満員電車で憧れの王子様と密着して、勃起バレからラブハメしてもらう話♡♡♡

たこみみ

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2.いっしょに下校

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委員会話し合いの後、教室で僕は色んな人に囲まれる先輩を待っていた
話せたことで見た幻覚だったんじゃないかな、それとも妄想……?
そっちの方が信じられるなと思ったとき、凉白先輩が僕の前に立った

「ごめんね、抜け出せなくて。俺から誘ったのに待たせちゃったね、一緒に帰ってくれる?」
「ッ……!!!」

夢みたい信じられないと興奮しながら、何度もこくこくと頷く。すると凉白先輩はよかった、と柔らかく笑った
僕と比べ物にならないくらいスタイルがよくて、程よく筋肉の乗ったスラリとした長身
思わず見とれてしまうと、どうしたの?と微笑まれた

歩道を2人で並んでゆっくり歩いて帰る
凉白先輩に質問されるままに色々な話をする
体育のマラソンが苦手なこと。登校中にいつも黒猫が日向ぼっこしていて可愛いこと。凉白先輩がすごいと憧れてること。

話すのが苦手な僕の話をゆっくり聞いてくれる凉白先輩
家族以外の人とこんなに話できたことなんてなかった
話が詰まってもにこにこと続きを待ってくれて、凉白先輩の聞き上手なおかげで安心して話せる

すぐに駅に着いてしまって、凉白先輩ともう離れてしまうと寂しい気持ちになったけど、駅の方向も降りる電車も1駅違いと分かった

「まだ凉白先輩と一緒にいれるの、嬉しいです……!」
「ありがとう。俺も千歳くんとお話できるの嬉しいな」

そういって微笑んだ凉白先輩が眩しくて、顔が熱くなっていくのが分かった
かっこいいし、優しいし、本当に王子様みたい
凉白先輩にそんなふうに言われて、すっかり真っ赤になってしまった
こんなんじゃ凉白先輩にバレてるかもしれない!もっと気をつけなきゃ、と顔を伏せる

するとタイミングよく電車が来た
「……乗り遅れちゃうね。いこっか」
「はいっ」

涼白先輩に手を引かれ、乗り込む
凉白先輩と手を繋いじゃってる……!と喜ぶのもつかの間、すぐに手を離されて向き直った
学生と会社員がたくさん入って扉が閉まり、電車が発車した
扉が閉まると乗客たちは、思い思いの位置におさまり、ドアの方へ押された
満員電車の中で、自然と凉白先輩に抱きつくような形になる

大好きな凉白先輩と密着してる……♡
全身が熱くなって、顔が真っ赤になるのが分かる
ドキドキと心臓が早まって、密着した状態だとバレてしまいそうだ
冴えない後輩の僕なんかが、凉白先輩を好きだってことが、バレてしまう…!

「あわわっ…ッひゃ!?」
「おっと、大丈夫?千歳くん」
「は、はいッあ……ぁりがとうご、ざいます……!!??」

驚いた拍子に足の踏み場をなくしてしまい、凉白先輩にもたれかかる形になる
慌てて離れようとするけど、満員電車には離れられるような隙間はなく密着したままになってしまった
それでも何とか離れようともがくも、僕が動くと逆に凉白先輩に引っ付くみたいになってしまう
凉白先輩に嫌われたくない、不快な気持ちになって欲しくないのに……

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