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第2部 1年生は平和を望む
2 : 魔鬼士科でお友達
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※課⇨科へ変更しました。
※一話の長さに波があり、すいません(^^;)
まっすぐにエンヤルトを目指して歩いてきたはずの《蒼嵐》の王子ジンセルは、
「やあ、クロエ・ハチス公爵令嬢」
何故かエンヤルトを無視してクロエだけに声をかけてきた。
「ジンセル・ソウラン殿下、ご機嫌よう。お声をかけていただき、光栄にございます」
クロエは挨拶を返しながら、右手を胸に当て頭を下げる。隣のエンヤルトから「口をきくな」との気配をひしひしと感じるが、公爵令嬢が敵国とはいえ一国の王子に礼儀を示さないなど外交問題なので、この際無視だ。
「噂どおり聡明で麗しいね。クロエ嬢と呼んでも構わないかな?」
許可を求めているわけではなく、呼ぶつもりだとクロエはすぐ勘づいた。声に乗せる圧力が、よく知る俺様ととても似通っているからだ。
どこの国も王太子様は面倒な性格をしているわねぇ……あまり刺激しないで欲しいものだわ。
目の前の王子を無視してその婚約者にだけ声をかける。喧嘩を売ったようなものだ。
「恐れ多いことでございますわ。ですが、わたくしはエンヤルト殿下のお言葉に従いたく存じます。……婚約者でございますから。ね、殿下?」
あなた方の喧嘩に巻き込まないでくださいませね、とジンセルへ。きっと後で文句を仰るのだからご自分がお決めになってね、とエンヤルトへ。
「…………婚約者の意志ね」
こんな切り返しは予想外だとジンセル王子は思案顔になった。
「俺かよ………このやろう……」
俺様必殺の丸投げをされたエンヤルトも、恨めしげにクロエを睨む。
(フフンッ! これでわたくしに文句は言えませんわね、ざまぁみろですわ!)
(お前、後で覚えてろよ!)
(嫌ですわ!)
(ふざけんなっ、どうすんだよ、これ!)
(ご自分でお決めになってね。バ~カ)
(…………くぅっ、バ~カ、バ~カ!)
──と、瞳で罵りあっている二人と、慣れっこ故に我関せずなイズナルとアクランを前に、何を思ったのか。
「ック、クククッ……そう来るか、ご令嬢」
笑いだしたジンセル王子は深みのある青い瞳で射貫くように、
「ではエンヤルト殿、許可をいただけますか?」
エンヤルトへ向けて軽く頭を下げて見せた。礼儀に則った相手にどう応えるかで恥を晒すか否かが問われる。
「…………仕方ない、承知した」
とてつもなく不機嫌に、エンヤルトは承知したのだった。
◇◇
入学式の本日は教室でオリエンテーションがあるだけだ。
講堂で普通科のリュウルとハガレスの《蒼嵐》の側近二人とは別れたジンセル王子は、校舎への渡り廊下をクロエと肩を並べて歩いた。もちろんクロエを挟んだ反対側には鬼の子も怯える顰めっ面でエンヤルトもいた。
「クロエ、帰りは迎えに行く。待ってろ」
鬼士科は一階に位置するため、校舎の入り口で別れ際にエンヤルトに念を押され、アクランにも「誰かに誘われてもついて行ったらだめだよ!」と、子供扱いされたクロエは恥ずかしさの極みだ。
「ずいぶん気にかけているんだね、彼ら」
「そうですか? いつもああですわよ。ね、イズナル様もそう思うでしょ」
実際はいつもより神経質なのだが、ゲームを知る彼なりに案じてくれてるのだろうと、クロエは信じている。
「………まあ、そうです」
