二人だけのLOVE SUTORIES

ゴーすト

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何かよくわからないけど唐突に訪れた日常回

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パンパンといつものように先生が出席簿で机でたたく音でまた今日も始まった



 「あと一週間で夏休みだ期末テストも終わってうわついている奴もいるかもしれないが明日は休みだからってはしゃぎすぎずにあと一週間待ってから浮ついた気持になって精いっぱい遊んでくれ。後一応言っておくが必ず違法なことはしちゃいけないからな、これはフリじゃないぞ。まあそんなことを言っても誰も聞かないと思うが。それじゃあ一時間目の数学Ⅱの授業を始めるノートのp16ページを開いてくれ」



 その声を聴くとだんだん眠くなってきて寝てしまいそうになったから隣の杉原の様子を見ると杉原の席はちょうどクーラーの風がきれいに当たるところなので気持ちよさそうに涼んでもうとっくに寝てしまっていた。



 ここは自由を大事にするところなので基本あまり授業をまじめに受けている奴なんてほとんどいない。

 普通だったら再来年から働くか、大学受験の勉強をし始めるころだというのに僕たちの中ではそんなことまるで無縁だ。



 だから普段から生徒の半分ぐらいは寝ているが、今日はもう夏休みだということもありほとんどの人がもう寝ていた。



 何となく先生はどう思っているのか気になってみてみると先生ですらかったるそうにどうせ誰も聞いていないだろうけど授業だから仕方がないという感じで、だれのことも注意する気がないんだからこの学校は不思議だ。



 そこまで確認すると僕も本格的に眠くなってきて最後に日向さんのことを確認しようと思いみているとなんか一人で小難しそうな本を読んでいた。相変わらずきれいな顔をしていると思い気がついたら半分見つめてしまっていた。



 不意にこんなことをやっているとまるでストーカー予備軍じゃあないかと、こっぱずかしくなり慌てて目をそらし、本当に寝ようとするがなかなか日向さんの顔が頭から離れず、結局眠りに入れたのは一時間目が終わる少し前ぐらいの時だった。



 そのまま誰もおこさないのでほとんどの生徒が昼休みまで寝ていた。一緒に寝ている僕が言うのもなんだが学校に来る意味はないんじゃないかと最近思い始めてくる。



 昼休みにいつもと同じように杉原と一緒に食べようと思い隣の席に向くとまだ杉山は寝ていたので肩を思いっきりとまではいかないけど結構強くたたきながら



 「いつまで寝てるんだよ早く起きないと昼めし食う時間が無くなるぞ」「うーん起きてるよいつまで僕の肩をたたいてるんだよ絶対わざとだろ」



 「仕方がないだろいつまでたっても起きなかったから」「それはありがたいけどじゃあなんでもう僕は起きたのにまだづけているんだよ絶対途中からたたくのが楽しくなってきているだろ」



 「しょうがないだろ最初は楽しくはなかったけど楽しくなってきちゃったんだから」「そうかじゃあ僕も一発だけ」僕を殴ってきたから今までふざけていた反省のしるしとして一発だけ受けておく。

そうするとだんだん近づいてくる気配を感じて振り向いてみると石川がいた。



 朝あんな啖呵を切っちゃったからいつまた絡んでくるのかわからなくて内心びくびくしていたけどそんなことはおくびにも出さないように顔を整えて「何か用か?」「お前彼女と一緒にご飯食べなくていいのかよ」



 そうからかってくるけど無視して誘わなくてもいいかと思ったけど日向さんのほうを向くと一人でコンビニのおにぎりを2つだけ食べていて、寂しそうだったしここには杉原もいるから少しは味方になってくれそうだったから後ろでニヤニヤしている石川の思惑に乗るのはしゃくだけど日向さんと一緒にご飯を食べないか誘うことにした。



 日向さんの机に歩いて行って、心の中でもう一回頑張ったんだから二回目なんて余裕と暗示をかけながら「日向さんよかったら一緒にご飯を食べない?」余裕そうにするけど内心朝のことが日向さんに伝わっていないか内心びくびくしながら、日向さんの返答を待つ

あとがき
小説家になろう様とカクヨム様にて先行公開しております
小説家になろう様https://ncode.syosetu.com/n1535gg/
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