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第34話 4柱
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教会。
街の北西に位置し
創造神である【ラノス】を筆頭に
戦神 【アリーネ】
豊穣神 【デメティール】
商業神 【メルクス】
を祀っている。
教会の建築様式は、パリにあるノートルダム大聖堂と似ているだろうか。
石造りの建物の高さは50mを超えており、高い塔のような形をしている。
そして、正面の入り口の門の上には4体の大きく荘厳な像が並ぶ。おそらくは、それぞれの神様だろう。
1体に見覚えがある。
長い髭を蓄えた神。【創造神ラノス】だ。
この世に顕現はしないと言っていたが、彫刻は実物のようにそっくりで、本物のような威厳すら感じる。
おそらく他の神様達も同じなのだろう。
長いウェーブのかかった髪をなびかせ、鎧で身を包み、手には槍と盾を持っている芸術的なスタイルを持つ西洋風の美しい女神
少しふくよかだが、それが美しさとして人々に安心感を与える。小麦を携えた和風な女神
鳥の羽根のついたツバ付き帽をかぶる細身で、優しげな笑みの中にいたずらな笑みを浮かべる青年風の神。
そしてその下のアーチ状の門には聖人が4体を見上げ、祈りを捧げる形で、びっしりと聖人の彫刻が彫られている。
中に入ると、尖塔アーチ状の高い天井による空間が広がる。
素晴らしい装飾と細かな彫刻が彫られ、もっとも奥の大聖堂の正面上部には大きなステンドグラスがはめられている。
大聖堂には椅子が並べられ。その先にはステンドグラスの光に照らされた4体の像が並んでいる。
左から 【ラノス】【アリーネ】【デメティール】 【メルクス】と並び、ラノスを参拝してからそれぞれの信仰している神へ祈りを捧げている。
やはり冒険者は戦神アリーネ。
農家は豊穣神デメティール。
そして商人は商業神メルクスと人気があるようだ。
僕は創造神ラノスの前に行き、片膝をつき胸の前で手を組む。そして目を閉じこれまでの事をラノスに報告する。
「ラノス様・・」
急に体が浮くような感じを受け目を開ける。
真っ白な部屋。広いのか狭いのか。その老人との距離感が全く掴めないそんな空間……
「ふむ。同じ反応じゃな。つまらん」
何かを期待していたかのような目で、相変わらず髭を撫でながら、立派な法衣を着た老人が立っていた。
「ラノス様。意外に早くお会い出来て嬉しいです。」
深々と頭を下げて、挨拶を交わす。
「ふむ。そうじゃな。ちょいと気になったものでな。お主、心は折れていないか。大丈夫かの」
どうやら今回の一件の為に無理に出てきてくれたようだ。この神様も大概僕に甘い。
ほんといい神様だ。
「心配頂きありがとうございます。良き人達と出会い、なんとか元に戻れました。そもそも奴隷狩りに気をつけろと忠告頂いたのに、事前に予見する事が出来ませんでした。」
「ん~。あれは無理じゃろう。まさか初めて出会った荒くれ冒険者と、初めてパーティを組んだ美少女がグルだとは流石に気付けんよ。」
「そうじゃ。今回はお主に会いたいと客が来とるぞい」
そう言うと同時に、白い空間に歪みが生まれる。2人。いや2柱の神が現れた。
僕は2柱が誰かをよく知っている。
戦神 アリーネ
豊穣神 デメティール
両者共に美しい女神だった。
石像でも圧倒的な存在感を持ち、見る者を虜にしたその姿。それが今、目の前に顕現している。
「やあ。私は戦を司る女神 アリーネだ。」
「こんにちは~。私は豊穣を司る女神デメティールよ~。」
2人の女神は順に自己紹介を兼ねた挨拶をする。
「スイゼンに転移させて頂いたタカヤです。」
すぐさま2人に対し自己紹介をし、深々と頭を下げる。
「あぁ知っているよ。君が転移したその日からどういう日々を送ったかもな。戦いに常に備えているようだな」
容姿端麗。いや、男勝りのその出立ちは眉目秀麗と表現するのが相応しいだろうか。出るところが出てしっかりとくびれのあるスタイル。そして、凛とした姿に魅入ってしまう。
「はい。力はありませんが、長所を伸ばそうと考えています」
「それで良い。人間向き不向きがある。タカヤはまぁ万能型なんだがな本来。生前の影響を色濃く受けているようだ。なんとも同情せざるを得ない環境だったみたいだがな」
アリーネ様は幼馴染の事を知っているのだろうか?
