転移先では望みのままに〜神族を助け異世界へ 従魔と歩む異世界生活〜 

荘助

文字の大きさ
33 / 58

第33話 幸腹亭

しおりを挟む
 ポシルから貰った魔石を手のひらで転がしながら、解析を発動させる。

「解析」

 ー魔石 Cランクー
【スキル】
 威圧 8
 豪腕 6
  

 ー魔石 Dランクー
【スキル】
 統率 6
 連携 5

 あとは
 ー魔石 Fランクー
 が4個
 ー魔石 Gランクー
 が4個

 Fランクがフォレストウルフ、Gランクがゴブリンだろう。
 スキルの詳細がないのは、スキル持ちじゃなかったからか?

 試しにFランクを4つとも吸収したが、何かを吸収した感じはしなかった。

 まぁそういうこともあるかな。

 フォレストレッドベアは本来Dランク、フォレストウルフリーダーはEランクと小冊子に書いてあった。

 おそらくネームドになる事で格が上がったのだろう。
 得られるスキルのポイントも多い。
 爪術は覚えられないのだろうか。それに咆哮が威圧に変わっている。効果が似たものに変わったようだ。

「吸収」

 手の平からゆっくり、フォレストレッドベアの魔石が吸収されていく。赤みが強く、ゴブリンよりも一回り以上大きな魔石がサラサラと風に舞うように消えていった。

 ピロン!
【スキルー威圧ー取得 】
 威圧Lv1
 ※他者を圧倒する気を発する。Lvが離れているもの。ステータスの劣るものに強く威圧をかけると意識を失う、もしくは死に至る。最大LV10

 ピロン!
【スキルー豪腕ー取得 】
 豪腕Lv1
 ※腕を使ったステータスに補正、力が上昇する。
 腕の使用時に力に5%補正 Lv1につき5% 最大Lv10 

 威圧は他者を圧倒する力。
 スイデンのおっさんが最初に向けてきたスキルだな。ってかかなり凶悪なスキルじゃないか。
 下手したら気を失ってたってことか!
 あのおっさんに威圧をいつかお返ししよう。

 豪腕は腕力補正だな。
 最大50%の補正か。かなり優秀なスキルだ。
 身体強化と合わせればさらに能力は上がるはずだ。

 さて次は、フォレストウルフリーダーだ。
 手の平にフォレストウルフの魔石よりも、少し大きく緑色が濃い魔石を乗せる。

「吸収」

 先程と同じように魔石は風に舞い消えていく。

 ピロン!
【スキルー統率ー取得 】
 統率Lv1
 ※配下を指揮する際、行動に補正。配下の士気が上昇。
 また声の通りが良くなる。
 統率の人数はlvに依存 
 Lv1で5人まで その後Lv5までLv×10×(Lvー1)Lv9までLv×100×(Lvー1) 
 最大Lv10 上限なし

  ピロン!
【スキルー連携ー取得 】
 連携Lv1
 ※パーティを組んだ場合、連携時力 器用 素早さ 魔力に補正
 Lv1につきステータス (パーティ人数+Lv)×2%上昇  
 最大Lv10

 皮肉だな。
 仲間から裏切られた僕に、仲間が出来るほど強くなる力か。

 神様。
 僕は矛盾した事を願ったのですか?人は信用できない。
 だけど仲間が欲しい。だからテイム能力なんですか?

 教会へ行こう。
 今は神様の声が、聴きたい。

 一通りの確認は終わった。
 今日は、まずは起きたらギルドへ寄るように言われている。
 そうだ下にいって、コックスさんとラーダさんにお礼を言おう。あの人達がいなかったら僕の心は歪んでいた。人を恨んでいた。

