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君と僕が出会った日
たっくんと喧嘩した
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僕とたっくんが喧嘩したのは僕が高校を卒業して本屋のバイトをまだ一緒にしていた時。
僕はたっくんに遊ぶ約束をされ、駅に向かう途中だった。
近道の河川敷、人がいないし歩きやすいから通っていたら橋の下に人が見えた。
普段なら気にしずに通るけど、たっくんがいた。しかも女の人と一緒に。なんで一緒なんだろうと遠いながら少し見てた。そしたら、女の人の腕にキスをしていた。
僕は絶望した。えっ、なんで。わけわかんない。でも、これだけはわかる。今日の遊びはやめよう。たっくんから姿を隠そう。そうだ。じいちゃん家だ。あそこなら誰もいないしひっそりと悲しめる。たっくんにバレないよう河川敷の端っこを走った。だが、コケてしまった。
「...みつ?」
僕は無視してまた駆けだす。
「なあ!待てよ!なんで逃げるんだよ!」
と追いかけてくる。まあ、足が早いからすぐ捕まる。
「なあ。さっきの、見てたのか?」
僕は無言でたっくんの腕に噛み付く。
「痛てっ!何すんだ...おわっ!?」
たっくんを坂道に押す。体がよろけてそのまま下へ転がった。
「もう、僕にかかわらないで。」
伸びているたっくんにそう告げて僕は駅へまた駆けだす。
電車で約2時間、徒歩10分の所にあるじいちゃん家へ。
ガラガラ...
「おお、虎光。おいでんせ...ってどうした?泣いてるじゃないか。」
「じいちゃん...じいちゃん!うぐっ...」
じいちゃんに抱きつき号泣した。
じいちゃんが僕を居間まで運んでくれて膝枕してくれた。
「つらいことがあったんだろう?泣くと良い。泣いたらつらさを忘れるから。」
...そのまま泣き疲れて寝てしまった。
起きたら夜だった。
スマホを確認すると、店長と、福澤さん、羽鳥先輩、たっくんからLI〇Eが来ていた。
店長『虎ちゃんどうしたの!?』
福澤さん『大ちゃんから何かされた?それだったら俺が許さんでな?』
羽鳥先輩『おおおおおい!?たっつぁんからいなくなったって聞いたぞ?どうした?』
僕は全員に『なんでもないです。ただ、少し休ませてください。』と言い残した。
たっくん『今日は...すまなかった。見てたんだよな?あれは...俺を好きって言う子だったから、「もう好きな子がいるんです」って言ったら「じゃあ、手にキスしたら関わりません」っていわれたからしただけなんだ』
僕『...僕、ずっと好きだったんだよ。たっくんのこと。この体も、たっくんだけのものにしたかったけど、たっくんは他の子にキスをした。それが嫌だった。ほんとに。しばらくは、そっとしといて』
たっくん『無理に決まってるだろ!俺はお前といないとつらいんだ!だから、戻ってきてくれ!お願いだ!』
僕『僕だって戻りたいよ!たっくんと会いたい...だけど、あんなところ見せられてすぐ戻れるわけないじゃん!ごめん、ブロックする』
と、ブロックをした。その後、縁側に座りぼーっと夜空を眺めた。
...気づいたら朝だった。僕寝ちゃってたのか。
そして、何も無い日が続き1週間が経ったくらいの時...