正しくはエンヤルト様のあれは婚約者に群がる虫を一匹残らず蹴散らす牽制でもあります……とはイズナルには明かせず、結局は彼も「何かあれば隣のクラスにおりますので」と過保護発言を落とした。
「………過保護?」
クロエが教室へ消えるまで隣のクラスの入り口で見送るイズナルの姿は、まさに過保護。ポツリとジンセル王子に呟かれ、クロエは穴があったら入りたいと遠い目をするのだった。
気を取り直して。
教室に入って行くと、鬼人の生徒たちは席にもつかず壁際でたむろしていた。
席は好きなところに座ると聞いていたからのんびり──エンヤルトたちに足止めされたせいだ──と来たクロエたちは空いた席に座るつもりだった。しかし、クラスの大部分を占める鬼人族の生徒は、誰も席を確保していないようだった。
「皆さまおかけになりませんの?」
不思議に思っての問いかけへ、
「その鬼人族の連中は、《蒼嵐》の王子と《紅蓮》の高位貴族であるアンタより先に席を確保するわけにゃいかないんだとさ」
と、かなり砕けた口調が答えてきた。
「そうでしたの。皆さまお気を遣わせましてごめんなさい」
高位貴族は普通科に進み、それ以外は専科で学ぶことが多いから、気を遣わせてしまったのね……
彼らへ素直に詫びて微笑み、
「それで貴女は──」
教室の前方で立ち上がった生徒へと振り返った。
頭に柔らかそう大きな狼の耳、ふさふさの金茶の尻尾。金色の瞳に鋭い牙と自由に伸ばせる鋭い爪が特徴の、狼人族の少女がいた。
「見てわかるように狼人だよ。キルカナ・ロウだ」
気性の強そうな少女はニッと歯を見せて笑う。彼女が誰なのかは、名前と尻尾の色から推測できた。
「狼人族のロウダン国の王女様ですわね。失礼をいたしました、わたくしは《紅蓮》のハチス公爵の娘、クロエと申します」
「知ってる。ハチス公爵家はうちの国の連中に好かれてるから。アタシはキルカで頼む。アンタのことはクロエって呼んでもいいかい? カタッ苦しいのは嫌いなんだよ」
「嬉しいですわ! ぜひクロエと呼んでくださいな」
お友達! お友達になれたら尻尾触らせていただけるかも!
向けられた満面の笑みに、キルカナも嬉しいのだろう。返してくれる笑顔よりもブンブンと左右に揺れる尻尾が正直だ。
「ならクロエ、アタシの隣に座んなよ」
「ありがとう、キルカ」
こっちこっちと、窓側の最前列に手招かれいそいそと席へつき、
「あ、ジンセル殿下はご自由になさってくださいね」
忘れかけていたジンセル王子に言葉をかける。
何がおかしいのか、ククッと笑いながら結局はジンセル王子もクロエたちの近くに座ったのだった。
◇◇
側近二人と食堂で待ち合わせているジンセル王子に誘われたが、初日だからとお弁当を持参していたクロエとキルカナは、昼食は教室でとることにした。
不思議に感じていることをちょうど良いかと、キルカナに尋ねてみた。
「どうしてキルカは魔鬼士科へ?」
狼人は身体能力が鬼人同様に高く、ほとんどが鬼士科を志望するのにと。
「あん? 狼人は魔力はそこそこあるけどあんまり学問として学ぶ機会がないんだよ。だから王族はたいていが学園ではここに進むんだ。それに………あっちにゃ、むかつく女がいるんだよ。すさまじく腹立つ女で、そんな奴と同じ教室になったら最悪だからね! アンタがいい奴で嬉しいよ」
「……あの。あのね、キルカ」
「ん? なんだよ? これ食べる?」
口元にサンドイッチが差し出される。
あら、既視感が?
「美味しい……ってそうじゃなくて」
「んん? こっちの肉にする?」
またもや既視感。
餌付けされてますわ、わたくし!
