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第1章
第84話 湿地の角トカゲと二角モグラ
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朝食が終わったら、午後までは案内をしなくて良いので早速お出かけだ。
今日も兄上とボブと一緒に黎明の泉に向かう。でも、その前に角トカゲの狩場の様子を確認しに寄るらしい。提案したからちゃんと現場を見ておきたいんだって。兄上は真面目だなぁ。
角トカゲの狩場は森に入るちょっと手前の湿地の近くにある。だから、森に行く途中に寄っても少し迂回する程度で時間のロスも少ない。
普段は湿地に身を潜めている角トカゲが、日中に平地に出てきたところを狩るんだ。
角トカゲは、平地に穴を掘って生息している二角モグラを狙って出てくる。二角モグラは弱い魔獣で滅多に人に攻撃を仕掛けてはこない。
穴からピョコピョコと顔を出すので見ていて面白いんだけど、遊びで穴から顔を出したところを叩きまくったりしていると爪の長い前足を振り上げて反撃してきたりする。あまり迫力はないんだけどね。
今も目の前で、穴からぴょこぴょこと二角モグラが顔を出したり引っ込めたりしている。つい叩きたくなるけど、森の奥に行く予定だから我慢だ。
「ねえ。訓練は二角モグラを狩るとかでも良いんじゃないの?」
「遊びみたいになっちゃいそうだろ。」
二角モグラは弱い魔獣だから、訓練にどうかなと思って聞いてみたけど殿下達の訓練にはイマイチみたいだ。。
穴からピョコピョコと顔を出す二角モグラを殿下達が叩きまくっている様子を想像してみた。
確かに遊びっぽい気はする。なぜだかでかいハンマーみたいなのが思い浮かんだ。
「剣の稽古の成果を生かすって感じじゃないと思うんだ。」
「剣の稽古の成果かあ。」
確かに訓練で剣を振っていたのと全然違う動きになっちゃうなぁと兄上の言葉に納得しながら、改めて周囲を見回した。ちょっと離れた場所では騒がしいような気配を感じるけど、湿地帯の付近には冒険者などの人の気配はしない。
「ここら辺で狩りをしている人は少ないよね。今も誰も来てないし。」
「角トカゲも二角モグラも素材が高く売れないからな」
角トカゲのお肉は唐揚げにすると結構美味しいんだけど、あまり大きくない魔獣だからそんなにお肉が取れないし、魔石は小さいしで狩ってもあまりお金にならないらしい。
放置して増えすぎないか偶に確認がてらの狩りがされる程度だから、他の冒険者に出くわす可能性も少なくて集中できるし初心者の狩場にはちょうど良さそうだ。
特に狩場として問題はなさそうなので、湿地帯を後にして森の中に入った。
森に入って少し進むと、蛇系魔獣の死骸が転がっているのが目についた。
「あ、イエローフォレストヴァイパーじゃない?」
「そうだな。真っ二つか…。」
イエローフォレストヴァイパーは、森の木の枝の上から襲いかかってくることが多い蛇系魔獣だ。
森の中に多くいる魔獣ではあるんだけど、胴体の真ん中で真っ二つになった状態で地面に転がっていた。
「切り口からすると剣じゃねえですかねぇ。」
ボブが馬を近くに寄せていってイエローフォレストヴァイパーの死骸を見下ろした。
「冒険者が切り捨てていっちゃったのかな。」
僕は馬を降りて手綱を持ちながら地面に転がっているイエローフォレストヴァイパーに近づいた。一応念の為槍でチョイチョイと突いた後、足で尻尾を踏みながらお腹に槍の先を突き立てた。
今日も兄上とボブと一緒に黎明の泉に向かう。でも、その前に角トカゲの狩場の様子を確認しに寄るらしい。提案したからちゃんと現場を見ておきたいんだって。兄上は真面目だなぁ。
角トカゲの狩場は森に入るちょっと手前の湿地の近くにある。だから、森に行く途中に寄っても少し迂回する程度で時間のロスも少ない。
普段は湿地に身を潜めている角トカゲが、日中に平地に出てきたところを狩るんだ。
角トカゲは、平地に穴を掘って生息している二角モグラを狙って出てくる。二角モグラは弱い魔獣で滅多に人に攻撃を仕掛けてはこない。
穴からピョコピョコと顔を出すので見ていて面白いんだけど、遊びで穴から顔を出したところを叩きまくったりしていると爪の長い前足を振り上げて反撃してきたりする。あまり迫力はないんだけどね。
今も目の前で、穴からぴょこぴょこと二角モグラが顔を出したり引っ込めたりしている。つい叩きたくなるけど、森の奥に行く予定だから我慢だ。
「ねえ。訓練は二角モグラを狩るとかでも良いんじゃないの?」
「遊びみたいになっちゃいそうだろ。」
二角モグラは弱い魔獣だから、訓練にどうかなと思って聞いてみたけど殿下達の訓練にはイマイチみたいだ。。
穴からピョコピョコと顔を出す二角モグラを殿下達が叩きまくっている様子を想像してみた。
確かに遊びっぽい気はする。なぜだかでかいハンマーみたいなのが思い浮かんだ。
「剣の稽古の成果を生かすって感じじゃないと思うんだ。」
「剣の稽古の成果かあ。」
確かに訓練で剣を振っていたのと全然違う動きになっちゃうなぁと兄上の言葉に納得しながら、改めて周囲を見回した。ちょっと離れた場所では騒がしいような気配を感じるけど、湿地帯の付近には冒険者などの人の気配はしない。
「ここら辺で狩りをしている人は少ないよね。今も誰も来てないし。」
「角トカゲも二角モグラも素材が高く売れないからな」
角トカゲのお肉は唐揚げにすると結構美味しいんだけど、あまり大きくない魔獣だからそんなにお肉が取れないし、魔石は小さいしで狩ってもあまりお金にならないらしい。
放置して増えすぎないか偶に確認がてらの狩りがされる程度だから、他の冒険者に出くわす可能性も少なくて集中できるし初心者の狩場にはちょうど良さそうだ。
特に狩場として問題はなさそうなので、湿地帯を後にして森の中に入った。
森に入って少し進むと、蛇系魔獣の死骸が転がっているのが目についた。
「あ、イエローフォレストヴァイパーじゃない?」
「そうだな。真っ二つか…。」
イエローフォレストヴァイパーは、森の木の枝の上から襲いかかってくることが多い蛇系魔獣だ。
森の中に多くいる魔獣ではあるんだけど、胴体の真ん中で真っ二つになった状態で地面に転がっていた。
「切り口からすると剣じゃねえですかねぇ。」
ボブが馬を近くに寄せていってイエローフォレストヴァイパーの死骸を見下ろした。
「冒険者が切り捨てていっちゃったのかな。」
僕は馬を降りて手綱を持ちながら地面に転がっているイエローフォレストヴァイパーに近づいた。一応念の為槍でチョイチョイと突いた後、足で尻尾を踏みながらお腹に槍の先を突き立てた。
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