コンコンコン
扉の音が鳴る。
今じいちゃん畑だし、僕が出るしかないか。
「はい。どちらさまでしょう。」
と、扉を開けたら、たっくんと福澤さんが立っていた。
「やっと見つけた。このバカ...」
驚いた。この家伝えてないのに。でも、すぐに落ち込んだ顔に戻す。
「...何しに来たの。」
「お前を探してたんだよ。」
「なんでここがわかったの。」
「俺だよ~?執事に頼んで探させてたの。」
「なんでそこまでして、僕に会いたかったの。」
涙を押し殺して聞く。
「お前が大切だから。この世で1番、だから。」
「うぅ...たっ...くん...ヒッグ...会いたかった...寂じがっだ゛よ!」
と、号泣する。
すぐに、たっくんは抱きしめてくれた。
「よしよし、泣き虫だなお前は。」
久しぶりのたっくんの温もり。これ以上何もいらないくらいに嬉しかった。
何時間くらい泣いたんだろう。僕はまた疲れて寝てしまった。
起きたら夕方、僕の昔の寝室にいた。
「起きたか?」
「...うん。たっくん、ごめんね。」
「俺の方こそ、すまなかった。あんな思いをさせて。」
と、たっくんが僕を起こし抱く。
「たっくん...」
「みつ...」
唇を交わそうとしたその時、
「うちでのBは禁止だぞ。」
と、じいちゃんが扉を開けて言う。
「え!?Bの展開!?写真撮るよ!?」
「こら、福澤くん。」
コンって、頭を叩かれる。
「おじい様すんません。」
「虎光、もう大丈夫か?」
「うん。ありがとう。」
「よきよき。」
と、手をパンパンとさせる。
「なあ、あんたら。今日は祭りがあるから2人でいってらっしゃい。福澤くんはわしとお酒を交わそうじゃないか。」
「祭り...久しく行ってない。そうだね。たっくん、行こ?花火もやるんだよ?」
「そうだな。行くか。」
「そうと決まれば早速準備じゃ~!」
と、せかせか準備をして祭りへ行った。
祭りを回って数十分...
「ねぇ、花火がよく見れる場所があるんだ。行かない?」
「おう!」
と、僕が小さい頃にじいちゃんに連れて行ってもらった丘に行く。
「ここ、人がいないし、よく見えるんだ。ほら、ちょうど花火があがったよ!」
ヒュ~...パァン!
「綺麗だね~。僕、たっくんとここに来れてよかった。」
「あぁ、俺もだ。」
と言い、顔を向け合わせキスをした。
━━━━━━━━━━━━━━
おはようございます。ひりゅうです。次で最終話になる予定です。
ラストは『今』の世界です。よろしくお願いします!
僕はたっくんに遊ぶ約束をされ、駅に向かう途中だった。
近道の河川敷、人がいないし歩きやすいから通っていたら橋の下に人が見えた。
普段なら気にしずに通るけど、たっくんがいた。しかも女の人と一緒に。なんで一緒なんだろうと遠いながら少し見てた。そしたら、女の人の腕にキスをしていた。
僕は絶望した。えっ、なんで。わけわかんない。でも、これだけはわかる。今日の遊びはやめよう。たっくんから姿を隠そう。そうだ。じいちゃん家だ。あそこなら誰もいないしひっそりと悲しめる。たっくんにバレないよう河川敷の端っこを走った。だが、コケてしまった。
「...みつ?」
僕は無視してまた駆けだす。
「なあ!待てよ!なんで逃げるんだよ!」
と追いかけてくる。まあ、足が早いからすぐ捕まる。
「なあ。さっきの、見てたのか?」
僕は無言でたっくんの腕に噛み付く。
「痛てっ!何すんだ...おわっ!?」
たっくんを坂道に押す。体がよろけてそのまま下へ転がった。
「もう、僕にかかわらないで。」
伸びているたっくんにそう告げて僕は駅へまた駆けだす。
電車で約2時間、徒歩10分の所にあるじいちゃん家へ。
ガラガラ...
