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心の戦場
29.歓迎試合・不運
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神奈たちが次の行動を決めかねていると発砲音がなる。
「銃声?」
「さきに茂たちとぶつかったのか?」
「にしても、速すぎない?」
奈央がやられてから、さほど時間が経っていなく、下の階からタイミングを見て上がってきていたとしても、さすがに戦闘になるには早すぎるように思えた。
「でも、隼人から位置を教えていることには変わりないわね」
「ああ、行くしかないだろ」
神奈たちは銃声のなる方へと移動する。
そのまま少し移動を続けていると、いきなり混戦のように銃声が混在する。
「おびき寄せてたか」
「そうみたいね」
神奈たちは混戦が始まったと見るや走りだす。
*
隼人は茂と海をおびき寄せることに成功し、位置が知ることのできる優位性を用いて壁越しに発砲していた。
「吹雪はそのまま、作戦通りで」
「了解です。頑張ってください」
「何とか、一人にしてみせるよ」
隼人はそう言い、位置を変えながらマップに移る赤い点を頼りに敵を視認せずに撃つ。
基本的に「NBW」で壁は破壊できるものと出来ない物があり、鉄製の壁は貫通しないが木やガラスは貫通する。当然、木などを貫通した弾は威力が落ち、また木を貫通した弾は次の壁は貫通しない。
(階段に逃げる気か)
隼人のマップに移る赤い点はいったん階段の方まで退散していく。
(タイミングはバッチリだ)
隼人のマップには茂と海の他に階段近くに赤い点が2つ見えていた。
*
「壁越しだと適当撃っても当たらない」
海は壁越しで撃たれながらも、穴の開いた壁から位置を予測し撃つが当たっていないのかダウンを取れなかった。そして、現在体制を立て直すために壁越しで撃たれずらい階段に茂と共に移動していた。
「完全につられたな」
「うん」
「これだけ、銃声してれば、神奈先輩たちがくるはずだから、それまで階段で待機だな」
茂がそう言って、階段を目指し移動し、階段が目に付いた時だった。真横からの発砲を受ける。体力が減る中急いで走る。
「あぶねえ」
茂の体力は風前と灯火といっていいほどにまで減ったがなんとか持ちこたえた。
「運がないな」
「もう、イチかバチかでやるしかないよね」
海は茂が撃たれたとき、その少し後ろにいたため、茂とは廊下を挟んだ向こう側にいる。
「そうだな。ここでやらないとな」
茂は意を決する。そして先に海が仕掛けた。敵から狙われる一本の廊下に飛び出し走り近づく、そしてその後ろに海を壁にして茂が続く。
当然、敵がその動きを察知して海に発砲する。海もほぼ同時に撃ち合うが、すでに一度ダウンされたこともあり、撃ち負ける。
だが、後ろにいた茂が、海をダウンさせた神奈をダウンさせることには成功する。
「よし、後は運だ」
茂が喜びで声を出したが、油断せず次の敵が出てくるのを待ち構える。しかし、なかなか出てこなかった。
「行くしかないか」
茂は賭けに出ることにし、一気に攻めるがそこにはダウンした神奈だけで、もう一人の姿がなかった。
「えっ?」
茂が疑問に思っていると何もいない場所からのサブマシンガンによる発砲を受け、やられてしまう。
「このタイミングで光学迷彩!?」
こうして、轟一神率いる第三チームが全滅する。
*
茂を倒したとき武流が言った。
「悪いな。後二人を後出しでやらないといけないんだ」
「銃声?」
「さきに茂たちとぶつかったのか?」
「にしても、速すぎない?」
奈央がやられてから、さほど時間が経っていなく、下の階からタイミングを見て上がってきていたとしても、さすがに戦闘になるには早すぎるように思えた。
「でも、隼人から位置を教えていることには変わりないわね」
「ああ、行くしかないだろ」
神奈たちは銃声のなる方へと移動する。
そのまま少し移動を続けていると、いきなり混戦のように銃声が混在する。
「おびき寄せてたか」
「そうみたいね」
神奈たちは混戦が始まったと見るや走りだす。
*
隼人は茂と海をおびき寄せることに成功し、位置が知ることのできる優位性を用いて壁越しに発砲していた。
「吹雪はそのまま、作戦通りで」
「了解です。頑張ってください」
「何とか、一人にしてみせるよ」
隼人はそう言い、位置を変えながらマップに移る赤い点を頼りに敵を視認せずに撃つ。
基本的に「NBW」で壁は破壊できるものと出来ない物があり、鉄製の壁は貫通しないが木やガラスは貫通する。当然、木などを貫通した弾は威力が落ち、また木を貫通した弾は次の壁は貫通しない。
(階段に逃げる気か)
隼人のマップに移る赤い点はいったん階段の方まで退散していく。
(タイミングはバッチリだ)
隼人のマップには茂と海の他に階段近くに赤い点が2つ見えていた。
*
「壁越しだと適当撃っても当たらない」
海は壁越しで撃たれながらも、穴の開いた壁から位置を予測し撃つが当たっていないのかダウンを取れなかった。そして、現在体制を立て直すために壁越しで撃たれずらい階段に茂と共に移動していた。
「完全につられたな」
「うん」
「これだけ、銃声してれば、神奈先輩たちがくるはずだから、それまで階段で待機だな」
茂がそう言って、階段を目指し移動し、階段が目に付いた時だった。真横からの発砲を受ける。体力が減る中急いで走る。
「あぶねえ」
茂の体力は風前と灯火といっていいほどにまで減ったがなんとか持ちこたえた。
「運がないな」
「もう、イチかバチかでやるしかないよね」
海は茂が撃たれたとき、その少し後ろにいたため、茂とは廊下を挟んだ向こう側にいる。
「そうだな。ここでやらないとな」
茂は意を決する。そして先に海が仕掛けた。敵から狙われる一本の廊下に飛び出し走り近づく、そしてその後ろに海を壁にして茂が続く。
当然、敵がその動きを察知して海に発砲する。海もほぼ同時に撃ち合うが、すでに一度ダウンされたこともあり、撃ち負ける。
だが、後ろにいた茂が、海をダウンさせた神奈をダウンさせることには成功する。
「よし、後は運だ」
茂が喜びで声を出したが、油断せず次の敵が出てくるのを待ち構える。しかし、なかなか出てこなかった。
「行くしかないか」
茂は賭けに出ることにし、一気に攻めるがそこにはダウンした神奈だけで、もう一人の姿がなかった。
「えっ?」
茂が疑問に思っていると何もいない場所からのサブマシンガンによる発砲を受け、やられてしまう。
「このタイミングで光学迷彩!?」
こうして、轟一神率いる第三チームが全滅する。
*
茂を倒したとき武流が言った。
「悪いな。後二人を後出しでやらないといけないんだ」
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