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第1章
第175話 狩り応援グッズ
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薬師のおばあちゃんに店に着くと早速、泉の水と毒耐性魔石を渡す。ドームの果実は保管しておいてもらったものがあるから、すぐに光水作りに取り掛かってもらえる。
ドームの果実、一度に使う量は少ないからまだ余裕はあるんだけど、使い切っちゃったら次のがないというのがちょっと不安だ。父上に場所を教えてもらって僕が取りに行きたいくらいだ。「収納」だってあるしさ。
でも、危険な場所らしいから行くのを許可してはもらえないんだろうな。
父上にもう一度取りに行ってもらえるように応援グッズみたいなのを作ったら良いかな。崖のところに生えているって言ってたから、崖を登りやすいようにするものとか、崖の途中で魔獣が現れた時にすぐ戦える魔道具とか。
攻撃魔法の魔法陣を魔石に刻んだら、一発くらいは属性が違う魔法を撃てるよね。指輪とかペンダントから魔法がビューっと出たら格好良いかも。
ドームの果実が在庫切れにならないうちに、攻撃の魔法陣魔石を準備しておきたいなと考えつつ、前に渡しておいた材料で完成していた光水を受け取って「収納」に仕舞った。
紫色の木の実を冒険者ギルドに持ち込んだ冒険者については、薬師のおばあちゃんのところにも特に情報は入っていなかった。
検証結果については、もうギルドに報告済みだそうだ。
冒険者ギルドには父上から調査要請があったから、薬師のおばあちゃんも木の実の持ち込み者について何かわかったら知らせるようにと通達があったらしい。
泉の水の受け渡し作業を終えたら、薬師のおばあちゃんが良く冷えたハーブ水を出してれた。
少し気温が高めの日だから、ひんやりしている飲み物は美味しい。
薬師のおばあちゃんのお店で売っているハーブと果物を漬け込んだコーディアルシロップを水で割ったものだそうだ。
ごくごくと一気に半分くらい飲んだ後、グラスの中の液体を見つめた。
「ねえ、このくらいごくごく飲める飲み物に、光水を混ぜたらどうかな。町の人が手軽に毒耐性状態になるんじゃない?」
「あの炭酸の飲み物と同じような感じか」
兄上も、「ふむ」とハーブ水を見つめて一口飲んだ。
「似たような感じだけど、光らないやつ。光っても便利そうだけど、目立っちゃうし」
「光水を混ぜたら光るから目立つんじゃないか?」
「もっと薄めたらあまり光らなくなるでしょう?効果も薄めで良いと思うんだ。
ちょっと毒が効きにくくなったら良いと思って」
「そうだな……。毒が効きにくかったら、いざって時に解毒剤が間に合うかもしれない」
紫色の木の実については、まだ意図的にゲンティアナの人が狙われたというわけではない。
でも、灰色のキノコのこともあったし、何か対策をしておきたくなった。
薬師のおばあちゃんにも相談したら、大量に町の人に売り出すなら、薬師のおばあちゃんの店で売るのは厳しいって言われちゃった。
売る場所だったら、あちこちの店に卸して売って貰えば良いと思う。果実炭酸光水を作った感じからすると、試作は問題なさそうな気がする。
後は作る場所かな。父上に相談してみよう。
ドームの果実、一度に使う量は少ないからまだ余裕はあるんだけど、使い切っちゃったら次のがないというのがちょっと不安だ。父上に場所を教えてもらって僕が取りに行きたいくらいだ。「収納」だってあるしさ。
でも、危険な場所らしいから行くのを許可してはもらえないんだろうな。
父上にもう一度取りに行ってもらえるように応援グッズみたいなのを作ったら良いかな。崖のところに生えているって言ってたから、崖を登りやすいようにするものとか、崖の途中で魔獣が現れた時にすぐ戦える魔道具とか。
攻撃魔法の魔法陣を魔石に刻んだら、一発くらいは属性が違う魔法を撃てるよね。指輪とかペンダントから魔法がビューっと出たら格好良いかも。
ドームの果実が在庫切れにならないうちに、攻撃の魔法陣魔石を準備しておきたいなと考えつつ、前に渡しておいた材料で完成していた光水を受け取って「収納」に仕舞った。
紫色の木の実を冒険者ギルドに持ち込んだ冒険者については、薬師のおばあちゃんのところにも特に情報は入っていなかった。
検証結果については、もうギルドに報告済みだそうだ。
冒険者ギルドには父上から調査要請があったから、薬師のおばあちゃんも木の実の持ち込み者について何かわかったら知らせるようにと通達があったらしい。
泉の水の受け渡し作業を終えたら、薬師のおばあちゃんが良く冷えたハーブ水を出してれた。
少し気温が高めの日だから、ひんやりしている飲み物は美味しい。
薬師のおばあちゃんのお店で売っているハーブと果物を漬け込んだコーディアルシロップを水で割ったものだそうだ。
ごくごくと一気に半分くらい飲んだ後、グラスの中の液体を見つめた。
「ねえ、このくらいごくごく飲める飲み物に、光水を混ぜたらどうかな。町の人が手軽に毒耐性状態になるんじゃない?」
「あの炭酸の飲み物と同じような感じか」
兄上も、「ふむ」とハーブ水を見つめて一口飲んだ。
「似たような感じだけど、光らないやつ。光っても便利そうだけど、目立っちゃうし」
「光水を混ぜたら光るから目立つんじゃないか?」
「もっと薄めたらあまり光らなくなるでしょう?効果も薄めで良いと思うんだ。
ちょっと毒が効きにくくなったら良いと思って」
「そうだな……。毒が効きにくかったら、いざって時に解毒剤が間に合うかもしれない」
紫色の木の実については、まだ意図的にゲンティアナの人が狙われたというわけではない。
でも、灰色のキノコのこともあったし、何か対策をしておきたくなった。
薬師のおばあちゃんにも相談したら、大量に町の人に売り出すなら、薬師のおばあちゃんの店で売るのは厳しいって言われちゃった。
売る場所だったら、あちこちの店に卸して売って貰えば良いと思う。果実炭酸光水を作った感じからすると、試作は問題なさそうな気がする。
後は作る場所かな。父上に相談してみよう。
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