「いや特にタカヤの前世については知りはしない。ただな気配察知と気配遮断が、その年でそこまでLvの高い者はいないのだ。だから想像できるんだよ」
おっと顔に出てたみたいだ。
確かに僕の中学、高校時代は酷かった。
自称嫁の、隣に住む幼馴染。誰からも愛される容姿に外面の良さ。
しかし彼女は僕だけを望んだ。それこそ寝るときも部屋に侵入し、常に一緒にいる事を望んだ。
他の者が近寄れば威嚇し、女性と話せばその女性は次の日には入院していた。
犯人こそ分かっていないが確実に彼女だろう。
そんな環境の中、気配を殺し誰も話しかけてこないよう。常に気配を探り、常に自分への意識を逸らしていた。
そんな生活を7年以上続けていた。
最後の方は、影の薄い奴。では済まないくらいの忘れられっぷりを発揮していたっけ。
「まぁ気にしない事だ。その幼馴染とやらは此処にはいない。そしてタカヤは自由に生きれるだけの力も、それに驕らない性根もある。私は君を応援しているよ。」
ピロン!
戦神の期待(矛盾術・武具の心得・戦場の主)を取得しました。
《戦神の期待》
※戦神アリーネの期待を受けた者の称号
矛盾術
※矛(槍)もしくは盾にて72時間に一度、いかなる攻撃も受け流す。
武具の心得
※武器を使った攻撃に補正 武器熟練度上昇 中
戦場の主
※戦場での配下統率時、味方士気上昇に補正
あれ?
神様?そんなに期待されないで大丈夫ですよ?
街の北西に位置し
創造神である【ラノス】を筆頭に
戦神 【アリーネ】
豊穣神 【デメティール】
商業神 【メルクス】
を祀っている。
教会の建築様式は、パリにあるノートルダム大聖堂と似ているだろうか。
石造りの建物の高さは50mを超えており、高い塔のような形をしている。
そして、正面の入り口の門の上には4体の大きく荘厳な像が並ぶ。おそらくは、それぞれの神様だろう。
1体に見覚えがある。
長い髭を蓄えた神。【創造神ラノス】だ。
この世に顕現はしないと言っていたが、彫刻は実物のようにそっくりで、本物のような威厳すら感じる。
おそらく他の神様達も同じなのだろう。
長いウェーブのかかった髪をなびかせ、鎧で身を包み、手には槍と盾を持っている芸術的なスタイルを持つ西洋風の美しい女神
少しふくよかだが、それが美しさとして人々に安心感を与える。小麦を携えた和風な女神
鳥の羽根のついたツバ付き帽をかぶる細身で、優しげな笑みの中にいたずらな笑みを浮かべる青年風の神。
そしてその下のアーチ状の門には聖人が4体を見上げ、祈りを捧げる形で、びっしりと聖人の彫刻が彫られている。
中に入ると、尖塔アーチ状の高い天井による空間が広がる。
素晴らしい装飾と細かな彫刻が彫られ、もっとも奥の大聖堂の正面上部には大きなステンドグラスがはめられている。
大聖堂には椅子が並べられ。その先にはステンドグラスの光に照らされた4体の像が並んでいる。
左から 【ラノス】【アリーネ】【デメティール】 【メルクス】と並び、ラノスを参拝してからそれぞれの信仰している神へ祈りを捧げている。
やはり冒険者は戦神アリーネ。
農家は豊穣神デメティール。
そして商人は商業神メルクスと人気があるようだ。
僕は創造神ラノスの前に行き、片膝をつき胸の前で手を組む。そして目を閉じこれまでの事をラノスに報告する。
「ラノス様・・」
急に体が浮くような感じを受け目を開ける。
真っ白な部屋。広いのか狭いのか。その老人との距離感が全く掴めないそんな空間……
「ふむ。同じ反応じゃな。つまらん」
何かを期待していたかのような目で、相変わらず髭を撫でながら、立派な法衣を着た老人が立っていた。