「違いますの。その、お友達になりませんか!」
「──ごめん。その気になってたよ、もう。クロエ、面白いなぁ」
「え、いつの間にか!? 面白い? ええっ?」
アハハッと二人で笑っていると、遠巻きにこちらを見ていた生徒たちがざわめいた。
背を戸口へ向けていたクロエの背後に、
「楽しそうでよかったなぁ、クロエ?」
怒れる赤鬼が立っていた。
あっ! お昼ご飯一緒に食べるのだった……
いつまでも教室に来ないクロエを待ちくたびれ迎えに来たエンヤルトは、絶好調にご立腹であった。
※一話の長さに波があり、すいません(^^;)
まっすぐにエンヤルトを目指して歩いてきたはずの《蒼嵐》の王子ジンセルは、
「やあ、クロエ・ハチス公爵令嬢」
何故かエンヤルトを無視してクロエだけに声をかけてきた。
「ジンセル・ソウラン殿下、ご機嫌よう。お声をかけていただき、光栄にございます」
クロエは挨拶を返しながら、右手を胸に当て頭を下げる。隣のエンヤルトから「口をきくな」との気配をひしひしと感じるが、公爵令嬢が敵国とはいえ一国の王子に礼儀を示さないなど外交問題なので、この際無視だ。
「噂どおり聡明で麗しいね。クロエ嬢と呼んでも構わないかな?」
許可を求めているわけではなく、呼ぶつもりだとクロエはすぐ勘づいた。声に乗せる圧力が、よく知る俺様ととても似通っているからだ。
どこの国も王太子様は面倒な性格をしているわねぇ……あまり刺激しないで欲しいものだわ。
目の前の王子を無視してその婚約者にだけ声をかける。喧嘩を売ったようなものだ。
「恐れ多いことでございますわ。ですが、わたくしはエンヤルト殿下のお言葉に従いたく存じます。……婚約者でございますから。ね、殿下?」
あなた方の喧嘩に巻き込まないでくださいませね、とジンセルへ。きっと後で文句を仰るのだからご自分がお決めになってね、とエンヤルトへ。
「…………婚約者の意志ね」
こんな切り返しは予想外だとジンセル王子は思案顔になった。
「俺かよ………このやろう……」
俺様必殺の丸投げをされたエンヤルトも、恨めしげにクロエを睨む。
(フフンッ! これでわたくしに文句は言えませんわね、ざまぁみろですわ!)
(お前、後で覚えてろよ!)
(嫌ですわ!)
(ふざけんなっ、どうすんだよ、これ!)
(ご自分でお決めになってね。バ~カ)
(…………くぅっ、バ~カ、バ~カ!)
──と、瞳で罵りあっている二人と、慣れっこ故に我関せずなイズナルとアクランを前に、何を思ったのか。
「ック、クククッ……そう来るか、ご令嬢」
笑いだしたジンセル王子は深みのある青い瞳で射貫くように、
「ではエンヤルト殿、許可をいただけますか?」
エンヤルトへ向けて軽く頭を下げて見せた。礼儀に則った相手にどう応えるかで恥を晒すか否かが問われる。
「…………仕方ない、承知した」
とてつもなく不機嫌に、エンヤルトは承知したのだった。
◇◇
入学式の本日は教室でオリエンテーションがあるだけだ。
講堂で普通科のリュウルとハガレスの《蒼嵐》の側近二人とは別れたジンセル王子は、校舎への渡り廊下をクロエと肩を並べて歩いた。もちろんクロエを挟んだ反対側には鬼の子も怯える顰めっ面でエンヤルトもいた。
「クロエ、帰りは迎えに行く。待ってろ」
鬼士科は一階に位置するため、校舎の入り口で別れ際にエンヤルトに念を押され、アクランにも「誰かに誘われてもついて行ったらだめだよ!」と、子供扱いされたクロエは恥ずかしさの極みだ。
「ずいぶん気にかけているんだね、彼ら」
「そうですか? いつもああですわよ。ね、イズナル様もそう思うでしょ」
実際はいつもより神経質なのだが、ゲームを知る彼なりに案じてくれてるのだろうと、クロエは信じている。
「………まあ、そうです」
正しくはエンヤルト様のあれは婚約者に群がる虫を一匹残らず蹴散らす牽制でもあります……とはイズナルには明かせず、結局は彼も「何かあれば隣のクラスにおりますので」と過保護発言を落とした。
