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第1章
第103話 唐揚げが心配
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魔獣を土魔法で半分埋めて動けないようにしてから、弓矢とか魔法で攻撃する訓練って、何だかちょっとえげつない感じもするけど初心者の訓練としては効率が良いのかなと思う。メイリも屋敷の訓練場で魔法の練習はしているけど実際に魔獣を狩ったことはないんだよね。だから殿下達の訓練は参考になるみたいだ。
殿下達の背びれイタチ訓練の話をしたら興味深げに聞いていた。
「土に埋めて動けなくしていれば、魔法を外しても何度も撃てるのね。私、角兎でやってみたい!」
「角兎は脚力が強そうだから土に埋めてもすぐに脱出しちゃうかも」
メイリは背びれイタチより角兎を狩ってみたいらしい。角兎は美味しいからね。
でも土に埋めてもすぐ逃げ出しちゃいそうだ。
「角兎だと元気な状態で捕まえておくのが難しいだろう」
兄上は冷静だ。確かに角兎狩りの時は生け捕りにする余裕がなさそうだ。
そもそも、狩りの時に魔獣はいつも倒してたから生け捕りにしたことはないんだよね。背びれイタチを大量に捕まえていた騎士さん達はすごいのかも。
「ところで、沼地ってオオトカゲのところでしょう?唐揚げ食べられなくなっちゃうの?」
「オオトカゲが全滅したわけじゃないよ。」
「じゃあ、唐揚げは食べられるのね!」
沼地が荒らされた話は既にメイリも知っていたらしい。でも沼地が荒れた原因だとか森林火災の心配よオオトカゲの肉の唐揚げが食べられるかを気にしていたみたいだ。
まあ、僕もオオトカゲ肉の唐揚げは好きだけどさ。
実際に黒焦げの茂みとか木だとか煙が出ているところとかを見ていないから、そんなものかなぁ。
ああ、赤や青の色材になるキノコもダメになっちゃったかな。
良い色だったのになぁ。
灰色のは毒キノコだったから別に良いけどさ。
そういえば厨房の木箱に入っていた灰色キノコは沼地で採ってきたのかなぁ。それとも別の場所だろうか。
「クリス兄様、後でまたお絵描きして?」
デザートを食べ始めた頃、メイリが絵のリクエストをしてきた。
「うーん……。今日はこの後はちょっとスキルの練習したいんだ。描いた絵でまだ見せていないのを持ってくるから、それでも良い?」
「そうなのね……。新しく描いた絵があるなら見たい!」
夕食後は「収納」の練習がしたかったから、描いた絵を見せるだけにさせてもらった。
夕食を食べ終えてから、急いで部屋に絵を取りに行く。
オモチャの蛙の場面と、リネリア嬢がお母上と話をしている場面はメイリに見せてなかったなと思ってその絵の二枚を手にして食堂に戻った。
食堂に戻って、絵を見せると兄上が不思議そうな顔をした。
「あれ?こんなこと昨日?あったよな?」
オモチャの蛙がピョンと飛んで、ハロルド君とシェリル嬢がビックリしていて、ネイサン殿下が満面の笑みを浮かべている場面だ。
確かに、昨日スライム河原で見た光景に似ている場面なんだよね。
殿下達の背びれイタチ訓練の話をしたら興味深げに聞いていた。
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メイリは背びれイタチより角兎を狩ってみたいらしい。角兎は美味しいからね。
でも土に埋めてもすぐ逃げ出しちゃいそうだ。
「角兎だと元気な状態で捕まえておくのが難しいだろう」
兄上は冷静だ。確かに角兎狩りの時は生け捕りにする余裕がなさそうだ。
そもそも、狩りの時に魔獣はいつも倒してたから生け捕りにしたことはないんだよね。背びれイタチを大量に捕まえていた騎士さん達はすごいのかも。
「ところで、沼地ってオオトカゲのところでしょう?唐揚げ食べられなくなっちゃうの?」
「オオトカゲが全滅したわけじゃないよ。」
「じゃあ、唐揚げは食べられるのね!」
沼地が荒らされた話は既にメイリも知っていたらしい。でも沼地が荒れた原因だとか森林火災の心配よオオトカゲの肉の唐揚げが食べられるかを気にしていたみたいだ。
まあ、僕もオオトカゲ肉の唐揚げは好きだけどさ。
実際に黒焦げの茂みとか木だとか煙が出ているところとかを見ていないから、そんなものかなぁ。
ああ、赤や青の色材になるキノコもダメになっちゃったかな。
良い色だったのになぁ。
灰色のは毒キノコだったから別に良いけどさ。
そういえば厨房の木箱に入っていた灰色キノコは沼地で採ってきたのかなぁ。それとも別の場所だろうか。
「クリス兄様、後でまたお絵描きして?」
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「あれ?こんなこと昨日?あったよな?」
オモチャの蛙がピョンと飛んで、ハロルド君とシェリル嬢がビックリしていて、ネイサン殿下が満面の笑みを浮かべている場面だ。
確かに、昨日スライム河原で見た光景に似ている場面なんだよね。
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