「ラノス様。意外に早くお会い出来て嬉しいです。」
深々と頭を下げて、挨拶を交わす。
「ふむ。そうじゃな。ちょいと気になったものでな。お主、心は折れていないか。大丈夫かの」
どうやら今回の一件の為に無理に出てきてくれたようだ。この神様も大概僕に甘い。
ほんといい神様だ。
「心配頂きありがとうございます。良き人達と出会い、なんとか元に戻れました。そもそも奴隷狩りに気をつけろと忠告頂いたのに、事前に予見する事が出来ませんでした。」
「ん~。あれは無理じゃろう。まさか初めて出会った荒くれ冒険者と、初めてパーティを組んだ美少女がグルだとは流石に気付けんよ。」
「そうじゃ。今回はお主に会いたいと客が来とるぞい」
そう言うと同時に、白い空間に歪みが生まれる。2人。いや2柱の神が現れた。
僕は2柱が誰かをよく知っている。
戦神 アリーネ
豊穣神 デメティール
両者共に美しい女神だった。
石像でも圧倒的な存在感を持ち、見る者を虜にしたその姿。それが今、目の前に顕現している。
「やあ。私は戦を司る女神 アリーネだ。」
「こんにちは~。私は豊穣を司る女神デメティールよ~。」
2人の女神は順に自己紹介を兼ねた挨拶をする。
「スイゼンに転移させて頂いたタカヤです。」
すぐさま2人に対し自己紹介をし、深々と頭を下げる。
「あぁ知っているよ。君が転移したその日からどういう日々を送ったかもな。戦いに常に備えているようだな」
容姿端麗。いや、男勝りのその出立ちは眉目秀麗と表現するのが相応しいだろうか。出るところが出てしっかりとくびれのあるスタイル。そして、凛とした姿に魅入ってしまう。
「はい。力はありませんが、長所を伸ばそうと考えています」
「それで良い。人間向き不向きがある。タカヤはまぁ万能型なんだがな本来。生前の影響を色濃く受けているようだ。なんとも同情せざるを得ない環境だったみたいだがな」
アリーネ様は幼馴染の事を知っているのだろうか?
「いや特にタカヤの前世については知りはしない。ただな気配察知と気配遮断が、その年でそこまでLvの高い者はいないのだ。だから想像できるんだよ」
おっと顔に出てたみたいだ。
確かに僕の中学、高校時代は酷かった。
自称嫁の、隣に住む幼馴染。誰からも愛される容姿に外面の良さ。
しかし彼女は僕だけを望んだ。それこそ寝るときも部屋に侵入し、常に一緒にいる事を望んだ。
他の者が近寄れば威嚇し、女性と話せばその女性は次の日には入院していた。
犯人こそ分かっていないが確実に彼女だろう。
そんな環境の中、気配を殺し誰も話しかけてこないよう。常に気配を探り、常に自分への意識を逸らしていた。
そんな生活を7年以上続けていた。
最後の方は、影の薄い奴。では済まないくらいの忘れられっぷりを発揮していたっけ。
「まぁ気にしない事だ。その幼馴染とやらは此処にはいない。そしてタカヤは自由に生きれるだけの力も、それに驕らない性根もある。私は君を応援しているよ。」
ピロン!
戦神の期待(矛盾術・武具の心得・戦場の主)を取得しました。
《戦神の期待》
※戦神アリーネの期待を受けた者の称号
矛盾術
※矛(槍)もしくは盾にて72時間に一度、いかなる攻撃も受け流す。
武具の心得
※武器を使った攻撃に補正 武器熟練度上昇 中
戦場の主
※戦場での配下統率時、味方士気上昇に補正
あれ?
神様?そんなに期待されないで大丈夫ですよ?
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