「………過保護?」
クロエが教室へ消えるまで隣のクラスの入り口で見送るイズナルの姿は、まさに過保護。ポツリとジンセル王子に呟かれ、クロエは穴があったら入りたいと遠い目をするのだった。
気を取り直して。
教室に入って行くと、鬼人の生徒たちは席にもつかず壁際でたむろしていた。
席は好きなところに座ると聞いていたからのんびり──エンヤルトたちに足止めされたせいだ──と来たクロエたちは空いた席に座るつもりだった。しかし、クラスの大部分を占める鬼人族の生徒は、誰も席を確保していないようだった。
「皆さまおかけになりませんの?」
不思議に思っての問いかけへ、
「その鬼人族の連中は、《蒼嵐》の王子と《紅蓮》の高位貴族であるアンタより先に席を確保するわけにゃいかないんだとさ」
と、かなり砕けた口調が答えてきた。
「そうでしたの。皆さまお気を遣わせましてごめんなさい」
高位貴族は普通科に進み、それ以外は専科で学ぶことが多いから、気を遣わせてしまったのね……
彼らへ素直に詫びて微笑み、
「それで貴女は──」
教室の前方で立ち上がった生徒へと振り返った。
頭に柔らかそう大きな狼の耳、ふさふさの金茶の尻尾。金色の瞳に鋭い牙と自由に伸ばせる鋭い爪が特徴の、狼人族の少女がいた。
「見てわかるように狼人だよ。キルカナ・ロウだ」
気性の強そうな少女はニッと歯を見せて笑う。彼女が誰なのかは、名前と尻尾の色から推測できた。
「狼人族のロウダン国の王女様ですわね。失礼をいたしました、わたくしは《紅蓮》のハチス公爵の娘、クロエと申します」
「知ってる。ハチス公爵家はうちの国の連中に好かれてるから。アタシはキルカで頼む。アンタのことはクロエって呼んでもいいかい? カタッ苦しいのは嫌いなんだよ」
「嬉しいですわ! ぜひクロエと呼んでくださいな」
お友達! お友達になれたら尻尾触らせていただけるかも!
向けられた満面の笑みに、キルカナも嬉しいのだろう。返してくれる笑顔よりもブンブンと左右に揺れる尻尾が正直だ。
「ならクロエ、アタシの隣に座んなよ」
「ありがとう、キルカ」
こっちこっちと、窓側の最前列に手招かれいそいそと席へつき、
「あ、ジンセル殿下はご自由になさってくださいね」
忘れかけていたジンセル王子に言葉をかける。
何がおかしいのか、ククッと笑いながら結局はジンセル王子もクロエたちの近くに座ったのだった。
◇◇
側近二人と食堂で待ち合わせているジンセル王子に誘われたが、初日だからとお弁当を持参していたクロエとキルカナは、昼食は教室でとることにした。
不思議に感じていることをちょうど良いかと、キルカナに尋ねてみた。
「どうしてキルカは魔鬼士科へ?」
狼人は身体能力が鬼人同様に高く、ほとんどが鬼士科を志望するのにと。
「あん? 狼人は魔力はそこそこあるけどあんまり学問として学ぶ機会がないんだよ。だから王族はたいていが学園ではここに進むんだ。それに………あっちにゃ、むかつく女がいるんだよ。すさまじく腹立つ女で、そんな奴と同じ教室になったら最悪だからね! アンタがいい奴で嬉しいよ」
「……あの。あのね、キルカ」
「ん? なんだよ? これ食べる?」
口元にサンドイッチが差し出される。
あら、既視感が?
「美味しい……ってそうじゃなくて」
「んん? こっちの肉にする?」
またもや既視感。
餌付けされてますわ、わたくし!
「違いますの。その、お友達になりませんか!」
「──ごめん。その気になってたよ、もう。クロエ、面白いなぁ」
「え、いつの間にか!? 面白い? ええっ?」
アハハッと二人で笑っていると、遠巻きにこちらを見ていた生徒たちがざわめいた。
背を戸口へ向けていたクロエの背後に、
「楽しそうでよかったなぁ、クロエ?」
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