 完全には信用できないが、なかにはラーダさん達みたいな人達がいる。そう根底にあるだけで僕はきっと、また少しでも人を信じる事が出来る。

「おはようございます」
 ポシルを肩に乗せ下に降りると、夕飯の仕込みの前の休憩を取っているコックスさんとラーダさんがテーブルに座っていた。

「昨日はありがとうございます。お陰で随分楽になりました」
 2人に向かい。頭を下げてお礼を口にする。

 頭にぽんっと重さがかかる。

「おう。何があったかは俺らは冒険者じゃねぇからよく分からねえ。だがなあんな顔もう見たくねぇ。何かあったら俺らを頼りな」

 そう言って頭に乗せた手を離す。

「はい!」

「よし!タカヤ。腹減ってるだろう?あんたなんかすぐ作っておくれ。夜のシチューとかすぐ出せるのあるだろ?」

「おう。タカヤそこに座んな。今すぐ出してやる。最高にうめえシチューをな」

 そう言うと、すぐにシチューと丸パンが出てきた。

「いただきます」
 いつものように手を合わせ、シチューをひとくち口に運ぶ。

「うまい!」
 やはりこれしか言葉が出ない。
 この前たべた野ウサギとも違う力強い野性的な味は牛肉の赤みを思わせる。それでいて口に入れ噛んだ瞬間確かな歯ごたえを残しつつ消えていく。
 間違いなく何かのモンスターの肉だろう。さすがはコックスさんだ。

 僕の顔をみて高らかに笑い話しかける。
「どうだそいつはミノタウルスの肉だ。ランクはCに近いDランクまぁ迷宮産の肉ってやつだな。今日の夜の目玉料理だ」
 うまいだろ?と満面の笑みを向ける。 

 確かに小冊子でこのクイートの街の西側に迷宮がある事は聞いていた。ギルドランクがD以上で単独で入れるようになるため、まだあまり気にしていなかった。

「ミノタウルスってかなり高級なんじゃ……」

「そんなもん気にすんな!腹が満たされ幸せな気分になったか?」

「はい!」

「ならいい。早く食って今日も精一杯やってこい。そしてまたここに戻ってこい!」

 コックスさんの料理を一口一口しっかり味わい、お腹を満たしていく。パンで最後の最後までしっかり拭い。完食する。
「ご馳走さまでした」

 改めて2人にお礼を言い。宿を出る。

 まずは教会へ行こう。

しおりを挟む
感想 28

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界転生日録〜生活魔法は無限大!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
☆感想の受付開始しました。 【あらすじ】   異世界に転生したルイは、5歳の高熱を境に、記憶を取り戻す。一度は言ってみたい「ステータス・オープン」で、ステータスを見れることに気付いた。スキル「生活魔法∞(無限大)」を発見。その意味を知るルイは、仄かに期待を抱いた。  それと同時に、今世の出自である農家の四男は、長男大事な両親の態度に、未来はないと確信。  家族に隠れて、ステータスにあったスキルの一つ「鑑定」を使い、村のお婆(薬師)相手に、金策を開始。  十歳の時に行われたスキル鑑定の結果を父に伝えたが、農家向きのスキルではなかったルイは「家の役には立たない」と判断され、早々に家を追い出される。   だが、追放ありがとう!とばかりに、生活魔法を知るべく、図書館がある街を目指すことにしたルイ。  最初に訪れた街・ゼントで、冒険者登録を済ませる。だがそのギルドの資料室で、前世の文字である漢字が、この世界の魔法文字だという事実を知ることになる。  この世界の魔法文字を試したルイは、魔法文字の奥深さに気づいてしまった。バレないように慎重に……と行動しているつもりのルイだが、そんな彼に奇妙な称号が増えて行く。  そして、冒険者ギルドのギルドマスターや、魔法具師のバレンと共に過ごすうちに、バレンのお師匠様の危機を知る。  そして彼に会いにいくことになったが、その目的地が、図書館がある魔法都市アルティメットだった。  旅の道中もさることながら、魔法都市についても、色々な人に巻き込まれる運命にあるルイだったが……それを知るのは、まだ先である。 ☆見切り発車のため、後日変更・追記する場合があります。体調が不安定のため、かける時に書くスタイルです。不定期更新。 ☆カクヨム様(吉野 ひな)でも先行投稿しております。

莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ

翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL 十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。 高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。 そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。 要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。 曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。 その額なんと、50億円。 あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。 だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。 だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします

ランド犬
ファンタジー
 異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは ――〈ホームセンター〉 壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。 気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。 拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...