清掃よろしく。とリヒトが言ってどこかに行った。こんな汚い部屋を今夜までに、それも一人でなんて普通の人じゃできないかもしれないけど、私のこと舐めないで。
ー夜
「どうせ終わってないだろ」
と廊下のほうから聞こえる。
そして部屋の扉をあけながら、今日でお前解雇・・・といって開け終わった瞬間
「なっ。お前この部屋なんだよ。きれいすぎんだろ」
明らかに動揺して入ってきた。
「きれいにしました。時間が余ったので紅茶をいれたり洗濯物をしたりさせていただきました」
私の家にこんな量の家具がそろっていないから楽しかった。
しかもいつも家で家事をさせられていたからこういうのは得意だ。
「どうせ誰かに手伝ってもらったんだろ」
「いえ。他のメイドの方は今日はもう帰られています」
誰かの手なんて借りないし、借りたこともないからやり方がわからない。
「じゃあお前すごいやつだな」
ふわっと笑って肩をたたいてきた。
「俺さ、メイドからひどい事されたこといっぱいあって、次は俺の番だって他のメイドにひどい事してた。悪いとは思ってたけどお前らがしてきたことよりはましだーって自分に言い続けてきた。でもそれを難なくやりとげたお前すっげーな」
だからヴィオラにひどいことをしてたのかな。
だとしても私はヴィオラに命を救われた。どんな理由であっても許さない。
「私はあなたの事許してません」
「だよな。しっかり謝っておくから許してくれよ」
それはあなた次第だから分からないけど考えてはおく。
「これからよろしくなっ。ミーシャ」
私はぺこりと頭を下げて、家に帰った。
「おかえり。ミーシャねえちゃん」
玄関までも匂ってくる美味しそうな匂い。
ヴィオラは本当に料理が上手なんだなととても思う。
「ミーシャおかえり。ご飯できてるよ」
みんなが椅子に座って私のほうを向き、早く食べよと言ってきた。なんてあたたかい空間なんだろう。
私が席につきみんなで手を合わせて食べ始めるとヴィオラが話し始めた。
「今日第二王子から謝られた。何回も何回も。私がいいって言ってもずっと頭を下げてきたの。何か知ってるかしらミーシャ」
少し怒ってそうな雰囲気で私に問い詰めてきた。
「ヴィオラに謝らないと許さないって言った」
ヴィオラは、はぁとため息をついてから私に抱き着いて言った。
「よかった。あなたが無事で」
痛いぐらい私を抱きしめてきた。
そして目をあわせてきて再び怒ったように
「今後こういう危ない事しないで。約束」
そういって小指を出してきた。私も小指を出して絡め合わせた。
そしたら「指切り」というのをしてきた。
優しい約束。いままでしてきた相手を縛るような約束ではなく、互いのための約束。
ヴィオラはきずいていないと思うけど私は、貴方のそういうところに救われたんだよ。
これからもずっと一緒にいられたら。
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