「おお、虎光。おいでんせ...ってどうした?泣いてるじゃないか。」
「じいちゃん...じいちゃん!うぐっ...」
じいちゃんに抱きつき号泣した。
じいちゃんが僕を居間まで運んでくれて膝枕してくれた。
「つらいことがあったんだろう?泣くと良い。泣いたらつらさを忘れるから。」
...そのまま泣き疲れて寝てしまった。
起きたら夜だった。
スマホを確認すると、店長と、福澤さん、羽鳥先輩、たっくんからLI〇Eが来ていた。
店長『虎ちゃんどうしたの!?』
福澤さん『大ちゃんから何かされた?それだったら俺が許さんでな?』
羽鳥先輩『おおおおおい!?たっつぁんからいなくなったって聞いたぞ?どうした?』
僕は全員に『なんでもないです。ただ、少し休ませてください。』と言い残した。
たっくん『今日は...すまなかった。見てたんだよな?あれは...俺を好きって言う子だったから、「もう好きな子がいるんです」って言ったら「じゃあ、手にキスしたら関わりません」っていわれたからしただけなんだ』
僕『...僕、ずっと好きだったんだよ。たっくんのこと。この体も、たっくんだけのものにしたかったけど、たっくんは他の子にキスをした。それが嫌だった。ほんとに。しばらくは、そっとしといて』
たっくん『無理に決まってるだろ!俺はお前といないとつらいんだ!だから、戻ってきてくれ!お願いだ!』
僕『僕だって戻りたいよ!たっくんと会いたい...だけど、あんなところ見せられてすぐ戻れるわけないじゃん!ごめん、ブロックする』
と、ブロックをした。その後、縁側に座りぼーっと夜空を眺めた。
...気づいたら朝だった。僕寝ちゃってたのか。
そして、何も無い日が続き1週間が経ったくらいの時...
コンコンコン
扉の音が鳴る。
今じいちゃん畑だし、僕が出るしかないか。
「はい。どちらさまでしょう。」
と、扉を開けたら、たっくんと福澤さんが立っていた。
「やっと見つけた。このバカ...」
驚いた。この家伝えてないのに。でも、すぐに落ち込んだ顔に戻す。
「...何しに来たの。」
「お前を探してたんだよ。」
「なんでここがわかったの。」
「俺だよ~?執事に頼んで探させてたの。」
「なんでそこまでして、僕に会いたかったの。」
涙を押し殺して聞く。
「お前が大切だから。この世で1番、だから。」
「うぅ...たっ...くん...ヒッグ...会いたかった...寂じがっだ゛よ!」
と、号泣する。
すぐに、たっくんは抱きしめてくれた。
「よしよし、泣き虫だなお前は。」
久しぶりのたっくんの温もり。これ以上何もいらないくらいに嬉しかった。
何時間くらい泣いたんだろう。僕はまた疲れて寝てしまった。
起きたら夕方、僕の昔の寝室にいた。
「起きたか?」
「...うん。たっくん、ごめんね。」
「俺の方こそ、すまなかった。あんな思いをさせて。」
と、たっくんが僕を起こし抱く。
「たっくん...」
「みつ...」
唇を交わそうとしたその時、
「うちでのBは禁止だぞ。」
と、じいちゃんが扉を開けて言う。
「え!?Bの展開!?写真撮るよ!?」
「こら、福澤くん。」
コンって、頭を叩かれる。
「おじい様すんません。」
「虎光、もう大丈夫か?」
「うん。ありがとう。」
「よきよき。」
と、手をパンパンとさせる。
「なあ、あんたら。今日は祭りがあるから2人でいってらっしゃい。福澤くんはわしとお酒を交わそうじゃないか。」
「祭り...久しく行ってない。そうだね。たっくん、行こ?花火もやるんだよ?」
「そうだな。行くか。」
「そうと決まれば早速準備じゃ~!」
と、せかせか準備をして祭りへ行った。
祭りを回って数十分...
「ねぇ、花火がよく見れる場所があるんだ。行かない?」
「おう!」
と、僕が小さい頃にじいちゃんに連れて行ってもらった丘に行く。
「ここ、人がいないし、よく見えるんだ。ほら、ちょうど花火があがったよ!」
ヒュ~...パァン!
「綺麗だね~。僕、たっくんとここに来れてよかった。」
「あぁ、俺もだ。」
と言い、顔を向け合わせキスをした。
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おはようございます。ひりゅうです。次で最終話になる予定です。
ラストは『今』の世界です。よろしくお願いします!
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